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温泉 とっておきの話
甘露寺泰雄×阿岸祐幸×石川理夫
- 出版社在庫情報
- 品切れ・重版未定
- 初版年月日
- 2013年10月
- 書店発売日
- 2013年10月12日
- 登録日
- 2013年8月28日
- 最終更新日
- 2019年2月18日
紹介
温泉界の長老・博識がいまこそ話す温泉裏話。温泉発見伝説、仏教と入浴文化、混浴と湯女のルーツ、美人湯・子宝の湯・ハゲの湯の真偽、温泉の未来を決めるもの。
目次
目次
はじめに
序 温泉との出合い
第1章 温泉の今昔 ― 歴史と文化から
温泉発見伝説
古代からある古い温泉地
仏教と温泉
混浴文化論
温泉街と温泉文化
共同浴場をめぐって
湯女をめぐって
第2章 温泉の効用と魅力
美人の湯
子宝の湯
傷の湯
目の湯
ハゲの湯
放射能泉
かけ流し信仰
五感に響く
温泉水と温泉地
温泉の効用
第3章 これからの温泉
温泉の地域づくり
保養休暇を取れる社会に
源泉を大切にして公開を
温泉ジャーナリズムの今
おわりに
登場人物照会
前書きなど
温泉入浴そのものを楽しむ人が増えています。若い女性や家族連れの姿が目立つのも特徴です。自治体などが運営する日帰り温泉施設も、依然として盛況です。
高度成長時代のドンチャン騒ぎは過ぎ、温泉の姿は大きく様変わりしました。湯の質そのものにこだわり、温泉地の環境やロケーション、歴史・文化遺産に思いを寄せる流れが強まっています。地元の利用者の割合が高まる傾向が見られ、健康づくりへの活用も模索されています。
一方、近代化の中で、湯治、湯町、共同湯、温泉信仰などの風習、風俗、風景、伝統文化は消えていきました。温泉資源の枯渇も問題になっています。
戦後、幾多の変遷を経てきた日本の温泉と温泉地。その移り変わりを見つめ続けている甘露寺泰雄・中央温泉研究所元所長(温泉分析学)、阿岸祐幸・北海道大学名誉教授(温泉健康保養地医学)、温泉の文化・歴史などに詳しい石川理夫・日本温泉地域学会会長に、「温泉の来し方 行く末」を話し合っていただきました。この本は、その鼎談に、さらに追加取材を加えてまとめたものです。
多くの著書や講演で知られ、学術的にも見識が高い方々です。しかし今回は、書物には書くことができなかったり、講演ではしゃべれなかった内緒の話、貴重な体験、とっておきの話、後世に伝えておきたい話なども交えて、ざっくばらんに語り合っていただきました。
温泉は「地球からの贈りもの」「地中からの手紙」にたとえられますが、この本は温泉の奥深さを知り尽くしたお三方からの、「読者の皆さまへの手紙」であります。温泉を思い、楽しむための〝よすが〟にしていただけましたら幸いに存じます。
(はじめにより)
版元から一言
日本の温泉を愛し、温泉の奥深さを知る3氏が一堂に会し、湯に浸かりながら話した本音トーク。日本各地に伝わる温泉の動物発見伝説の話に始まり、仏教と入浴の作法、混浴文化論、湯女のルーツ、温泉の効用とは何か、温泉の楽しみ方、これからの温泉地のあり方を考える。美人の湯・子宝の湯・傷の湯・目の湯の真偽を真剣に議論し、かけ流し信仰には注意を促す。意外な真実や温泉地の貴重な情報、未来への提言もふんだんにあって、読みごたえのある1冊となっている。
上記内容は本書刊行時のものです。