発行:批評社
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四六判 200ページ 上製
定価:2,000円+税 総額を計算する
ISBN978-4-8265-0367-9(4-8265-0367-9) C3021
在庫あり
奥付の初版発行年月:2003年02月
書店発売日:2003年02月14日
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わが国の古代史では、『記紀』によって故意に抹消された大和朝廷の女系の皇祖神・饒速日尊(ニギハヤヒノミコト)の東遷についてはほとんど知られることがない。
また、出雲国を創建して九州に遠征し、不弥国、吉野ケ里国を平定し「ヤマトノ国」(九州全土)の基礎を築いた須佐之男尊の事蹟についてもほとんど知られることがない。
さらに、大日霊女貴尊(尊称、天照大神。「魏志倭人伝」の卑弥呼女王)は『記紀』によって高天原の天上界の主宰神天照大神とされ、歴史上の遺跡、伝承を抹消されている。わが国建国の神代史は、そんな神話の世界を歴史の世界に引き戻し、神々の系譜と事跡をとおしてはじめて解明されるのである。古代史の本質に迫る意欲作。
目次
序
■第一章 須佐之男尊の出雲国創建と九州統治
我が国歴史の始まり
八岐大蛇退治神話の真相
出雲における須佐之男尊の伝承地
須佐之男尊と稲田姫命の結婚
須佐之男尊の出雲国巡り伝承地
須佐之男尊以後の出雲国統治
須佐之男尊による九州遠征
須佐之男尊の九州遠征の根拠
古代九州(「ヤマトノ国」)の状況
「ヤマトノ国」(邪馬壹国)は全九州の国名
須佐之男尊の九州遠征時期
須佐之男尊による九州占領政策
須佐之男軍の対馬・壱岐進攻
須佐之男軍により全滅した吉野ヶ里
須佐之男軍により全滅した「不弥国」
須佐之男尊の南九州進攻
須佐之男尊の全九州統治
須佐之男尊の出雲への帰国と死
天照大神(大日霊女貴尊)の日向統治
■第二章 饒速日尊(大歳尊)の東遷
饒速日尊の北九州統治
饒速日尊の東遷決意
饒速日尊の東遷
饒速日尊の東遷に従った従者
二十五部の物部(軍団)の出自地
饒速日尊の東遷出立
饒速日尊の死
■第三章 連合国家「ヤマトノ国」
天照大神(大日霊女貴尊)九州全域を統一連合国とする
連合国家「ヤマトノ国」の対外政策
「ヤマトノ国」(九州)の東方進出計画
■第四章 神武東遷
■第五章 神武天皇制の成立
狭野尊と伊須気余理比売の結婚
神武天皇と宇摩志麻治命の盟約
神武天皇の即位式(後の大嘗祭)
「ヤマトノ国」(九州)大和朝廷に併合
*神代史略年表(推定)
あとがき
前書きなど
我が国古代史の上で、十代崇神天皇以前の天皇は不在であるとか、神武天皇の東征(東遷)の事実性には問題があるとする人たちが多いが、饒速日尊の東遷についてはほとんど知る人もなく、問題にもされていない。しかし饒速日尊について、その史実を知らなければ我が国の正しい歴史は解明することができないほど重要な神なのである。
また、出雲(島根県東部)を統一して出雲国を創建され、さらに九州に遠征されて「ヤマトノ国」(九州)の基礎を築かれた須佐之男尊の活躍も、あまり知られていない重要な歴史である。
さらに大日霊女貴 尊(尊称・天照大神。『魏志倭人伝』の卑弥呼女王)は、『記紀』によって高天原という天上界の主宰神天照大神とされたため、現世での実在の足跡・遺跡・伝承を消されている。
これでは我が国の建国史実は解明されるわけがないのである。
そこで、本書は—
◎須佐之男尊による出雲国建国より、九州に遠征されて「ヤマトノ国」(全九州)の基礎を築かれた今まであまり知られていない歴史。
◎饒速日尊の北九州統治と、大和(奈良県)に東遷され、我が国建国の基礎を築かれた重要な歴史。
◎天照大神とその御子たちによる日向統治と九州の連合国家「ヤマトノ国」創建、さらに中国の魏国との関係。
◎神武天皇の御東遷と神武天皇の御子神八井耳 命とその御子建磐龍彦 命の御努力により、「ヤマトノ国」(全九州)を大和朝 廷に併合させた歴史。
これらの今まで知られていない神代の歴史を重点に執筆したものである。
我が国建国史研究の参考にしていただけたなら幸である。
なお、天照大神は『魏志倭人伝』の卑弥呼女王であるという根拠、さらに天照大神(卑弥呼女王)が住まわれていた場所(都)については、拙著『日本建国の三大祖神』に詳しく述べたが、特に本書に必要なので、その概略を以下に記しておく。
天照大神とは『記紀』によって付けられた尊称であるが、御神名としては大日g貴という。『日本書紀』では、大日g貴を「於保比詳能武智」と読むようにとしてあるが「g」の文字は「霊」と「女」の合体した文字であって、中国現存の最古の辞書といわれる『説文解字』は「みこ」と読んでいる。「日」の文字を付けて「ひみこ」と読み、『魏志倭人伝』では中国独特の、他の民族を蔑んだ文字を使って「卑弥呼」としたものと思う。すなわち、天照大神は「大日霊女貴尊」であり、卑弥呼女王ということである。
また、天照大神の住まわれた場所は宮崎県西都市である。この市附近の郡名を「児湯郡」という。この郡名の由来は、西都市の児湯池は天照大神の御子たち誕生の産湯に使った水をこの池から汲んだことにより、池名となり、それが郡名となったという。
天照大神の御子たちが西都市で誕生したということは、当然母親である天照大神が住まわれていた場所である。すなわち西都市こそ卑弥呼女王(天照大神)の「都」としていたところである。 【「序」より】
版元から一言
『先代旧事本紀』の校訂訓註で知られる、大野七三氏の著作です。
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著者プロフィール
大野 七三(オオノ シチゾウ)
■経歴
大正十一年(一九二二)埼玉県狭山市に生る
昭和十五年(一九四〇)埼玉県所沢商業学校卒
■役職
米国クレイトン大学哲学博士。同日本校特任教授
元狭山市文化財審議委員
元狭山市史編纂委員
元狭山市美術工芸専門調査員
■著書
『先代旧事本紀 訓註』(批評社)
『神々の原像—「先代旧事本紀」に秘められた神々の伝承』(批評社)
『狭山市の社寺誌』(狭山市教育委員会)
『先代旧事本紀・考』(ルーツの会)
『河鍋暁斉—逸話と生涯』(近代文芸社)
■論文
「歪められた日本の古代史」
「邪馬壹国(全九州)」
「物部神道」
その他
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