発行:批評社
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A5判 240ページ 上製
定価:3,800円+税 総額を計算する
ISBN978-4-8265-0406-5(4-8265-0406-3) C3039
在庫あり
奥付の初版発行年月:2004年10月
書店発売日:2004年10月14日
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「左右」から見える日本文化のルーツとは?
死んだ人の着物を左前にするのはなぜか? 左前の鎧を着た埴輪が出土するのはなぜか? 神前に向かう神主がつねに左足から踏み出すのはなぜか? 昭和初期に雛祭の雄雛・雌雛の左右が入れ替わったのはなぜか?「左右」をめぐる問題は、容易に説明ができない《難問》ばかりである。
左右の民俗事象が「聖・俗」二項を媒介に、なぜ「浄・穢」の両義性や「貴・賤」の差別構造を生み出すのか? 古来日本では、神社の注連縄と棺桶を縛る縄はともに「左縄」であった。「左」は、吉と凶、浄と穢、正と邪の《両義性》を持っていた。左の両義性を括るのは「聖」であり、右に象徴される「俗」と対置される。
「左右」こそは、日本民俗学の蓄積と文化人類学の理論水準が結び付きうるスリリングで興味深い課題といえる。
たかが左右、されど左右。左右の民俗学を通して、日本文化の独自性やそのルーツ、汎アジア的な「左尊」文化、そして、あらゆる文明に共通する《対》と《両義性》の構造が見えてくる。必読の基礎的文献を網羅した本邦初の「左右学」の資料集。
シリーズ完結の第5巻。
目次
■解説篇
「左右」から見える日本文化のルーツ
左前とは何か/なぜ左前はいけないのか/左前と「逆さごと」/「逆さごと」と左右/常識としての右尊左卑/神事における左尊右卑/右尊・左尊どちらが基礎的か/左=聖・右=俗という視点/左右と日本の固有文化
■資料篇
1◎ 右得手と左得手(一九〇三年) 寺石正路
2◎ 左得手と右得手(一九〇三年) 寺石正路
3◎ 左右の尊卑に関する穂積陳重君の疑問(一九〇五年) 坪井正五郎
4◎ 左側右側尊卑の習慣(一九〇五年) 坪井正五郎
5◎ 左右の尊卑について(一九〇五年) 金子 徴
6◎ 左右尊卑に関する質問に就て(一九〇五年) 菅野真澄
7◎ 左右尊卑の鄙見(一九〇五年) 阿波加修造
8◎ 左(pidari) 右(migi, migiri)(一九〇五年) 白鳥庫吉
9◎ 源氏左折の話(一九一三年) 宮本揩衣
10◎ 盤領衣著用女子ほか(一九二三年) 高橋健自
11◎ 衣褌(一九二四年) 高橋健自
12◎ 左右尊卑攷(一九二八年) 那波利貞
13◎ 原始衣及胡服時代(上古)ほか(一九二九年) 高橋健自
14◎ 左の目(一九三一年) 中山太郎
15◎ 一と左(一九三六年) 白鳥庫吉
16◎ 朝鮮の禁忌縄に関する研究(抄)(一九三七年) 今村 鞆
17◎ 右利の原因に関する疑問(一九四〇年) 田中香涯
18◎「ひだり」考(一九四二年) 桂井和雄
19◎ 左尊右卑の思想と民俗(一九四二年) 中山太郎
20◎ 禁縄と注連縄(一九五四年) 秋葉 隆
あとがき
版元から一言
シリーズ完結の第5巻です。
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著者プロフィール
礫川 全次(コイシカワ ゼンジ)
一九四九年生まれ。ノンフィクションライター。歴史民俗学研究会代表。
[著書]『サンカと説教強盗』、『史疑 幻の家康論』、『大津事件と明治天皇』、『戦後ニッポン犯罪史』。[編著書]歴史民俗学資料叢書(第一期・全五巻)。[覆刻版解題]尾佐竹猛『下等百科辞典』、『法窓秘聞』、『明治秘史 疑獄難獄』、小泉輝三朗『明治黎明期の犯罪と刑罰』、菊池山哉『蝦夷とアイヌ』、『先住民族と賤民族の研究』、ほか多数(以上、批評社刊)。
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