ヒッチハイクで日本一周
山添勝志
発行:長崎出版
この版元の本一覧
A5判 352ページ 並製
定価:1,900円+税 総額を計算する
ISBN978-4-86095-188-7 C0095
在庫あり
奥付の初版発行年月:2007年08月
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紹介

 紀行、旅行記もその内容の幅が広がってきて、国内外を問わず地域はもちろんのこと、その手段や目的も多様化しています。
 例えば「日本一周もの」と限っても、鉄道、バイク、自転車はもちろん、徒歩による旅行記も刊行されました。しかし、これまでヒッチハイクによる国内旅行記は、テレビ番組とのタイアップによる単行本や、自費出版によるものを除けば、あるようでありませんでした。
 本書の原稿は、もとより単行本化を考えて書かれたものではありません。ヒッチハイクによる日本一周をはじめた若者が、いつか誰かに読んでもらおうと、日々旅の記録をコツコツ書きためていた原稿が元になっています。
 ヒッチハイクとは、人と関わらなければ前に進めない旅です。また、相手を選ぶことはヒッチハイクする側には出来ません。著者は、様々な人と出会い、車中で濃密な時間を過ごして、ゆっくりと日本を北上していきます。
「他人の好意」という風で、おれは運ばれている
 著者はそういいます。しかし、著者はただただ他人の世話になりっぱなしなのではなく、乗せてくれた人たちの心に、何かを残していきます。これは、著者の持って生まれた人柄もあるし、ヒッチハイクによる旅をするうえでの流儀でもあります。
 決してプロのライターによる作品ではありませんし、流麗かつ格調高い文章でもありません。また、前途ある若者に勧められるかたちの旅でもありません。
 バカで無鉄砲だけど、どこかほろりとして暖かい、でも、つい笑ってしまうような懐かしい空気。本書を読むと、つい旅に出たくなります。

目次

まえがき
序章 旅立ち
沖縄本島編
八重山諸島編
九州編
中国山陰日本海編
北陸日本海編
東北日本海編
北海道日本海編
北海道礼文島編
北海道宗谷編
あとがき
役に立たないヒッチハイク講座
旅の資料編

前書きなど

「ヒッチハイクで日本一周」なんて、全然すごい事でもなんでもない。やる気さえあれば誰でも出来ることで、すでに実行している人が何十人何百人何千人………はいないだろうけど確実にいるだろう。
 普通に生活している人にとって、ヒッチハイカーなんてなかなかお目にかかることはないでしょうけど、ひと昔前TVでお笑い芸人が世界をヒッチハイクで旅する番組が大ブレイクした事があり ヒッチハイクの知名度は一気にあがったが、現在ヒッチハイクのブームはすでに終わっている。しかし、今この日本という国でヒッチハイクをしている人間は間違いなくいます! 必要に迫られてヒッチハイクをしてる人もわずかにいるでしょうが、大抵の人は興味があったり好きだからヒッチハイクしている人ばかりです。「だから、ヒッチハイカーを見かけたら是非とも拾ってやってください!乗せてやってください!」なんてコトは一切言うつもりはないです。この未熟でセンスのかけらもなく、この上ない恥ずかしい文章を少しでもほんのちょっとでもヒッチハイクに興味をお持ちの方やお持ちでない方に読んで頂けたら、嬉しいかぎりであります。

山添勝志

版元から一言

 旅をする手段はいくつもある。急ぐ旅なら飛行機でも鉄道でも、速くて確実な手段をとればよいし、自由に好きなところへ行きたいのならクルマやバイクは便利だ。自分の体を使いたいのなら自転車や徒歩という手もある。それぞれの旅に楽しみはあるし、要は好きにやればいいだけの話しだが、著者である山添君が選んだ日本一周の手段はヒッチハイクだった。
 ヒッチハイクには先に挙げた旅の手段とは明らかに異なる部分がある。まず、時間の予定はたたない。全て乗せてくれる人の都合だからだ。漠然とした行き先はあっても、そこにたどり着ける保証はない。ただし、移動に金はかからない。場面に応じて出費はあるだろうが、これも乗せてくれる人の好意だから運賃もガソリン代も要らない。
 ヒッチハイカーたる山添君を乗せてくれるのはどんな人たちなのだろうか。本書では沖縄から北海道宗谷岬まで81台のクルマを乗り継いでいくが、年齢も性別も職業も、クルマを走らせている目的も様々な市井の人たちである。
 ヒッチハイクが他の旅と明らかに違うのは、クルマに乗せてもらうことによって、間違いなくそこにコミュニケーションが発生することだろう。これは山添君のキャラクターにもよるのだろうが、彼は場合によってかなり深く乗せてくれた人たちとつき合ってしまうことになる。家に泊めてもらったり、ごはんを食べさせてもらったり、バイトをさせてもらったり。その結果、彼・彼女たちの人生や想いを聞くことになる。そして、山添君もまた、彼・彼女たちの人生に必ず何かを残していく。それは時としてあまりにも馬鹿馬鹿しく、あまりにも悲しい物語であることもある。

 おそらくは誰にでもできるであろう「ヒッチハイクで日本一周」。でも実際できるかというとなかなかそうはいかない。そんな旅の経緯をひたすら綴り続けた楽しくももの悲しい、ありそうでない紀行。おつき合い頂ければ幸いである。

 タイトルは「ヒッチハイクで日本一周」とありますが、本書は沖縄から主に日本海側を北上し日本最北端の宗谷岬にたどり着いたところで終わっています。文章があまりにも長くなりすぎ、それも一生懸命削ったのですが、それでも352ページというクソ長いものになってしまったからです。
 宗谷岬以降、山添君は北海道を2周ほどし、本州に戻り太平洋側を南下。茨城県に入ったあたりで旅の資金が尽きて、いったんアルバイト生活に入ります。そして半年後旅を再会。小笠原に渡り、東京に戻って太平洋側を西へ。あちこち躓きながら四国上陸。四国88カ所をヒッチハイクで行うという偉業(?)を成し遂げ、九州に渡り、最終地点である屋久島の宮之浦岳で無事にヒッチハイクで日本一周の旅を終えました。
 その後も、鹿児島から大阪までヒッチハイクでタイムトライアルを敢行し、ちょっと寄り道だと北海道でアルバイト生活に入り、福井県でさらにアルバイト。いつか沖縄に帰るそうですが、今もどこかの旅の空にいる(はず)です。私もこんな旅をしてみたかった!(担当者より)

関連リンク

http://yanmar7819.exblog.jp/
http://www.ohmynews.co.jp/news/20071108/17122/print
http://www.choki.jp/modules/happy/index.php?page=article&storyid=19

著者プロフィール

山添勝志(ヤマゾエカツシ)

1976年10月24日大阪生まれ。沖縄とのハーフ。元々はバイクで全国を旅していたが、20歳の夏に北海道奥尻島で初めてヒッチハイクをして以来、ヒッチハイクのおもしろさに目覚める。2006年の春に勤めていた会社を辞め、日本全国ヒッチハイクで一週の旅に出る。

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