犯罪と猟奇の民俗学
礫川 全次:編
発行:批評社
この版元の本一覧
A5判 312ページ 上製
定価:4,200円+税 総額を計算する
ISBN978-4-8265-0375-4(4-8265-0375-X) C3039

奥付の初版発行年月:2003年07月
書店発売日:2003年07月10日
Tags:
タグは版元ドットコム事務局で編集することがあります。
あらかじめご了承下さい。

紹介

殺生と流血、犯罪と猟奇にみる日本の基層文化を解読する!

「殺生の快楽は酒色の快楽の比ではなかった」。柳田國男は日本民俗学研究の嚆矢
『後狩詞記』のちのかりことばのき(1909)の中で、そう語っている。この大胆な言葉は、柳田のモチーフが「犯罪と猟奇」—狩猟、殺生、神隠し、妖怪、犯罪など人間存在の実相にかかわる非日常性—にあったことを暗示している。

尾佐竹猛、中山太郎、田中香涯らによる〈犯罪と猟奇の民俗学〉を通して、日本文
化の深層に迫る資料集。

目次

●解説篇
柳田國男と流血の民俗学(礫川全次)

●資料篇
「如何にして泥棒を防除すべき乎」矢崎亥八 『日本農業雑誌』(一九〇九)より
「伊豆諸島の流囚」尾佐竹猛 『刑事法評論』(一九一〇)より
「犯罪隠語」山田一隆 『犯罪科学ノ研究』(一九一五)より
「社会暗翳としての私娼」鷲尾浩 『風俗問題』(一九二一)より
「凶行者は何故凶器を逆手に持つか」高田義一郎 『犯罪鑑定夜話』(一九二一)より
「池袋の女」松居松翁 『彗星』(一九二七)より
「「池袋の女」に就て」飯島花月 『彗星』(一九二七)より
「江戸時代の性的犯罪」田中香涯 『変態風俗の研究』(一九二七)より
「不良少年にしてもらはざる権利」(抄)西山哲治 『子供の為めに』(一九二八)より
「迷信と猥褻罪」田中香涯 『耽奇猥談』(一九二九)より
「江戸時代に於ける性的犯罪の刑」田中香涯 『耽奇猥談』(一九二九)より
「犯人検挙と鬼定めの法(上・下)」島袋源七 『旅と伝説』(一九三一)より
「雑手口の詐欺」大西輝一 『犯罪手口の研究』(一九三三)より
「迷信からグロ犯罪」(他)後藤道雄 『迷信の犯罪打診』(一九三四)より
「其の他の習俗」井出季和太 『支那の奇習と異聞』(一九三五)より
「強盗に襲はれた時の家人の心得」平山喜久松 『盗難防止の研究』(一九三五)より
「屍体愛重の古俗」田中香涯 『史実の種々相』(一九三六)より
「屍好」高田義一郎 『変態医話』(一九三六)より
「窃視症」高田義一郎 『変態医話』(一九三六)より
「秘密記号」(他)宝来正芳 『犯罪捜査と第六感の研究』(一九三八)より
「破壊器具の痕跡」宝来正芳 『犯罪捜査と第六感の研究』(一九三八)より
「池袋の女怪」田中香涯 『奇。珍。怪』(一九四〇)より
「遺留品と地方色」宝来正芳 『犯罪捜査技術論』(一九四〇)より
「神や仏を盗む話」中山太郎 『伝統と民俗』(一九四一)より
「殺人 渡辺乙松 お艶殺し」小泉輝三朗 『著名刑事事件記録解説』(一九四一)より
「火と法律」瀧川政次郎 『法史零篇』(一九四三)より
「梟首」瀧川政次郎 『法史零篇』(一九四三)より
「姦」瀧川政次郎 『法史零篇』(一九四三)より
「性的愛着者又は性的崇物症者の犯罪」黒澤長登 『風俗犯捜査要領』(一九四七)より
「帝銀毒殺魔を追う三週間」中曽根宇一郎 『裏の裏』(一九四八)より
「局部とその所有権の帰属」細谷啓次郎 『どてら裁判』(一九五六)より
「おいどまくり」瀧川政次郎 『池塘春草』(一九五八)より

前書きなど

本巻における視点は「犯罪民俗学」である。
犯罪民俗学とは、ある種の犯罪にともなう「風習・風俗・民俗」に着目するとともに、「犯罪」を生じさせる社会的背景・風土・集団にも考察の目を向ける。
猟奇事件を含む多数の犯罪事例を紹介しながら、「犯罪心理学」・「犯罪病理学」の視点では把捉しきれない犯罪・犯罪者・犯罪集団の深淵に迫る。

版元から一言

好評「歴史民俗学資料叢書 第2期」の第2巻です。

関連リンク

批評社のホームページ

著者プロフィール

礫川 全次(コイシカワ ゼンジ)

一九四九年生まれ。ノンフィクションライター。歴史民俗学研究会代表。
[著書]『サンカと説教強盗』、『史疑 幻の家康論』、『大津事件と明治天皇』、『戦後ニッポン犯罪史』。[編著書]歴史民俗学資料叢書(第一期・全五巻)。[覆刻版解題]尾佐竹猛『下等百科辞典』、『法窓秘聞』、『明治秘史 疑獄難獄』、小泉輝三朗『明治黎明期の犯罪と刑罰』、菊池山哉『蝦夷とアイヌ』、『先住民族と賤民族の研究』、ほか多数(以上、批評社刊)。



コメントとトラックバック »

まだコメントとトラックバックはありません

TrackBack URI : http://www.hanmoto.com/bd/isbn978-4-8265-0375-4.html/trackback

コメントをどうぞ

お寄せいただいたコメントは、当サイトに掲載されますが、内容によっては削除させていただく場合がございます。なお、コメントへの回答は原則としていたしておりません。当サイト・著者・各版元へのお問い合わせの際は、お問い合わせフォームをご利用下さい。

▲ページの上端へ