メルトダウンする文学への九通の手紙
渡部直己:著
発行:早美出版社 この版元の本一覧
四六判 240ページ 上製
定価:2,000円+税 総額を計算する
ISBN 978-4-86042-030-7 (4-86042-030-6) C0095
在庫あり
奥付の初版発行年月:2005年11月
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目次

 Ⅰ  for the Critique
第一信 丹生谷貴志へ
 村上春樹『神の子どもたちはみな踊る』に「感動」するその一文を略式〔S/△T△D〕のもとに検討する
第二信 福田和也へ
 『作家の値うち』が「世界文学の水準」と認定した小説家・石原慎太郎の諸作を多少はマジに読んでみると……
第三信 絓秀実へ
 『「帝国」の文学』における小著『不敬文学論序説』批判に応えつつ批判者当人の現在を占う
第四信 加藤典洋へ
 「テクストから遠く離れて」出鱈目かつ破廉恥な甘えにひたるその「神経症的な世界」を指弾する
第五信 斎藤環へ
 『文学の徴候』の臨床的善意のもと「くそたわけ」に回帰するその余りにもナイーヴな文学観について

 Ⅱ  for the Novel
第六信 井上ひさし・丸谷才一へ
 日本文壇に冠たる両セクシストの描く「闘う女」たちは果然、大西巨人『深淵』に生ずるアポリアも知らなげに……
第七信 中原昌也へ
 長篇小説『あらゆる場所に花束が……』の焚きつけるフランボワイヤン様式の「小火(ぼや)」に手をかざしながら
第八信 高橋源一郎へ
 辻仁成の「こそ泥」小説を称賛するその頽廃を嘆じつつ、三浦俊彦・阿部和重の意欲作を論ず
第九信 島田雅彦・星野智幸へ
 その「天皇小説」のPC的な善導姿勢に阿部和重『シンセミア』の不逞な邪気を引き寄せてみると……

  後記 あるいは 宛名のない十通目の手紙

版元から一言

この一線を踏み落としたら「文学」に未来はない!
丹生谷貴志、福田和也、加藤典洋、高橋源一郎……。現代日本文学の批評家・小説家たちを、愛と罵声の入り交じった著書がこれでもかとボコボコにする、痛快無比な文芸批評。

著者プロフィール

渡部直己(ワタナベナオミ)

1952年東京生まれ。文芸評論家。著書に『〈電通〉文学にまみれて — チャート式小説技術時評』(太田出版)『谷崎潤一郎 擬態の誘惑』(新潮社)『日本近代文学と〈差別〉』(太田出版)『現代文学の読み方・書かれ方』(河出書房新社)『不敬文学論序説』(ちくま学芸文庫)『かくも繊細なる横暴 ― 日本「六八年」小説論 』(講談社)ほか多数。

上記内容は本書刊行時のものです。
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