蓮澤 一朗
発行:批評社
この版元の本一覧
四六判 192ページ 上製
定価:1,800円+税 総額を計算する
ISBN978-4-8265-0331-0(4-8265-0331-8) C0047
在庫あり
奥付の初版発行年月:2001年05月
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紹介

「………こんな治療に何の意味があったっていうんだ!」。
退院の次の日、彼は島の薄暗い家の土間で死んだ。結果的に斧のかわりに薬という凶器を与えたのは紛れもない事実である。生ぬるい世代の俺たちが、彼の氷のような自閉に踏み込んで、なぶり殺したとだって言えるだろう。
若き精神科医による10のカルテ、第二弾。

目次

序/カルテ11「南国沖縄で遭遇したのは驚異の動物憑き患者、そして彼らを導く本物のユタとの出会い」/カルテ12「妄想患者は狂っているのではなく苦しんでいるのだ、その切なく誠実な世界の果てにあるのもは何か」/カルテ13「命を賭けた神経症的葛藤(エディプスコンプレックス)、このどこまでも深い胎盤的母子関係に俺は圧倒される」/カルテ14「アルコール依存症者の家族に秘められたある一つの真実、絶え間なく流れゆく因果で純然たる父娘(おやこ)の絆」/カルテ15「あるどうにもならなかった死というできごと」/カルテ16「絶え間ない「残像」が彼女を蝕(むしば)み彼女を苛(さいな)んだ、ある致命的な罪悪が刻印された、哀しき身体の記憶」/カルテ17「二転三転する自閉症児の治療過程に俺は混乱する、ギリギリまで追い込まれながら生じたある覚悟」/カルテ18「突如組まれた長期入院患者の退院プロジェクトにおけるある顛末」/カルテ19「類い希なるそのタフネス、あっぱれ老人、痴呆と診断されてもなお潔かったその生き様」/カルテ20「虐待死という取り返しのつかない現実と、残された人間はそれでも闘い続けるしかなかった」/あとがき

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