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世界遺産 白神山地 根深 誠(著) - 七つ森書館
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世界遺産 白神山地 (セカイイサンシラカミサンチ) 自然体験・観察・観光ガイド (シゼンタイケンカンサツカンコウカイド)

趣味・実用
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発行:七つ森書館
A5判
168ページ
並製
定価 1,400円+税
ISBN
978-4-8228-1136-5   COPY
ISBN 13
9784822811365   COPY
ISBN 10h
4-8228-1136-0   COPY
ISBN 10
4822811360   COPY
出版者記号
8228   COPY
Cコード
C2026  
2:実用 0:単行本 26:旅行
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2011年8月
書店発売日
登録日
2011年8月12日
最終更新日
2013年2月22日
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紹介

白神のトレッキングコースから渓流釣りの穴場まで雄大な自然を体験する観光ガイドブック。
津軽の自然を敬愛する著者が、200点以上の四季折々の写真と豊かな筆致で綴る世界遺産・白神ブナの旅。
周辺町村のお役立ち情報も満載。詳細なトレッキング地図付き。

目次

白神全体図

はじめに

第1章 生命への讃歌
 1 悠久の年月をかけて育まれた白神山地
    津軽平野の南西部を占める山並
    いまも隆起を続ける大地
    沢筋の入り組む複雑な地形
    天然の水ガメ
    世界遺産のブナの森
    ・ブナの一年
    ・ブナの一生
 2 ブナの森を彩る植物
    ・草花
    ・キノコ
    ・山菜
3 もののけの森の動物たち
    クマゲラと自然保護
    サルより賢いクマ
    ・動物たち

第2章 白神に息づく縄文の文化
 1 縄文の生きた化石
    縄文空間に身を委ねてみる
    山川草木悉皆成仏の世界
    地名でたどる地域の文化
 2 精霊の宿る杣道
    世界遺産登録
    杣道とナタメ
    日本海と内陸部をつなぐ杣道
    県境を越える杣道
    尾太街道(牛道)
 3 伝説の山々
    尾太岳と『山機録』
    民間伝承・ジョウトク様
    伝説のマタギ
    砂子瀬に伝わるセキド石
    山奥の海賊伝説
 4 山棲み人の生活痕
    ナタメ(鉈目)
    隠しイワナ
 5 白神の暮らし
    ・ブナコ
    ・ヤダケ細工
    ・金鮎の飯寿し
    ・アケビ細工
    ・木工品
    ・木炭
    ・目屋人形

第3章 トレッキング
 1 散歩編
 (1)暗門の滝──世界遺産地域最大の観光地
 (2)十二湖と日本キャニオン──誰もが愉しめるブナ林と点在する湖沼群
 (3)ミニ白神──遊んで学ぶ自然と暮らしの歴史
 (4)早春の焼山平──アニマルトラッキングと不識塔(主の塔)
 2 山登り編
 (1)高倉森──見ごたえのあるブナ林の尾根歩き
 (2)二ツ森──山頂から眺め渡す雄大なブナの樹海
 (3)小岳──貴重なハイマツの群生地に覆われた山頂
 (4)藤里駒ヶ岳と藤里峡──重量感のある山容と季節を彩る渓谷美
 (5)白神岳──名実ともに白神山地を代表する山
 (6)茶臼山──開拓集落の子どもらを育んだ山
 (7)天狗岳──抜群の展望が得られる神隠しの山
 (8)然ヶ岳とシノブ谷地──赤石マタギのふるさとの山
 (9)陣場岳と林道散策──草花と山菜の豊富なコース
 3 渓流編 
 (1)赤石渓流と遺伝子資源保存林──優美な渓流と気軽に愉しめるブナ林
 (2)笹内渓流と魚泊ノ滝──白神岳の山懐を流れる幽谷
 (3)大川渓流と暗門渓流──数々の伝承が残る山や川
 (4)津梅川──イワナが跳ねる花崗岩の明るい渓流

おわりに

資 料
 見る・体験する施設
 白神山地・近年の歩み
 白神山地のガイド団体
 白神山地の里の素顔
 白神山地へのアクセス
 各種問い合わせ先

前書きなど

はじめに

……冬の間に降り積もった雪が、まだ分厚く山肌を埋め尽くしている春の陽気の中で、うらうらと生気あふれる風に吹かれて草木が芽を吹き出し、めぐり来る萌芽の季節を迎えます。生気横溢する自然の営みに、私たちの心までもが晴れやかになるのは、自らの生命が共鳴するからではないでしょうか。自然を愛でることは、そうした意味において、永続的に受け継がれてきた自らの生命の確認、延いては心の活性化にも繋がるはずです。体験して、その喜びを味わってみてはどうでしょうか。
 光の加減や風の匂いや肌触り、木々の葉むらのさざめき、草花のたたずまい、清流の澄んだ音色や散乱反射のきらめき、小鳥の啼き声、獣の気配、さらには雲の色調や形状などさまざまな自然の機微と交感し、自然が内包する生命のリズムや輝きを受けとめ、そこに生きた人たちの暮らしぶりにも思いを馳せながら一人でも多くの人たちにとって、このガイドブックが白神山地周辺の自然と人々の営みを愉しく理解するための手引きになれば本望です。

著者プロフィール

根深 誠  (ネブカ マコト)  (

1947年、青森県弘前市に生まれる。明治大学山岳部OB。日本山岳会会員。1973年以来、ヒマラヤに通い続ける。84年、アラスカ・マッキンリーで行方不明になった先輩仲間の植村直己さんの捜索に参加。これまでにヒマラヤの未踏峰6座に初登頂。故郷津軽の自然を愛し、白神山地を歩き尽くす。ブナ原生林を東西に分断する青秋林道の建設計画が持ち上がった際には、反対運動を立ち上げる。主な著書に『遙かなるチベット』『シェルパ』(山と渓谷社、中公文庫)、『いつか見たヒマラヤ』(実業之日本社)、『風の瞑想ヒマラヤ』(立風書房、中公文庫)、『ヒマラヤのドン・キホーテ』(中央公論新社)、『ネパール縦断紀行』『風雪の山ノート』『一竿有縁の渓』(七つ森書館)他多数。

上記内容は本書刊行時のものです。