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ところで、きょう指揮したのは? 秋山 和慶(著) - アルテスパブリッシング
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ところで、きょう指揮したのは? (トコロデキョウシキシタノワ) 秋山和慶回想録 (アキヤマカズヨシカイソウロク)

芸術
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四六判
288ページ
並製
定価 1,900円+税
ISBN
978-4-86559-117-0   COPY
ISBN 13
9784865591170   COPY
ISBN 10h
4-86559-117-6   COPY
ISBN 10
4865591176   COPY
出版者記号
86559   COPY
Cコード
C1073  
1:教養 0:単行本 73:音楽・舞踊
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2015年2月
書店発売日
登録日
2015年1月16日
最終更新日
2016年2月16日
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書評掲載情報

2015-03-15 東京新聞/中日新聞
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重版情報

2刷 出来予定日: 2015-05-25
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紹介

「秋山さんは、斎藤秀雄先生のいちばん理想的な弟子だと私は今でも思っておりますし、斎藤先生の指揮法をいちばん正しく受け継いでいるのが秋山さんです」
──小澤征爾(指揮者)

「日本楽壇が世界に誇る巨匠。マエストロと呼ぶにふさわしい気品と風格。
桐朋の高校生だった頃から、秋山さんは私たち下級生の憧れのリーダーでした。その溢れるばかりの魅力と求心力は、今も増すばかり。
そう、協演年数が半世紀を越す長いお付き合いの私ですが、秋山さんは常にはるか若き日の青春の象徴、永遠の憧れの先輩なのです」
──中村紘子(ピアニスト)

師・斎藤秀雄、盟友・小澤征爾、弟子たちとの交流、
ストコフスキー、グールドら巨匠の思い出、
内外のオーケストラとの演奏活動、趣味の鉄道……
世界のアキヤマが初めて語った指揮者人生のすべて!

「斎藤先生からも『音楽を利用して自分の名声を高めようとしてはならない』と強く戒められていました。指揮者はめだたず、ひたすらよい音楽を求めるべきだというのが私の信念です。
──秋山和慶(本文より)

文化功労者顕彰&指揮者生活50年記念出版。

目次

まえがき

1 指揮者五〇年
2 音楽に包まれて
3 運命の出会い
4 斎藤秀雄先生
5 二三歳のデビュー
6 経営破綻
7 海外へ
8 ヴァンクーヴァー交響楽団
9 恩師の死
10 アメリカ交響楽団
11 東京交響楽団復活
12 斎藤秀雄メモリアルコンサート
13 巨匠たち
14 指揮者と楽団員と
15 挑戦
16 鉄道マニア
17 広島交響楽団
18 斎藤メソッド
19 後進の育成
20 平和を祈る街で
21 多事多忙
22 日本と外国と
23 家族・弟子・仲間たち
24 新たな地平線を目指して

あとがき

秋山和慶 関連年譜
秋山和慶 おもなCD・DVD作品
参考引用文献
索引

前書きなど

まえがき

 このたび、おかげさまで指揮活動五〇年を迎えることができました。この節目に、私がこれまで歩んできた歴史を振り返って本にまとめてみてはどうだろうかとのお話をいただきました。当初は、私事のエピソードを綴っていただくというのも気恥ずかしく感じました。しかし、今まで出会った方々のことを思い返していくうち、多くの方々のおかげで音楽の世界を歩み続けることができ、また多くの素晴らしい演奏にご一緒させていただいたのだと深い感慨を覚えて、そうした方々との記憶を残していただけるならとお受けした次第です。
 ほんとうに多くの皆様との出会いがありました。私を音楽の世界へと誘い、音楽家としての指針を与えてくださった先生や先輩方。数々の苦楽をともにし、オーケストラの魅力を伝えてきた演奏家、事務局の皆様。温かい拍手で私たちを支え続けてくださる聴衆の皆様。次の世代へ音楽を伝えていくことの喜びを教えてくれた子供たち。一つひとつの出会いが積み重なって、今では私のかけがえのない宝物となりました。
 記憶をたぐっていくと、音楽に魅力を感じはじめた幼いころの原風景にたどり着きます。日本がまだ貧しく、つらいことも多い時代でしたが、澄んだ星空や、懐かしい街の風景、家族の面影などの思い出に、そのときどきに出会った音楽が重なり、輝きをもって思い起こされます。それは現在の私に、ほんとうに大切なものは何なのかと問いかけてきます。
 幼いころに純粋に感じていたであろうそのような気持ちを忘れず、これからも皆様にとって大切な想い出となるような演奏を、ひとつでも多くお聴かせできればと気持ちを新たにしております。
 末筆になりましたが、本書の刊行にあたり、取材にご協力いただいた関係者の皆様、出版にご尽力いただきましたアルテスパブリッシングの皆様、なにより私のとりとめのない話をもとに執筆してくださった冨沢佐一様に心よりお礼を申し上げ、本書に寄せさせていただきます。

二〇一五年一月吉日
秋山和慶

著者プロフィール

秋山 和慶  (アキヤマ カズヨシ)  (

1941年生まれ。故斎藤秀雄のもとで指揮法を修め、1963年、桐朋学園大学音楽学部を卒業。同年、東京交響楽団専属指揮者となり翌1964年にデビュー。以後、40年にわたり同楽団の音楽監督・常任指揮者を務め、2004年9月より桂冠指揮者に就任、現在に至る。この間、大阪フィルハーモニー交響楽団、広島交響楽団、九州交響楽団で指揮者を務めた。現在、広島交響楽団音楽監督・常任指揮者。海外ではヴァンクーヴァー交響楽団、アメリカ交響楽団、シラキュース交響楽団の音楽監督を歴任。とくにヴァンクーヴァー響では、幅広いレパートリーの開拓で飛躍的に会員を増やすなど、国際的に評価の高いオーケストラへと飛躍させた。また、クリーヴランド管弦楽団、シカゴ交響楽団、フィラデルフィア管弦楽団、ニューヨーク・フィルハーモニック、ボストン交響楽団、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、ハンブルク北ドイツ放送交響楽団、ケルン放送交響楽団、スイス・ロマンド管弦楽団をはじめ多くの楽団で客演した。東京交響楽団ではシェーンベルクの歌劇《モーゼとアロン》、ラッヘンマンの歌劇《マッチ売りの少女》などの大作を演奏。日本の音楽界をリードしてきた。
いっぽう、桐朋学園大学や洗足学園音楽大学などで教授として多くの弟子を育てた。これまでにサントリー音楽賞、大阪府民劇場賞、大阪芸術賞、芸術選奨文部大臣賞、川崎市文化賞、広島市民賞、中国文化賞、東京交響楽団とともに毎日芸術賞、京都音楽賞大賞、モービル音楽賞などを受賞。紫綬褒章、旭日小授章受賞に続き、2014年には文化功労者に選ばれた。

冨沢 佐一  (トミザワ サイチ)  (

1948年生まれ。1971年中国新聞社に入社し、報道、運動、文化の各部や岩国支局で記者を務める。のち広島アジア競技大会組織委員会広報課長や中国新聞社企画局次長、同事業出版センター長、中国新聞企画開発社長などを経て、現在同社客員編集委員。この間、全国新聞社事業協議会代表幹事、全国都道府県対抗男子駅伝競走大会事務局長などを務める。
著書に『カープ30年』(中国新聞社)、『広島城400年』(第一法規出版、共著)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。