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瀬戸内海を科学するPart.2 岡山理科大学『岡山学』研究会(編) - 吉備人出版
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瀬戸内海を科学するPart.2 (セトナイカイヲカガクスルパートニ)

社会一般
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発行:吉備人出版
A5判
縦210mm 横148mm 厚さ13mm
110ページ
並製
定価 1,400円+税
ISBN
978-4-86069-417-3   COPY
ISBN 13
9784860694173   COPY
ISBN 10h
4-86069-417-1   COPY
ISBN 10
4860694171   COPY
出版者記号
86069   COPY
Cコード
C0025  
0:一般 0:単行本 25:地理
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2014年12月
書店発売日
登録日
2014年11月2日
最終更新日
2017年1月21日
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紹介

古代、児島湾に浮かぶ高島、笠岡沖の大飛島には、安全航海を祈念した祭祀場が遺る。あまりふれられることのなかった「海の祭場」をはじめ、沿岸のウミガメ類の生態、水島の戦争遺跡など、分野を超えた研究成果を収録。「岡山学」シリーズ第12弾。

目次

・児島半島の植生                太田 謙 、波田善夫 
・動物考古学からみた
   瀬戸内海沿岸遺跡群のウミガメ類      富岡直人  
・古墳時代の海の祭場ー備前高島遺跡ー      亀福田正継、白石 純、亀田修一
・奈良・平安時代の海の祭場ー備中大飛島遺跡ー  安東康宏
・水島のなりたちと亀島山地下工場        村田秀石

前書きなど

   はじめに
 岡山理科大学『岡山学』研究会が刊行する、シリーズ『岡山学』がこの『瀬戸内海を科学するPart2』で一二冊目になります。
 岡山理科大学『岡山学』研究会は、一九九九年に岡山理科大学の総合情報学部(二〇一二年に新設された生物地球学部に移動したメンバーを含む)の教員が中心になって、「岡山」という地域を対象に、自然科学、人文科学、社会科学、情報科学などいろいろな方向から検討して、明らかにしていこうという目的で作られた研究会です。
 これまで「岡山市朝寝鼻貝塚」、「備前焼」、「吉井川」、「旭川」、「鬼ノ城と吉備津神社」、「高梁川」、「岡山の災害」「瀬戸内海」などをテーマにシンポジウムを開催してきました。そしてシリーズ『岡山学』1として『備前焼を科学する』、同2として『吉井川を科学する』、同3~6として『旭川を科学するPart1』~『同Part4』、同7として『鬼ノ城と吉備津神社―「桃太郎の舞台」を科学する』、同8として『高梁川を科学するPart1』、同9として『岡山の災害を科学する』、同10として「高梁川を科学するPart2」、同11として「瀬戸内海を科学するPart1」を刊行してきました。
 今回は昨年一二月に開催した第一五回『岡山学』シンポジウム「瀬戸内海~岡山沿岸地域を科学するPart2」を一冊にまとめることにしました。昨年の「瀬戸内海」のPart1 における岡山県東部瀬戸内海沿岸地域につづき、中部児島湾周辺から西部笠岡市周辺にかけての瀬戸内海沿岸地域を対象としました。
 まず、植物生態学が専門の太田謙さんに、「児島半島の植生」というテーマで、児島半島の山々の森林のなりたち、児島半島の典型的な景観と植生が見られる八丈岩山周辺と金甲山周辺の植生について述べていただきました。
 次に、動物考古学が専門の富岡直人さんに、「動物考古学からみた瀬戸内海沿岸遺跡群のウミガメ類」というテーマで、瀬戸内海沿岸地域におけるウミガメ類の出土例を整理し、現在も環境を整備すれば瀬戸内海にふたたびウミガメ類が来遊・産卵する可能性について述べていただきました。
 三番目に、岡山理科大学OBで考古学が専門の福田正継さん、考古科学が専門の白石純さん、そして亀田が「古墳時代の海の祭場―備前高島遺跡―」というテーマで、児島湾に浮かぶ小島、高島で五・六世紀に行われた祭祀について一九六七~一九六九年の発掘調査の成果をもとに述べました。
 四番目に、笠岡市教育委員会の考古学が専門の安東康宏さんに、「奈良・平安時代の海の祭場―備中大飛島遺跡―」というテーマで、一九六二~一九六九年にかけて行われた大飛島遺跡の発掘調査の成果を中心に奈良・平安時代の海に関わる国家祭祀のあり方について述べていただきました。
 五番目に、亀島山地下工場を語りつぐ会事務局長の村田秀石さんに、「水島のなりたちと亀島山地下工場」というテーマで、倉敷市水島地区の亀島山の地下に営まれた航空機製作工場の歴史・実態・現状、そして戦争遺跡としての認知・活用のあり方などについて述べていただきました。
 このように今回は「瀬戸内海を科学するPart2」というテーマで、岡山県沿岸の中部児島湾周辺から西部笠岡市周辺の瀬戸内海沿岸地域について五本の調査・研究成果を述べてもらいました。
 瀬戸内海という岡山県にとって、本当にいろいろな意味での宝の海、そしてその沿岸地域を多方面から検討してもらいました。
 岡山理科大学『岡山学』研究会が目指している多様な視点から「岡山」という地域を調査・研究し、総合的に検討していこうという考えのもと、今後もこのようなシンポジウムを開催し、このような冊子を刊行し、みなさま方のお手元にご提供できればと思っております。
 ご活用いただければ、幸いです。
 二〇一四年一一月一一日
                      岡山理科大学『岡山学』研究会代表  亀田 修一

版元から一言

古代、児島湾に浮かぶ高島、笠岡沖の大飛島には、安全航海を祈念した祭祀場が遺る。あまりふれられることのなかった「海の祭場」をはじめ、沿岸のウミガメ類の生態、水島の戦争遺跡など、分野を超えた研究成果を収録。

著者プロフィール

岡山理科大学『岡山学』研究会  (オカヤマリカダイガク「オカヤマガク」ケンキュウカイ )  (

1999年に「岡山」を対象に、自然科学・人文科学・社会科学・情報科学など様々な方向から検討し、明らかにしていこうという目的で作られた研究会。2013年に岡山県文化奨励賞(学術部門)を受賞。

上記内容は本書刊行時のものです。