発行:長崎出版 発売:長崎出版 この版元の本一覧
四六判 381ページ
定価:2,200円+税 総額を計算する
ISBN 978-4-86095-145-0 (4-86095-145-X) C0036
在庫あり
奥付の初版発行年月:2006年10月
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第一部 フランスの同性愛・最新事情をルポする
◆ はじめに
・ ドミニク=ドヴィルパン、フランソワ=オゾン監督に魅せられてフランスへ
・ 「伝説のオカマ」東郷健と出会い、同性愛に興味を持った
・ ゲイ雑誌がキヨスクで堂々と売られている
・ 歴史的な転換期にあるフランス
◆ 序章
・ ゲイのパリ市長が誕生した日
・ 「私はホモセクシュアルです」とテレビで公表
・ 斬新な改革。国民から高い支持
・
◆ フランス人は同性愛者をどう思っているのか?
・ 五六%のフランス人が同性愛者の路上キスを容認
・ 同性愛者は変人か?
・ 九一%が同性愛者への暴力に怒り
・ フランス人はゲイ・フレンドリー?
・ 『Ttu』調査から見えてくるフランス人の「同性愛」観
・ フランス人の五七%が同性婚に賛成
・ 同性愛者の九五%が「いずれ同性婚は合法化される」と答えた
・ フランスはカトリック教徒の国か?(一)
・ フランスはカトリック教徒の国か?(二) 中絶禁止の是非をめぐって
・ 八〇%が中学校にコンドームを置くことに賛成
◆ パートナーシップ制度パクス(PACS)へ至る道
・ 同性愛と強制収容所
・ ミッテラン政権下における同性愛の前進
・ エイズがすべてを変えた
・ 同性カップルも利用できるパクス(連帯民事契約)とは何か?
・ パクスとは事実婚(内縁)と結婚の中間にある緩い形での疑似結婚制度
◆ 焼き殺されかけたゲイと政治家の「同性愛は人類の脅威」発言
・ 凄惨な写真
・ 催眠ガスをかけられ暴行される
・ 「汚いホモは死ねばいいんだ」といわれ、焼き殺されかけた
・ 容疑者が逮捕された
・ 容疑者、不起訴。警察への不信
・ ヴァネスト国民議会議員が「同性愛は選択された行動」と発言
・ ヴァネスト議員、曰く「同性愛はあきらかに人類の生存に対する脅威だ」
・ ヴァネスト氏の「同性愛は異性愛より劣等」発言が有罪
◆ フランス初!同性婚がベーグル市でおこなわれた
・ ドキュメント同性婚 三日前〜当日
・ 同性愛者と保守派が市庁舎外で激突。民族派・ドヴィリエ欧州議会議員の襲撃
・ 「これは歴史的な瞬間だ」。ついに結婚式が挙行
・ 市長は停職一ヶ月。社会党重鎮も批判
◆ フランス初!の同性婚を執り行ったノエル=マメール市長にインタビュー
・ 「同性婚について話したことのない家庭はない」
・ 「政治家は同性愛者の問題に逃げの姿勢でいる」
・ ゲイが焼き殺されかけた事件をキッカケに同性婚を決断した
・ 「フランスにおける同性愛者の状況は最良とはいいがたい」
・ イランでのゲイ少年の死刑、「同性愛は人類の脅威」発言、ローマ法王の「ホモ嫌い」、尾辻かな子・大阪府議のカミング・アウト
・ 遺伝子組換トウモロコシをジョゼ=ボベと引っこ抜いた理由
・ 暴動の原因は差別、サルコジ内相「社会のクズ」発言は危険
◆ フランスの政治家と同性愛 〜シラク大統領、ラング元文化相、ロワイヤル元教育相
・ ミッテランの秘蔵っ子は超ゲイ・フレンドリーな政治家
・ ジャック=ラング元文化相はアイドル政治家
・ 同性カップルの結婚を公然と支持した最初の政治家
・ 『差別的な発言の取締りに関する法律』とジョスパン元首相の敵意
・ シラク大統領がゲイ雑誌『Ttu』に登場した!
・ シラク氏、曰く「私はパクス(PACS)の象徴的な貢献を認識しています」
・ フランスでもっともセクシーな女性政治家
・ 同性婚賛成に転向した次期大統領候補・ロワイヤルさん
◆ フランスとHIV・エイズ
・ フランスのHIV新規感染者は七〇〇〇人
・ フランス最大のHIV啓蒙・市民団体『AIDES』とは何か?
・ ペニスを模したオモしろHIV啓蒙カード
・ フェラチオでHIVに感染するか?
・ 生きぬいて愛したい 〜HIVに感染したある政治家の物語
・ エイズに逝ったパリの恋人
・ ゲイの深刻なHIV感染
・ ロメロさんの勇気ある行動
◆ フランスのトランスジェンダー 〜パリのマザー=テレサと呼ばれた女性
・ トランスジェンダーによるデモに参加した
・ 女の子ふたりがトップレスになった
・ ゴムまく人々
・ エコロジスト・性労働者・医師・ブラジル移民・パリ区議のカブラルさん
・ ゲイ・パレードに参加したカブラルさんのチーム
・ 様々な人種のトランスジェンダーが働く事務所
・ カブラルさんと初めて会った日のこと
・ ブルジルで母が売春婦のために働いた
◆ カミーユ=カブラル区議にインタビュー 〜トランスジェンダーと性労働
・ カブラルさんの経歴、横浜エイズ会議、日本のトランス=マコさん
・ 初めて選挙にでたときの話、ゲイのドラノエ・パリ市長
・ トランスジェンダー・性労働者が抱える問題
・ 性労働者はプロとして認められるべきだ
◆ 一般企業が出展する欧州ゲイ・サロン
・ 『欧州ゲイ・サロン 二〇〇四』
・ 二万八四〇〇人が参加
・ フランスには四〇〇万人近くの同性愛者がいる
・ 「ホモ嫌いは他者に対する知識の欠如と知らないものへの恐れから生じる」
・ 『欧州ゲイ・サロン 二〇〇五』
◆ あれこれ雑記『フランス同性愛』
・ パリのゲイ・プライド(Marche des Fierts)
・ 日本のゲイ術は人気
・ 田亀源五郎の天才的な作品
・ 『ええじゃないか!』展(Eijanaika! Yes Future!)
フランスで日本のゲイ・アートが紹介された……
・ パリで初めてゲイ・バーにいった日
・ パリのゲイ・バーは東京とさして変わらない
・ やさしくキスをして
・ サルコジ内相側近が同性カップルの親権・養子縁組を支持
・ とっても可愛らしいトランスジェンダーの女性にあった
・ マッカーシズムで「同性愛」は国賊扱いされた
・ あるレズビアンとの対話
・ 映画『愛についてのキンゼイ・レポート』で描かれるレズビアン
・ ボカシとモザイクとエロ
・ パリのゲイ・タウン、マレ地区
第二部 最先端のゲイ人にインタビュー
◆ パトリック=ブローシュ(Patrick Bloche)国民議会議員&パリ市議(社会党)
パクス(PACS)法をつくった超ゲイ・フレンドリーな政治家
・ 自由・平等・博愛を重視するから同性愛者のために働く
・ ミッテラン政権、ジョスパン内閣での前進
・ パクス(PACS)はこうして誕生した
・ 同性婚、同性カップルの親権・養子縁組、女性カップルの人工授精に私が賛成する理由
・ 「ホモ嫌い」、ベーグル市での同性婚、ヴァネスト議員の放言、HIV感染拡大を一刀両断
・ 与党・フランス国民運動連合は同性愛者に貢献しているか?
・ 同性愛者がスケープゴートにされないか心配
◆ アレクサンドル=カレル(Alexandre CARELLE)・『同性愛と社会主義』代表。
社会主義は同性愛者の人権を守る
・ 『同性愛と社会主義』は一九八二年に設立された
・ シラク大統領は同性愛者を裏切った
・ 社会党が同性愛者の権利向上に貢献した
・ 同性カップルの養子縁組・同性婚に賛成する理由
・ 地方では同性愛差別が根強い
・ 映画『ブロークバック・マウンテン』は感動的だった
◆ ヤン・ヴェーリング(Yann Wehrling)フランス緑の党・全国書記(党首)
緑の党は超ゲイ・フレンドリーな政党
・ 直線的経済から循環型経済へ転換すべし
・ 郊外暴動・原発・遺伝子組み換え作物
・ 緑の党がゲイ・パレードに参加する理由
・ 同性愛について国民運動連合と社会党を採点する
・ 緑の党が与党になったら提案するゲイ政策
◆ リチャード=サンチェス(Richard Sanchez)・フランス共産党『自由・民主・反差別委員会』責任者
人類解放のために同性愛者の権利が守られるべきだ
・ 同性愛者は許し難い差別の犠牲者だ
・ 共産党がゲイ・パレードに参加する理由
・ 共産党は同性婚・同性カップルの養子縁組に賛成する
・ HIV拡大には予防の原則が必要
・ フランス国民運動連合・社会党・緑の党を採点する
・ 映画『ぼくを葬る』はすばらしい
◆ ステファン=ダセ(Stphane Dass)・『ゲイ・リブ』代表。
保守政治こそが同性愛者の権利を守る
・ ゲイ・リブは国民運動連合(UMP)と友好関係にある
・ 国民運動連合は大きな進歩を実現させた
・ 保守の立場から同性カップルの養子縁組・同性婚に賛成する
・ 社会党はゲイを被害者化している
・ 保守政治家が同性愛者から嫌われる理由
・ ゲイ・リブがゲイ・パレードをボイコットした理由
・ 幸せなゲイの話があってもいい
◆ クリストフ=ジラール(Christophe Girard)パリ市助役
パリ市長のブレーンは日本通の同性愛者
・ 自分自身に嘘をつきたくないから、カミング・アウトした
・ 赤毛のダニー、ベーグル市の同性婚、嫌がらせの手紙
・ ホモ嫌い、パリ市長のカミング・アウト、ゲイ・プライド
・ 「結婚しない権利」を持ちたい、だから同性婚に賛成する
・ 緑の党は最もゲイ・フレンドリーな政党だ
前書きなど
本書は私が二年間かけて取材し調べ上げた現代フランスの最新・同性愛事情である。ジャーナリストとしての持ちうる力をすべてこの本に注ぎ込んだ。取り上げられる話の一つ一つがおそらく初めて目にするものであり刺激的だろう。また、同性愛に興味がないけれどフランスのことをよく知りたい……という人にもこの本は役に立つだろう。なぜならば本書は、同性愛というレンズを通して、現代フランス社会を写し出しているからだ。巷にあふれているフランス旅行書やパリ生活・フランス生活絶賛本では決して知ることのできない濃縮された情報がぎっちりつまっている。フランス好きの人ならば知的興奮を存分に味わえるであろう。
フランスを知りたい或いはフランスの同性愛事情を知りたいという読者にとって本書が、あらゆる疑問を解消し、知的快楽を思う存分満たす最高の一冊になれば著者としてはこの上ない喜びである。
著者プロフィール
及川 健二(オイカワ ケンジ)
1980年東京生まれ。早稲田大学社会科学部卒。2004年から2年間フランスに滞在し、フランス政治のキーパーソンを数多く取材する。
上記内容は本書刊行時のものです。※FAXによるご注文は、原則としてお受けしておりません。
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