日本人がおき忘れてきた光り輝けるもの岡山の文化財
臼井 洋輔:著
発行:吉備人出版
この版元の本一覧
四六判 384ページ 並製
定価:2,800円+税 総額を計算する
ISBN978-4-86069-063-2(4-86069-063-X) C0070
在庫あり
奥付の初版発行年月:2004年05月
書店発売日:2004年05月25日
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紹介

鎧や備前刀、備前焼などの工芸品、寺社の建築物、後楽園などの史跡など、国宝や国・県指定の文化財約80点を取り上げ、文化財総合研究センター所長(吉備国際大学教授)がそのモノの見方やそのモノを通して見えてくるもの描く。岡山文化のエッセンスが見えてくる書。

目次

第一章 工芸
 赤韋威鎧〈国宝〉
 紫糸威腹巻〈岡山県指定重要文化財〉
 太刀無銘一文字(山鳥毛)附打刀栫〈国宝〉
  コラム 備前焼と備前刀の制圧 タイムラグの意味
 吹屋ベンガラ
 色々威甲冑と鍍金〈国指定重要文化財〉
 琴裏の綾杉彫刻
  コラム 桜花の視点
 横野箔合紙
 能装束 芦水禽文縫箔〈国指定重要文化財〉
 太刀 吉房〈国宝〉
  コラム 桃山文化のもう一つの意味
 備前緋襷大皿
 正阿弥勝義作純銀小菊重彫菓子器
 純銀地鉄象眼葡萄虫花瓶
 阿古陀形兜(兜鉢)
 赤い青備前
 綾杉地獅子牡丹蒔絵婚礼調度の内
       貝桶と合わせ貝〈国指定重要文化財〉
 色絵宝尽文大皿(色鍋島)
 妙覚寺世界図屏風〈岡山県指定重要文化財〉
 餘慶寺梵鐘〈岡山県指定重要文化財〉

 
第二章 建築
 鶴の住む草葺民家
  コラム もの探しの人生
 吉川八幡宮本殿〈国指定重要文化財〉
 吉川八幡宮本殿 栩葺屋根軒付け〈国指定重要文化財〉
 旧閑谷学校講堂〈国宝〉
 吉備津神社本殿および拝殿〈国宝〉
 本蓮寺本堂〈国指定重要文化財〉
  コラム 絶対的信頼を得た牛窓の造船
 大橋家住宅〈国指定重要文化財〉
 正楽寺山門〈備前市指定重要文化財〉
 中世建築から発見された一本の柱が教えるもの
 京橋
 古代の復元家屋
 備中国分寺五重塔〈国指定重要文化財〉
  コラム 鋸の和洋と文化
 銅板葺屋根
 バタン島と日本の弦付大鋸
 ブータンと日本の文化
  コラム 哀れな自転車
 岡山県立津山高等学校本館〈国指定重要文化財〉
 穴門山神社本殿及び拝殿〈岡山県指定重要文化財〉

 
第三章 史跡
 岡山後楽園〈国指定特別名勝〉
 後楽園用水と旭川
 後楽園の能舞台
 後楽園陰陽石と割石雛形
 後楽園の水と飛び石と粋
 主基田
 東湖園
  コラム 夜空の飛行機
 石巻……………218
 田原用水水路橋(石の懸樋)〈岡山県指定重要文化財〉
  コラム 支石墓の謎


第四章 人物
 法然と宗教改革
 雪舟
 宇喜多秀家と豪姫
 八木浄慶と蝋石仏
 大月源画像〈井原市指定重要文化財〉
 太田辰五郎
 徳山敬猛と農耕図郷原漆器組杯
 長崎芳行 茅葺〈国選定保存技術保持者〉
 森田翠玉 木工芸(刳物)〈岡山県指定重要無形文化財保持者〉
  コラム 日本で最初に注射を受けたのは岡山県人
 林 鶴山 木工芸(刳物)〈岡山県指定重要無形文化財保持者〉
 小川一洋 木工芸(指物)〈岡山市指定重要無形文化財保持者〉
 坂野定和 撫川うちわ〈岡山市指定重要無形文化財保持者〉
 備前焼と太田巌


第五章 自然
 醍醐桜〈岡山県指定天然記念物〉
  コラム 武士道と可憐な花
 横川のムクノキ〈岡山県指定天然記念物〉
 黒岩の山桜〈岡山県指定天然記念物〉
 岩ザクラ〈蒜山教育委員会指定天然記念物〉
 羅生門〈国指定天然記念物〉
 エヒメアヤメ
 圀勝寺の椿〈矢掛町指定天然記念物〉
 鯉が窪湿生植物群落〈国指定天然記念物〉


第六章 その他
 製塩土器
 繋馬図(絵馬)
 特殊器台の透かし文様の謎〈国指定重要文化財〉
 岡山イ草製品の起源と消滅
 舟形土製品〈岡山県指定重要文化財〉(月の輪古墳出土品)
 蒜山のうなぎ酒
 石枕〈岡山県指定重要文化財〉
 蛇行剣
  コラム 渦巻文の謎
 一遍上人聖絵 福岡の市の繁栄と岡山の女性〈国宝〉
 二上山護法祭〈岡山県指定重要無形民俗文化財〉
 大鉄釜(鬼の釜)〈総社市指定重要文化財〉
 桐箱の偉力と日本文化の保存技術
  コラム  備前焼の流通
 走り御輿〈笠岡市指定無形民俗文化財〉
  コラム 二十一世紀を知るために

前書きなど

 人間は、いつの時代にも変わらない「不易」と、はやり廃れの「流行」の中で、バランス良く舵取りしながら生きていかなければならない。今この国の行く末に不安を持っていない人はいないと思う。混沌の時代である。
 文化財のそうしたエッセンス性を通してみれば、見えないものの中により大切なものがあると確信できる。エッセンスの詰まったものは、大体時代の境目に現れるといって良い。原始古代から数度の時代の境目に常に人やモノを通じて大きな影響力を及ぼしてきた吉備の国の文化財から、そして吉備の国から、見えないものに価値をおく波が起きても良いのではないかと思っている。

版元から一言

長年、文化財に携わってきたきた文化財総合研究センター所長(吉備国際大学教授)が、文化財の見方、考え方を解く。岡山文化のエッセンスが見えてくる岡山発の文化論。

著者プロフィール

臼井 洋輔(うすい ようすけ)

昭和17年岡山県玉野市に生まれる。岡山大学法文学部卒業後、高等学校教諭、岡山県立博物館学芸員、岡山県教育庁文化課課長代理、岡山大学・福山大学非常勤講師、岡山県立博物館副館長を経て、現在は吉備国際大学社会学部教授(文学博士)、吉備国際大学文化財総合研究センター長。

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