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グローバル化するアジア系宗教 中牧 弘允(編著) - 東方出版
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グローバル化するアジア系宗教 (グローバルカスルアジアケイシュウキョウ) 経営とマーケティング (ケイエイトマーケティング)

社会科学
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発行:東方出版
A5判
434ページ
上製
定価 4,000円+税
ISBN
978-4-86249-189-3   COPY
ISBN 13
9784862491893   COPY
ISBN 10h
4-86249-189-8   COPY
ISBN 10
4862491898   COPY
出版者記号
86249   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2011年12月
書店発売日
登録日
2011年11月23日
最終更新日
2011年12月20日
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紹介

国境や地域を越えて教線を拡張するアジア系宗教の組織と戦略を分析。日本、韓国、中国、タイ、
インド等を発祥とする教団の世界各地における経営とマーケティングの事例を考察する。
■紹介する宗教の一部■
◉日本人移民とともにブラジルへ渡った本門佛立宗、天理教
◉ブラジル人布教師によってアンゴラ、モザンビーク、南アへ広がった世界救世教
◉日本を足場に拡大し多国籍複合企業の様相をみせる統一教会
◉中国で大弾圧され世界的ネットワークをもった法輪功
◉政治団体としてマレーシアでの活動を禁じられたのちイスラーム教徒向けの国際企業として再生したダールルアル
 カム
◉霊的なコミュニティを形成したまま国際展開するブラーマ・クマリス
◉ハワイのサトウキビ耕地で働く日系移民の労働運動を支えた浄土真宗本願寺派ほかの日系仏教
◉ほかに、韓国キリスト教/タンマガーイ寺院/ペンテコステ派キリスト教/創価学会/生長の家/etc.

目次

はしがき  中牧弘允、ウェンディ・スミス

 序章  グローバル化するアジア系宗教の経営とマーケティング …中牧弘允、ウェンディ・スミス
     はじめに
     1 多国籍宗教からグローバル宗教へ
     2 グローバル宗教のいくつかの特徴
     3 事業/宗教の目的は顧客/信者の創造である
     4 経営は事業、組織、情報、資金、資源等の管理である
     5 マーケティングは市場における需要の創造である
     6 グローバル宗教はグローバル・コンサーンを重視する
     7 グローバル宗教はシェアリングを重視する
     本書の構成


第Ⅰ部 理論的アプローチ

 第1章 グローバル化と海外日系新宗教運動のマーケティング戦略――ブラジル、アフリカ、タイを
    中心に…ピーター・クラーク
     現代の多方向的なグローバル化
     ブラジル――民族宗教から普遍宗教へ(一九〇八年頃~一九六五年頃)
     アフリカ――「日系ブラジル人ルート」から「アフリカ系ブラジル人のルーツ」へ
     タイと世界救世教――「応急処置」から「近代」仏教へ
     まとめ――ブラジル・アフリカ・タイで採用されるマーケット戦略

 第2章 統一教会の宣教戦略と組織構造――グローバル化とマネジメントの視点から…櫻井義秀
     1 宣教戦略論を構想するために
     2 統一教会の宣教戦略と教団経営
     3 結論――統一教会とはいかなる宗教組織なのか


第Ⅱ部 東アジアの宗教

 第3章 国民的宗教協力から宗教の国際協力へ――戦後の平和運動とその歴史的背景…島薗進
     1 戦後の平和運動と宗教の関与
     2 戦後の宗教勢力の平和運動とその挫折
     3 世界宗教者平和会議の成立
     4 宗教勢力の平和運動と宗教協力の伝統
     5 アジアの他者との出会い
     6 日本の平和運動の歴史の中での意義

 第4章 国際化する韓国宗教――キリスト教を中心に…徐正敏
     序
     グローバル化の概念
     韓国宗教、特にキリスト教のグローバル化の水準
     結論

 第5章 韓国における日系新宗教の展開――世界救世教を中心として…岩井洋
     はじめに
     1 宗教経営学とは何か
     2 韓国における日系宗教の現状
     3 韓国における世界救世教の展開
     4 秘密のマネジメント
     5 拡大と分派――浄霊のジレンマ
     むすび

 第6章 歌と踊りにみる法輪功――大弾圧以後の法輪功の運営…ベンジャミン・ペニー
     法輪功のウェブサイトとメディア
     法輪功の歌謡と舞踊
     法輪功の歴史観と文化観
     法輪功の否認事項
     中国からの批判と陰画的表象


第Ⅲ部 東南アジア、南アジアの宗教

 第7章 アジアの新宗教はすべてが成功物語ではない ――マレーシアのダールルアルカムのグローバルな
    夢の終焉…シャムスル・A.B.
     はじめに
     1 集団的行為の理論――中心の「プロセス」
     2 アルカム――その興隆と衰退(一九六八~一九九四)
     結論

 第8章 タイ上座仏教の日本布教――タンマガーイ寺院についての経営戦略分析…矢野秀武
     はじめに
     1 宗教団体の経営学
     2 タンマガーイ寺院
     3 タイにおけるタンマガーイ寺の位置づけ
     4 タンマガーイ寺の国外展開
     5 タンマガーイ寺の経営戦略
     6 日本人向け布教における経営戦略の不適合
     まとめ
    
 第9章 歴史的展望のなかに見るグローバル化の文脈――マレーシアとインドネシアにおけるペンテコステ派
    キリスト教のマーケティングをめぐって…バーバラ・アンダーヤ
     インドネシアとマレーシアにおけるペンテコステ派キリスト教
     ペンテコステ派キリスト教の吸引力――歴史的展望
     二つの教会
     ペンテコステ派キリスト教のマーケティング――比較考察
     結論

 第10章 広まりゆく霊魂の自覚――ブラーマ・クマリス(BKWSU)における経営とグローバルな拡大
    …ウェンディ・スミス、タマシン・ラムサイ
     序
     ブラーマ・クマリス・ワールド・スピリチュアル・ユニバーシティ
     BKWSUにおけるメンバー勧誘のメカニズム
     グローバルの力
     多国籍企業としての新宗教運動?
     組織の構造


第Ⅳ部 ヨーロッパとアメリカスの日系宗教

 第11章 ヨーロッパにおける浄土真宗――組織をめぐる論点…ルエラ・マツナガ
     はじめに
     ヨーロッパにおける真宗の歴史
     ヨーロッパにおける真宗の展開――組織的観点からみた特色
     結論

 第12章 太平洋を越えた仏教東漸――ハワイ・アメリカにおける日系コミュニティと仏教教団…守屋友江
     はじめに
     1 ハワイ日系移民の宗派的特性――移民送出県・広島の事例から
     2 寺院を創設する主体としての在家信者
     3 日系仏教諸宗派の教団形成
     4 「仏教の本場」としての日本――仏教系日本語学校の役割
     5 日系仏教とプランテーション労働者
     おわりに

 第13章 天理教の教団経営理念とブラジルにおける展開…山田政信
     はじめに
     1 天理教の信仰と教団経営の理念
     2 ブラジル伝道の萌芽――単立教会形成期(一九〇八年~一九三八年頃)
     3 ブラジル伝道庁体制の確率――伝道庁部内教会成立期(一九三九年頃~一九六五年頃)
     4 ブラジル伝道庁体制の発展――天理移民定着期(一九六六年以降)
     おわりに

 第14章 グローバル化した世界における日本宗教の多国籍化――ブラジルの事例からの考察…ホナン・ペレイラ
     1 多国籍化する宗教の命運にかかわる外的要因
     2 宗教の多国籍化のための内的要因
     3 指導者の役割――池田大作の場合
     結論

 第15章 宗教的コモディティとしての聖地――ブラジル世界救世教の聖地ガラピランガ…松岡秀明
     はじめに
     1 聖地の誕生、宗教的な無から
     2 ガラピランガ――宗教的コモディティとしての景観
     3 地上の天国あるいはユートピアとしての聖地
     おわりに

 第16章 アメリカスにおける日系宗教の棲み分けとエピデミック化――シェアリングとマーケティング
    …中牧弘允
     はじめに
     1 棲み分けのモデル
     2 エピデミック化のモデル
     3 シェアリングとマーケティング、そしてそのマネジメント


 終章  グローバル化時代の近代新宗教とポスト近代新宗教…井上順孝
     1 近代新宗教という概念
     2 近代新宗教の時代変化への対応
     3 ポスト近代新宗教のいくつかのタイプ
     むすび


 あとがき
 編者・執筆者一覧
 索引

著者プロフィール

中牧 弘允  (ナカマキ ヒロチカ)  (編著

国立民族学博物館・総合研究大学院大学教授。宗教人類学、経営人類学、ブラジル研究。著書に『会社のカミ・ホ
トケ』『増補 宗教に何がおきているのか』『日本宗教と日系宗教の研究』他、編著に『社葬の経営人類学』『会社
のなかの宗教』『現代世界と宗教』他。

ウェンディ・スミス  (ウェンディ・スミス)  (編著

オーストラリア、モナシュ大学経営学上級講師、モナシュ・アジア研究所マレーシア研究センター長。アジアに
おける経営比較の人類学的研究に従事。論文に“HRM Changes in Malaysia after the Asian Financial Crisis”(共著)、
"Sukyo Mahikari in Australia and Southeast Asia: a Globalized Japanese New Religious Movement outside the
Japanese Diaspora"ほか。

ピーター・クラーク  (ピーター・クラーク)  (

ロンドン大学キングズカレッジ・バーミンガム大学名誉教授。現在、オックスフォード大学で宗教人類学を教授。
著書にNew Religions in Global Perspective、 編著にThe Oxford Handbook of the Sociology of Religion、 共編に
Japanese New Religions in the Westほか。Journal of Contemporary Religionの創刊・編集に従事。

島薗 進  (シマゾノ ススム)  (

東京大学大学院人文社会系研究科教授。宗教学、死生学。著書に『現代救済宗教論』『精神世界のゆくえ』『現代宗教の可能性』
『時代のなかの新宗教』『ポストモダンの新宗教』『〈癒す知〉の系譜』、From Salvation to Spirituality、『いのちの始まりの
生命倫理』、『宗教学キーワード』、『スピリチュアリティの興隆』、『宗教学の名著30』、『国家神道と日本人』ほか。

井上 順孝  (イノウエ ノブタカ)  (

國學院大學・神道文化学部教授。宗教社会学、現代宗教論、宗教文化教育研究。著書に『教派神道の形成』『新宗
教の解読』『若者と現代宗教』『図解雑学 宗教』『宗教社会学のすすめ』『神道入門』『宗教社会学がよ~くわか
る本』『本当にわかる宗教学』、編著に『現代日本の宗教社会学』『世界の宗教101物語』『ワードマップ 神
道』『図解雑学 神道』『現代宗教事典』『近代日本の宗教家101』ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。