生きるに値しない生命の抹殺第三帝国と安楽死
エルンスト・クレー:著, 松下 正明:監訳
発行:批評社 この版元の本一覧
A5判 704ページ 上製
定価:8,500円+税 総額を計算する
ISBN 978-4-8265-0259-7 (4-8265-0259-1) C3047
在庫あり
奥付の初版発行年月:1999年07月
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紹介

第2次世界大戦中、ナチス・ドイツによって行われた「安楽死」という名目による精神障害者への迫害を鋭く告発する原典、待望の邦訳。

「からだやこころを病む人をいたわり、世話し、治療することを使命としなければならない医者が、自らの職務として、患者を殺害していくという残酷で悲惨な状況、さらに悲劇的なことは、これらの殺害が治療の場としての精神病院ですべて行われたことであった。精神病院は治療の場でなく殺害の場と化したのである」(監訳者「あとがき」より)。

目次


第1章「これらの空しい人間のぬけがらの世話に追われて、いたずらに年老いていく看護人の姿に世代の別はない。親から子、子から孫へと、こうしたことが続くのかと思うと、何ともやりきれなくなる……」「安楽死」の前史—社会ダーウィニズムからナチズムへ

第2章「神の畑から雑草をとり除くこと、それが、キリスト教社会事業団が当然果たさねばならぬ務めということになろう……」一九三三年から三九年にかけて、公立および市立の社会福祉施設で行われた劣等種の断種、反社会的な者の抹殺、およびそうした犠牲者に対する誹謗中傷

第3章「穴ぼこの周りで、三人目の親衛隊員が患者の首めがけて機関銃を発射した……」安楽死機関の設立とポメラニアおよび西プロイセンでの大量虐殺の始まり

第4章「まったく性質の悪い思慮の無さで、最も役に立つ働き手が選び出された」旧帝国領内での安楽死の開始

第5章「互いにこわばって、くっついている死体を引き離すのは容易ではなかった……」犠牲者の殺害、例えばグラーフェネックの場合。および殺害施設

第6章「私たちは確かに死にます。けれども悪魔はあのヒトラーを迎えに来ます!」殺害施設の増加がついに反乱を惹き起こす

第7章「……もはや誰一人ガス室に送られることはない、この地区はやりつくされた」安楽死ようやく頂点へ、グラーフェネックの終結まで

第8章「示威行動はヒトラーに向けられていた、これがきっかけになって……」児童安楽死—子供たちの身内の反応—裁判所の役割および安楽死中止に至るまでの時代

第9章「州立精神病院と強制収容所とは、その作業方法だけがちがっていた」いわゆる安楽死中止後の殺人

第10章「検死官殿は……これからもまだたくさんの者が死ぬだろうと私に明かしました」ニッチェのルミナール構想と飢饉に導くまでのわずかな食物一九四五年までの安楽死の続行と強化

著者プロフィール

松下 正明(マツシタ マサアキ)


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