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飯舘村を歩く 影山 美知子(著) - 七つ森書館
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飯舘村を歩く (イイタテムラヲアルク)

社会科学
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発行:七つ森書館
四六判
248ページ
並製
定価 1,500円+税
ISBN
978-4-8228-1420-5   COPY
ISBN 13
9784822814205   COPY
ISBN 10h
4-8228-1420-3   COPY
ISBN 10
4822814203   COPY
出版者記号
8228   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
長期品切れ
初版年月日
2014年11月
書店発売日
登録日
2014年11月12日
最終更新日
2017年4月18日
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紹介

2011年3月11日、東日本大震災によって福島第一原発事故発生──4月11日、福島県飯舘村は全村避難となり、今日に至っています。村の歴史をひもといて村内を歩き、被災した村民に深く分け入っての聞き書きです。それぞれに生きる村民の肉声が伝わってきます。

目次

真野川に沿って 
中休み〔一〕 
塩の道〔一〕 
幹線を西へ 
中休み〔二〕 
センター地区 
塩の道〔二〕 
あとがき 

前書きなど

あとがき 

 都立高校(上野・白鴎)に二十九年つとめたわたしには、今でもたくさんの卒業生との濃淡さまざまなつきあいがあります。もう古希だ、還暦だという年になっている人たちなら、こんな本でも多少は共感してくれるのではないかと、早い頃の卒業生のだれかれの顔を思い浮かべながら書きました。その世代の人たちが、近くのだれかに伝え、その人がまただれかに伝えてくれて、飯舘村の記憶が首都圏の人の間に残されていけば、わたしのささやかな仕事も多少は意味があろうというものです。もう少し若い五十代、四十代以下の世代の人たちにも期待するところはあります。飯舘村がどんな形になっているかを見届けられるのは、その人たちでしょうから。
 村の人に読んでもらうつもりはないので、話を聞かせてくれた人のお名前を、あえて、本名で書かせてもらいました。ひょっとして、そのことで叱られるとしても、それはそれで止むを得ません。その人の顔を思い浮かべ、その声を耳に甦らせ、その時の記憶のままに書かなければ、文章がどうしても流れてくれなかったのですから。敬語を最小限にとどめたことも併せて、「それがわたしの流儀だから」と言ったら、やっぱりそっけなさすぎるか知らん。
 菅野允子さん、いろいろお世話になりました。お蔭でたくさんの人とお話ができて本になりました。末永くおつきあいください。

著者プロフィール

影山 美知子  (カゲヤマ ミチコ)  (

 1933年、東京に生まれる。1956年より東京都立上野高校、65年より都立白鷗高校に勤務。85年退職。87年より淑徳短期大学、96年より淑徳大学に勤務。97年退職。よみうり市民大学(87~97年)、江東区文化センター(97~2005年)で『源氏物語』を読む。その後も、各地の講座で古典文学を読む。
 著書に『春はあけぼの』(83年)『自分史スタイルの物語としての更級日記』(93年)『紫式部の手品』(99年)『染工場春秋』(2002年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。