発行:批評社
この版元の本一覧
四六判 192ページ 並製
定価:1,500円+税 総額を計算する
ISBN978-4-8265-0462-1 C3047
在庫あり
奥付の初版発行年月:2007年06月
書店発売日:2007年06月25日
※版元より営業日2~5日でお届けします
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紹介
スピリチュアルとは、多くの治療上の行き詰まった局面において、双方が窮し、追い込まれ尽くしたあとに生じる、ある確かな響き合いの瞬間であり、はじめて目の前の人が誰なのか、どういうわけで、これまでこんなふうに生きてこざるをえなかったのか、ということが頭ではなく、肌で知りえたような感触であり、必ずといっていいほど我が身の震えるような、共振を伴う性質のものです。それはおそらく私たちが、かつて持っていた感覚であり、他者である誰かとつながろうとするときに生まれる、言語以前の経験であり、多分人間が、他者や自然と分かち合いうる、もっとも原初的で、普遍的な、かけがえのない体験であるような気がしています。
目次
はじめに
急増する「うつ」 物質の世紀から、身体の世紀へ
つながりやすく、つながれない時代 空疎化したコミュニケーションと、忘れられた身体感覚
いつ切ったの? なぜ切ったの? 増える解離性障害と、主体・身体のクライシス
「精神分裂病」から「統合失調症」へ 進みゆく「統合失調症」治療への、期待と展望
解離性同一性障害と身体の「痛み」 意味の次元から身体の地平へと、解き放たれて
ある長期入院患者の軌跡 信じられない明日を信じるために
抑圧された自己表出を拓く 人は何者にならなくても、まずは生きているだけでよいということ
戦争、テロとPTSD その悲しみを悲しみ抜くこと
長期入院からの開放 あるひとりの患者さんの死から私たちが受け継いでゆくもの
誰しもの故郷、原風景 穏やかな秋のひかりのなかで
まずは身体づくりからはじめよう 自らの断食体験から
フェリーでの四人 現代若年世代におけるうつ病考
解離性同一性障害の深淵から 過去と未来を、幻想と現実とをつなぎゆく身体
スピリチュアル・メンタルヘルスの原風景 解離の心的現象論ノート
あとがきにかえて
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著者プロフィール
蓮澤 一朗(ハスザワ イチロウ)
1967年生まれ。精神科医。都内の精神科クリニックに勤務する傍ら、執筆活動を続けている。趣味は読書、素潜り、知らない土地を歩くこと。著書『深淵から』『深淵へ』(ともに批評社)では、謎多き〈病い〉に向きあう日常を、飾らない言葉で記している。
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