動き出した「医療観察法」を検証する精神医療41号
『精神医療』編集委員会:編
発行:批評社
この版元の本一覧
B5判 128ページ 並製
定価:1,700円+税 総額を計算する
ISBN978-4-8265-0434-8(4-8265-0434-9) C3047
在庫あり
奥付の初版発行年月:2006年01月
書店発売日:2006年01月13日
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紹介

触法精神障害者の中・長期的な再犯予測が不可能なことは精神医学的にも臨床的にも明らかであるにもかかわらず、かつての悪名高き保安処分法としての医療観察法が05年7月に施行された。
社会防衛的な治安立法としての医療観察法は、いま現在、治療による精神障害者の救済ではなく、予防拘禁を前提とした強制隔離制度として機能している。起訴前簡易鑑定のバラツキの多さや検察の起訴便宜主義の蔓延、措置(強制)入院制度の恣意的運用の高まり、さらには反社会性人格障害等の治療困難な人びとに対する治療無き拘禁など問題が多岐にわたっている。精神医療の現場を支える医師や看護師、さらには弁護士とともに反対運動を担ってきた当事者たちの不安と闘いの叫びを収録した総力特集。

目次

[巻頭言]「医療観察法」この異形の制度にどう対峙するか?(岡崎伸郎)
[巻頭インタビュー]歴史のなかの「医療観察法」(岡田靖雄/聞き手・岡崎伸郎)
医療観察法と地域処遇(白澤英勝(宮城県精神保健福祉センター)
施行前に指摘していた問題点がやはり露呈した医療観察法(中島 直)
「医療観察法」の現状と課題〜公立単科精神病院の中から(小高晃)
今改めて反保安処分を そして強制入院制度の撤廃を(長野英子)
国立病院機構 花巻病院 医療観察法病棟見学記(原敬造)

●連載/コラム/書評
[視点]医療観察法施行3ヶ月の適用申請の実態(有我譲慶)/[新・ルポ 精神保健改革]もっとも日本的に発展した精神病院[東京]〜東京足立病院(芳賀幸彦、佐原美智子)/[「精神科医療の事件ファイル]日精協政治連盟の「政治献金」問題のその後(七瀬タロウ)/[精神科医療の事件ファイル]「宇都宮事件」報告(大石剛一郎)/[引き抜きにくい釘 10]惣菜とミカン(塚本千秋)/[少年非行をめぐって 3]非行少年の一見攻撃的な言動の含意について〜初回面接から2:C君とD君のこと(羽間京子)/[老いのたわごと 29]患者さんが死ぬと(浜田晋)
[書評]
リチャード・ワーナー著 西野直樹・中井久夫監訳『統合失調症からの回復』・岩崎学術出版社(浅野弘毅)/ポリー・トインビー著 椋田直子訳『ハードワーク〜低賃金で働くということ』・東洋経済新報社(氏家靖浩)/ディングルトン病院記録保存グループ編著 丹羽國子訳『コミュニティ物語〜ディングルトン病院メルローズ』・アリスト(西尾雅明)

版元から一言

●責任編集
岡崎伸郎(仙台市精神保健福祉総合センター)
高木俊介(たかぎクリニック)

関連リンク

批評社のホームページ

著者プロフィール

『精神医療』編集委員会(『セイシンイリョウ』ヘンシュウイインカイ)

浅野弘毅、阿保順子、岩尾俊一郎、犬飼直子、岡崎伸郎、岡村達也、黒川洋治、河野節子、高岡健、高木俊介、野口昌也、芳賀幸彦、広田伊蘇夫、藤澤敏雄、松本雅彦、森山公夫の16名によって構成される。

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