それでも八ッ場ダムはつくってはいけない
宮原田 綾香:著
発行:芙蓉書房出版 この版元の本一覧
四六判 160ページ 並製
定価:1,600円+税 総額を計算する
ISBN 978-4-8295-0473-4 C0036
在庫あり
奥付の初版発行年月:2010年01月 書店発売日:2010年01月25日
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紹介

「57年間も振り回されて、いまさら中止とは……」
「壊すほうが金がかかる……」
「首都圏の水が足りないのに……」
建設中止反対の大合唱の中、
八ッ場を見つめつづけた若手ジャーナリストが冷静に分析する
 ダム建設の歴史、終息するまでの反対運動の変遷、
 ダム建設による地域コミュニティの変容、
 そして……これからどうするか
 ムダな公共事業をなくせない、この国のあり方に鋭く斬り込む! 

目次

はじめに――八ッ場ダム中止が意味するもの
第1章 これまでの河川政策とダム建設
 1.戦前・戦後の日本における河川政策
 2.ダム建設をやめた欧米諸国とダムに頼らない治水政策
第2章 八ッ場ダム建設計画をめぐる問題点
 1.八ッ場ダム建設計画とは?
 2.八ッ場ダムをめぐる五つの問題点
 (1)疑わしい治水計画
 (2)水需要の減少と利水計画
 (3)水力発電事業をめぐる減電補償問題
 (4)増え続ける建設事業費
 (5)周辺環境に与える影響
 3.八ッ場ダム関連事業と天下り
第3章 八ッ場ダム建設計画をめぐる反対運動とコミュニティの変容
 1.水没予定地域の群馬県長野原町
 2.長野原町における住民運動
 (1)第一期(1952~65年)建設計画発表当初の住民運動
 (2)第二期(1965~92年)再度の水没宣言と運動の分裂
 (3)第三期(1980~92年)反対運動の軟化と終焉まで
 (4)第四期(1992年~)ダム反対運動の終焉以後の世代交代
  と生活再建に向けて
 3.八ッ場ダム建設計画がもたらしたコミュニティの変容
 (1)人口減少、過疎化と高齢化が止まらない
 (2)川原湯温泉街の衰退
 (3)伝統行事継承の危機及び歴史的文化財の喪失
第4章 八ッ場ダム中止宣言への道のりと中止に伴う課題
 1.八ッ場ダム中止宣言への道のり
 (1)受益圏から起こった反対運動
 (2)市民活動から政治闘争の場へ
 (3)住民はなぜダム中止に反対するのか
 2.八ッ場ダム中止に伴う課題
 (1)関係都県への返還金
 (2)暫定水利権の継続
 (3)これからの治水事業
 (4)地元の地域再建について
おわりに――八ッ場ダム問題が投げかけたもの

著者プロフィール

宮原田 綾香(ミヤハラダ アヤカ)

1984年群馬県生まれ。群馬大学社会情報学部卒業、立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科修了。上毛新聞社記者を経て、現在はジャーナリスト。また、NPO法人公共政策研究所研究員として、八ッ場ダムをはじめ、公共政策について研究を行う。論文に、『ダム建設による地域コミュニティの変容――八ッ場ダム建設計画の進行過程から見える現状と課題』(公共政策研究所、2009年)がある。

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