発行:七つ森書館
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四六判 256ページ 上製
定価:1,800円+税 総額を計算する
ISBN978-4-8228-0636-1 C0095
在庫あり
奥付の初版発行年月:2007年01月
書店発売日:2007年01月18日
※版元より営業日2~5日でお届けします
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紹介
〈若さとはこんな淋しい春なのか〉白血病が襲い、妻は去り。ある夭折の俳人の心の旅路を辿る感動のノンフィクション・ルポルタージュ。「顕信。この名前を、病床で詠んだ作品を、君は知っているか。そんな声が響いてくる。あなたなら、その呼びかけにどうこたえるだろう」(香山リカ)
目次
顕信さがしの旅 香山リカ
未完のままの輝き 佐高 信
プロローグ
第1章 発病
第2章 選択
第3章 同棲
第4章 萌芽
第5章 層雲
第6章 句友
第7章 退院
第8章 苦吟
第9章 無常
エピローグ
顕信とは何者だったのか
おわりに 横田賢一
前書きなど
顕信さがしの旅 香山リカ
本書に収載されているシンポジウムにもあるように、私と顕信との出会いは、たったふたつの句と「夭折」ということば。そのどちらにも強くひかれ、“顕信さがしの旅”が始まったのだ。旅は壮大な冒険になるはずだったが、実は始まったとたん、あっさり顕信は見つかってしまったのだ。
どこで見つかったのか? 岡山でその思い出や作品を大切に暮らす人々の中に、である。ご家族やかつての句友たちは、「顕信のことならいくらでも語りますよ」と初対面の私を熱く迎えてくれた。日ごろはどちらかというと濃い人づきあいが苦手な私なのだが、いつのまにか自分もその熱い渦の中に巻き込まれていた。それからたまりにたまっていたエネルギーが一気に噴出すように、顕信関連の書籍が何冊か出版されたりテレビのニュース番組でも取り上げられたり、ちょっとした顕信旋風が吹き始めた。
そして、その中でももっとも内容が充実していたもののひとつが、山陽新聞に連載された横田賢一氏のルポだったのだ。それが少しの時を経て、今回こうして一冊の本にまとまることになった。改めて読み返してみると、“どこにでもいるふつうの若者”と“天才的素質を持った俳人”、顕信という青年のふたつの顔が丹念にそして鮮やかに描かれている。もちろん、顕信を取り巻く人たちの人間模様も手に取るようによくわかる。顕信を知る上でのまさに一級品の資料がこうして多くの人の目に触れることになった喜びが、私の中にもじわじわとわいてきた。
顕信。
この名前を、病床で詠んだ作品を、君は知っているか。そんな声が、横田氏の文章を介して顕信自身から直接、響いてくる。あなたなら、その呼びかけにどうこたえるだろう。
二〇〇六年十二月二十日
著者プロフィール
横田 賢一(よこた けんいち)
1951年岡山県生まれ。74年同志社大学卒業、山陽新聞社入社。編集局で社会部など報道部門を歩き、現在、同局解説委員室室長。88年、「軟弱なからし明太子」で第68回オール読物新人賞(文芸春秋社主催)。著書に「妻の決心夫の腐心」(日本図書刊行会、1997年)「四国霊場四季暦」(山陽新聞社、2000年)「岡山孤児院物語──石井十次の足跡」(山陽新聞社、2002年、「石井のおとうさんありがとう」で04年映画化)「D志社大学喜劇研究会」(碧天舎、2005年)
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