発行:出帆新社
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四六判 200ページ 並製
定価:1,600円+税 総額を計算する
ISBN978-4-86103-023-9(4-86103-023-4) C0014
奥付の初版発行年月:2005年06月
書店発売日:2005年06月02日
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紹介
歴史の闇に忽然と消えたアレクサンドロス大王のミイラ。ミイラの復活はありえるのか。黒魔術の飛び交う世界都市アレクサンドリアを舞台にローマ軍、新プラトン主義者、グノーシス派、キリスト教徒、ゼロテ党が織りなす壮大なドラマ。一枚のパピルスに隠されたギリシャ文字の謎プを追うプロティノス。ミイラは何処に……。
目次
序 アレクサンドロス大王の柩
魔都への召喚状
サングラスをかけた哲学者
ムーサイ 詩神の風
迷宮都市
封印
大王と密儀宗教
大密儀エポプティア
消えたアヌバトス
デーミウルゴス
ガンマ区
海辺の別荘にて
ヘプタ・スタジオン
大灯台
古代ギリシャの吸血信仰
ローマ軍、動く
地霊
地下神殿
ベーター区のムーサイオン
伝説のアキレウスの鎧
プトレマイオスの遺
アレクサンドロス異聞
プロティノスの推理
復活とは何か?
『イエス語録』の謎
ネクロポリスのミイラ師
遥かなるエーゲ海
デルタ区
バビロン 死の床にて
エプシロン区の荷袋男
勤勉なラビ
デマ、悪い噂はギリシャから始まる
すべてはムーサイの風とともに
魔術都市、アレクサンドリア
前書きなど
マケドニアの英雄、アレクサンドロス大王が、バビロンで亡くなったのは紀元前三二三年。
東地中海から中東、中央アジアを越えインドにまで至る世界統一を成し遂げた後、熱病にとらわれ、わずか十日あまりで、あっけなくこの世を去ってしまう。
享年三十二歳と言われる。
紀元一世紀のローマの地理学者ストラボンの残した記録によると、大王の遺体は、死亡した土地バビロンでミイラ化されたのち、後継者プトレマイオス一世によってエジプトの都市、大王の名を冠する都、アレクサンドリア(古称アレクサンドレイア)に運び込まれた。
黄金の柩に入れられ、王宮の中に大霊廟が建設されたと言われるが、その柩と大王のミイラは現在でも見つかっていない。
大王の遺体と墓に関する最も確実な歴史的資料は、このストラボンの残したもの以後、ほとんど途絶えてしまう。
時代の趨勢はギリシャからローマへと移行し、プトレマイオス王朝の終焉、クレオパトラの死と共に、王朝の高祖アレクサンドロスの遺体と墓も、役割を終えたかのように、歴史の闇の中へ消えて行った。
しかし無念の早世を遂げた大王は、安らかに眠っているのだろうか?
自らの都市、アレクサンドリアの闇の中に、彼のミイラは安息しているのだろうか?
否。と考古学者たちは言うだろう。
彼の遺体は、現代の博物館の中に、その豪華な黄金の柩と共に、スポットライト付きで民に謁見されなければならない。
現代のムーサイオン(ミュージアム)こそが、大王の墓なのだ。
大王の遺体は、どこに?
学者たちは、大王の遺体を、永遠の命を持つそのミイラを、エジプトの地下に捜し続けている。
そして、それはもちろん、現代人ばかりではない。
現代をさかのぼる紀元三世紀のアレクサンドリア市民たち、この大魔界都市の住民にとっても、それは同じであったのだ。
版元から一言
人類の歴史の中で(少なくとも現在、教えられているスタンダードな歴史の中で)
思想、宗教、科学など、あらゆる文化が世界規模で統合されようとする実験が行われた場所が、過去、二箇所ほどありました。
一つが、古代のアレクサンドリア。
もう一つが、ルネッサンスのヨーロッパです。
錬金術の坩堝のように、世界霊、あるいは世界精神の名の下に、多様性がぶつかり合いつつ、新たな価値観が生み出されて行ったその時代は、騒々しくも魅力的な時代であったことでしょう。
世界の諸宗教と科学が統合へ向かったその場所は、二十一世紀の現代から、未来へ向けて現れる、アクエリアス・新時代の雛形であったのだと考えております。
空想の旅路を楽しんでいただけたら幸いです。
著者プロフィール
佐藤 孝広(サトウ タカヒロ)
1963年生まれ。栃木県出身。著書に『ニュー・アトランティス』がある。
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