絵図で歩く岡山城下町
倉地 克直:監修・著, 乗岡 実:著, 猪原千恵:著, 万城 あき:著
発行:吉備人出版 この版元の本一覧
A5判 132ページ 並製
定価:1,500円+税 総額を計算する
ISBN 978-4-86069-235-3 C0021
在庫あり
奥付の初版発行年月:2009年08月 書店発売日:2009年08月25日
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紹介

岡山大学附属図書館所蔵の江戸時代の岡山城下町を描いた絵地図を基に、現在の街と比較しながらわかりやすく案内する散策ガイド。

目次

1本丸大手筋を歩く 
2水の手を歩く
3搦め手を歩く
4二の丸界隈を歩く
5後楽園を歩く
6川東を歩く
7西国街道に沿って町人町を歩く
8津山往来に沿って歩く
9外堀に沿って寺町を歩く
10城下町の南部を歩く
11西川に沿って歩く 

前書きなど

編集を終えて
 JR岡山駅東口広場に、角帽にマント、学生服に下駄履きの六高(第六高等学校)生の像が建っている。岡山駅からは路面電車やバスで、この本で紹介した各コースの出発点に行くことができる。この像を城下町歩きの始点にしていただいてもいい。
 もともと岡山地域は、古代以来大陸との交流が盛んで、文化や学問を重んじる土地柄であった。江戸時代には岡山藩が早くから藩学校を整備し、同じころ庶民教育のための閑谷学校も設けられた。そうした伝統から、教育を尊重する気風が強い。
 岡山大学は、第六高等学校や岡山医科大学などを母体とした新制大学として、昭和24年(1949)に創立された。これも地域の熱い支援に支えられて実現したものであった。
池田家文庫は、これにあわせて岡山大学に寄贈された。大学での教育・研究活動に役立ててほしいという、地元の熱意の賜物であった。
 池田家文庫は、江戸時代の岡山藩政史料約八万点、絵図類約三千点などからなる、全国有数の藩政資料であり、国内外の研究者によって広く利用されている。これを所蔵する岡山大学附属図書館では、資料の保存や利用の便宜を図るために藩政史料のマイクロフィルム化や絵図のデジタル化を進めるとともに、資料を活用した地域貢献の事業も長年にわたって行ってきた。最近では、毎年秋に岡山市デジタルミュージアムと共催で「池田家文庫絵図展」を開催し、「子ども向け岡山後楽園発見ワークショップ」や市民向け公開講座「池田家文庫絵図をもって岡山を歩こう」も実施している。こうした地域貢献の取組によって、附属図書館は平成二一年度国立大学図書館協会賞を受賞した。
 本書の企画を吉備人出版の金澤健吾さんから相談されたのは、城下町を歩く公開講座を企画しているときであった。講座の講師をお願いしていた乗岡さん・猪原さん・万城さんに相談し、岡山大学附属図書館にも打診して、講座の内容を基礎に本を作ることにした。昨年の講座修了後、何回か打ち合わせを重ねて、内容の検討を行った。本書では講座の際には回れないところも見るようになっているし、講座ではコースとして立てられていないところもある。城下町全体を歩いていただきたいという思いによるものである。
 絵図図版の作成では、附属図書館の参考調査係の皆さんにお世話になった。本書の魅力をなんと言っても絵図なので、職員の皆さんの協力によるところが大きい。あらためて感謝します。図版・写真などを提供してくださった各機関にもお礼を申しあげます。
 多くの皆さんがこの本を片手に実際に町を歩いてくださるよう願います。皆さんなりの発見が必ずあるはずです。
   2009年7月17日                           執筆者を代表して
                             倉 地 克 直

版元から一言

岡山大学附属図書館所蔵の江戸時代の岡山城下町を描いた絵地図を基に、現在の街と比較しながらわかりやすく案内する散策ガイド。

著者プロフィール

倉地 克直(クラチ ナオカツ)

1949年愛知県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。80年から岡山大学に勤務、現在は文学部教授。09年から附属図書館長。江戸時代の民衆の生活・文化・意識について、地域の資料に基づきながら考えてきた。主な著書に『徳川社会のゆらぎ』(小学館)、『江戸文化をよむ』(吉川弘文館)、『漂流記録と漂流体験』(思文閣出版)、『近世日本人は朝鮮をどう見ていたか』(角川書店)など。

上記内容は本書刊行時のものです。

乗岡 実(ノリオカ ミノル)

1958年大阪市生まれ。岡山大学大学院文学研究科(史学)修了。83年に岡山市教育委員会に採用され、岡山城跡などの発掘調査や文化財行政を担当し、現在に至る。考古学の立場から、古代から近世に至る城郭、備前焼、近世瓦などについて勉強中。主な論著に『鬼ノ城と大廻り小廻り』(吉備人出版)、「近世の城郭の成立と石垣」(滋賀県立安土城考古博物館)、『信長の城・秀吉の城』(滋賀県立安土城考古博物館)など。

上記内容は本書刊行時のものです。

猪原千恵(イノハラ チエ)

1970年福山市生まれ。広島大学文学部史学科(考古学専攻)。92年から府中市教育委員会(主事)、岡山大学埋蔵文化財調査研究センター(技術補佐員)、岡山県立吉備路郷土館(学芸員)、和気町歴史民俗資料館(学芸員)を経て岡山市デジタルミュージアム(学芸員)。主な論著に「「労研饅頭」の成立とその背景」、『岡山びと-岡山市デジタルミュージアム紀要第2号-』、「菓子木型彫刻」『岡山びと-岡山市デジタルミュージアム紀要第3号-』など。

上記内容は本書刊行時のものです。

万城 あき(マンジョウ アキ)

1962年岡山市生まれ。岡山大学文学部史学科卒。93年から岡山県郷土文化財団で内田百○(けん)、岡崎嘉平太、生田安宅の資料整理や「岡山後楽園史」の編集に携わる。主な論著に「『御茶屋御絵図』と後楽園」(『岡山の自然と文化』(財)岡山県郷土文化財団)、「大名庭園の精華・後楽園」(『日本遺産』朝日新聞社)、「岡山後楽園」(『大塚薬報』)、「百の遊んだ後楽園」・「十七歳の日々をつづった休暇日誌」(『別冊太陽 内田百』平凡社)など。

上記内容は本書刊行時のものです。
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