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取引情報
「聞き書き」2013備中
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2014年3月
- 書店発売日
- 2014年4月25日
- 登録日
- 2014年3月17日
- 最終更新日
- 2014年4月4日
紹介
高校生による「聞き書き」は、生活や文化を後世に伝える貴重な記録……そんな思いを込めて毎年実施されている「聞き書き」の作品集2013年版。
目次
「聞き書き」とは
はじめに
岡山県立倉敷中央高等学校の作品
岡山県立矢掛高等学校の作品
岡山県立笠岡工業高等学校の作品
岡山龍谷高等学校の作品
高校生の「聞き書き」に関わって3年
「聞き書き」の意義
聞き書きマニュアル
聞き書きの流れ(2013)
澁澤 寿一さんのプロフィール
今、なぜ「聞き書き」なのか
2010「聞き書き」一覧
2011「聞き書き」一覧
2012「聞き書き」一覧
前書きなど
かつて50年ほど前までは、日本は職人と農民、漁民の国でした。大工のもとに弟子として修業に入った若者は、何年も、ただ掃除と飯炊きをさせられ、5年してはじめてカンナの砥ぎをさせてもらった、という話をよく聞きます。何と封建的で、不合理な意味のない制度であったかと、私は長らく思ってきました。しかし、聞き書きを始めてみると、その時間に弟子が目にした風景、親方の家の中の音や匂い、親方の仕草や姿勢……すべてが親方の仕事であり、その空間と一体となって初めて、親方の技を身につける段階に入るのだということに気が付きました。何故ならば、テープ起こしをしながら、一言も漏らさずに話し手の想いを汲み取ろうとする努力は、この若い見習い職人たちが通ってきた行為と共通する時間であるからです。「いつの間にか自分の考えが、話してくださった方の考えと一緒になっていく感じがした」という感想を聞き書き参加者から、よく耳にします。人の人生を正面から受け止め、その人の考えや感性と自分を合わせてゆくことが、人と人のコミュニケーションの始まりなのだということを、参加してくれた高校生たちにも気付いてもらえたと確信しています。
版元から一言
失われつつある文化や伝統、そして知恵や技術。
高校生による「聞き書き」は、生活や文化を後世に伝える貴重な記録……そんな思いを込めて毎年実施されている「聞き書き」の作品集2013年版。
本書は、岡山県内の主に南西部の高校生たち26人が、地域のおじいちゃん、おばあちゃんを訪ね、知恵や技術、ものの考え方などを聞き、まとめたもの。柿生産組合の組合長や潜水し、漁師などさまざまな職種、人物から一生懸命聞いた言葉を書き残し、次の世代に伝えていくその作業を通して、高校生たちが感じた生きるヒント、道しるべとは……。
上記内容は本書刊行時のものです。