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改訂版 音大生・音楽家のための英語でステップアップ 久保田 慶一(著) - スタイルノート
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改訂版 音大生・音楽家のための英語でステップアップ (カイテイバン オンダイセイオンガクカノタメノエイゴデステップアップ) 音楽留学で役立つ英会話50シーン (オンガクリュウガクデヤクダツエイカイワゴジュッシーン)

芸術
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B6判
352ページ
並製
価格 2,000円+税
ISBN
978-4-7998-0157-4   COPY
ISBN 13
9784799801574   COPY
ISBN 10h
4-7998-0157-0   COPY
ISBN 10
4799801570   COPY
出版者記号
7998   COPY
Cコード
C1082  
1:教養 0:単行本 82:英米語
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2017年2月
書店発売日
登録日
2017年1月13日
最終更新日
2017年3月17日
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書評掲載情報

2017-10-01 音楽鑑賞教育  Vol.31
評者: 佐野 靖
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紹介

音楽独特の英語表現や英会話を学ぶ本。音楽レッスンの受講、コンサートの企画や開催、音楽での社会参加などを50シーンの英会話ストーリーから学ぶ。
アメリカに音楽留学をした主人公が、レッスンを受けたり、アンサンブルの練習を進めたり、演奏会を企画したり、音楽でコミュニティへの社会参加をしたりと、実際の留学シーンで出会う場面を再現。どういう英語表現をするのかを具体的に解説している。各シーン毎にテーマに沿った解説を入れたほか、巻末には英語の音楽関連用語集や図解による英単語集も収載。
単に英会話の参考書というだけでなく、世界的に広まりを見せる音楽家と社会との関わり方、また、音楽家として国際社会でどう行動していくかといった、音楽キャリアアップを考えながらストーリー展開が作られている。
音大生、音高生はもちろんのこと、音楽活動をしている方、音楽愛好家の方にも参考となる一冊。
2014年に刊行し、高い評価を得ていた旧版の英文を、より現代的で現実的な会話に即したものに修正した。

目次

はじめに
あらすじ

Chapter 1 The first lesson
第1章 最初のレッスン
 1・How long have you studied music so far?
  日本ではどのくらい音楽の勉強をしたのですか?
 2・I like Glenn Gould’s performance.
  私はグレン・グールドの演奏が好きです。
 3・Do I need to memorize the piece?
  暗譜する必要がありますか?
 4・Did you play the piece as though you were singing it?
  歌うように演奏しましたか?
 5・What about the pedal?
  ペダルはどうしましょうか?
●コラム1 「英語」という言語について

Chapter 2 Accompanying the flute
第2章 フルートの伴奏をする
 1・Can you be my accompanist?
  伴奏してくれるかい?
 2・Will you play just as you would at the concert?
  本番のつもりで演奏してくれますか?
 3・It’s not good to listen to each other too much.
  お互いに聴き合ってしまってはうまくいきません。
 4・May we ask you to talk to the audience before you play?
  演奏の前に聴衆の方々にお話をしてくださいますか?
 5・Thank you for inviting us to perform today.
  今日は、演奏会に出演させていただき、ありがとうございました。
●コラム2 「英語」の音楽用語について

Chapter 3 At the party
第3章 パーティーで
 1・Thank you for listening to us play today.
  今日は、私たちの演奏を聴いていただき、ありがとうございました。
 2・This will be a good experience for me.
  いい経験ができそうだわ。
 3・It is very hard to play together tempo changes.
  テンポが変わるときがとても難しいんだよ。
 4・Don't young Japanese students go see Kabuki?
  日本の若い学生は歌舞伎を観ないのですか?
 5・We will play Akatombo, which means red dragonfly in Japanese.
  日本の歌「赤とんぼ」を演奏します。
●コラム3 言語と音楽の関係について

Chapter 4 Accompanying the cello
第4章 チェロの伴奏をする
 1・I’ve never improvised!
  即興なんてやったことがないわよ!
 2・My improvisation will probably sound more like Chopin.
  即興がショパンのようになっちゃいそうで。
 3・I get nervous very easily.
  私、上がり症なんです。
 4・I was too busy just following the complicated piano part.
  譜面が難しくてピアノ・パートを見るだけで精いっぱいだったわ。
 5・I am worried about the improvisation.
  即興がどうも心配だわ。
●コラム4 今日必要とされる「即興演奏improvisation」について

Chapter 5 A concert at an elementary school
第5章 小学校での演奏会
 1・I fell in love with music as my mother sang songs to me when I was little.
  私が音楽を好きになったのは、小さいころ母が歌を歌ってくれたからです。
 2・Does anybody have anything to say about the performance?
  演奏の感想を言ってくれる人はいますか?
 3・There are international students like me, not just from Japan, but from all over the world.
  世界中から私のような学生が来ているのよ。日本人だけじゃなくてね。
 4・How did you become so fluent in English?
  どうしたらそんなにうまく話せるようになったの?
 5・I realized that there is a lot I need to work on.
  反省することはたくさんあるのよ。
●コラム5 「新しい聴衆new audience」と「ティーチング・アーティスト」の仕事
Chapter 6 Some questions at the piano lesson

第6章 ピアノのレッスンでの質問
 1・I wasn’t sure if my performance was good enough.
  うまく演奏できたのか、自信がなくて。
 2・It is very important to feel the whole performance as one big line.・
  大切なことは、演奏全体を大きなラインとして感じることです。
 3・It is not enough to merely play the notes written on the music.
  楽譜にある音符をただ音にするだけでは、十分ではありません。
 4・We want to perform for those who are not able to go hear a concert at the concert hall.
  コンサートホールまで足を運べない人々にも、演奏を聴いてもらいたいのです。
 5・Simply put, to have a common mission.
  要するに、ミッションを共有することだよ。
●コラム6 音楽と社会のつながりについて

Chapter 7 Forming the Asian Trio
第7章 アジアン・トリオの結成
 1・Whatever the pieces we select, I want to reach out to the community.
  どんな曲であっても、私は社会に届けたいわ。
 2・You are suggesting that we engage them in the construction of the piece before they list en.
  聴く前に曲のしくみを体験してみるということね。
 3・Let’s start up our website.
  サイト作りからはじめましょうよ。
 4・Did you bring an Asian outfit to bring out the Asian image?
  アジアのイメージを出すために、アジアの衣装をもってきたの?
 5・We got an offer to perform.
  演奏のオファーが来たんだ。
●コラム7 「ポートフォリオ・キャリアportfolio career」について

Chapter 8 The first concert
第8章 最初の演奏会
 1・We should plan music that both the children and their parents can enjoy.
  親子で楽しめる曲を考えないとね。
 2・I want to play not only an accompaniment, but also a solo.
  私は伴奏だけでなく、ソロでも演奏したいわ。
 3・Do you think the kids can tell where the songs are from?
  子どもたちが聴いて、どこの国の童謡かわかるかな?
 4・I arranged this piece especially for you.
  僕が特別にあなたたちのためにこの曲をアレンジしました。
 5・We’d better think about our trio’s future.
  私たちのトリオの将来について考えないとね。
●コラム8 音楽とキャリアcareerについて

Chapter 9 The last lesson
第9章 最後のレッスン
 1・You need a good communication skills.
  お互いにコミュニケーションすることだと思います。
 2・Please try to stay awake until the end, if you can.
  できるならこと最後まで、眠らずに聴いてください。
 3・I couldn’t really bring out what I wanted.
  自分らしい表現ができませんでした。
 4・I learned to express myself and to play with my own voice and feelings.
  自分を表現して、自分らしい演奏ができるようになりました。
 5・A musician’s work has changed quite a bit since I was a student.
  私が学生だったころとは、音楽家の仕事の内容が様変わりしているね。
●コラム9 グローバリゼーションglobalizationとインターネットinternetについて

Chapter 10 Go forth, the Asian Trio!
第10章 はばたけ、アジアン・トリオ
 1・I think we should continue to work as a trio wherever the members happen to be.
  メンバーがどこにいても、トリオは活動を続けていくべきだわ。
 2・Face many challenges ahead with courage.
  いろんなことに、勇気をもって挑戦してください。
 3・I feel that I know better which direction my life is headed.
  これからの人生の方向がいく分見えてきたように思います。
 4・We got an offer to play in Hong Kong!
  香港で演奏するオファーがあったんだ!
 5・We are very honored to receive such a prestigious prize.
  このような名誉な賞をいただけて、とてもうれしいです。
●コラム10 音楽の生涯学習life-long learning in musicについて

英語の音楽用語
楽譜の用語
楽器の用語

おわりに

前書きなど

ー改訂版によせてー
 「音大生・音楽家のための英語でステップアップ」と題したとてもユニークな本を、皆さんにお届けして、3年近くが経ちました。おかげさまで多くの方々に読んでいただき、このたび改訂版を刊行する運びとなりました。
 本書を改訂したのには、ふたつの理由があります。ひとつは、本書全体のストーリーはそのままですが、英語表現をかなり改訂しました。最初に日本語で書かれたストーリーがあったために、英語表現がもとの日本語表現に引っ張られてしまった感がありました。改訂版ではより日常的な表現に変えてあります。
 もうひとつの理由は、最近の国際情勢の大きな変化です。本書では、グローバル化された世界で若い音楽家が自らの力でキャリアを形成している様子が描かれています。そこでは当然ながら、世界が今後もさらにグローバル化していくことが、前提にされていました。しかし2016年の6月にイギリスがEU離脱を国民投票で決め、さらに11月にはアメリカの次期大統領にドナルド・トランプ氏が選ばれました。イギリスはEUの傘下にあって独自の政策決定ができないことや移民の増加に反対し、アメリカの国民も、グローバル経済の進展によって雇用が奪われた状況からの脱却を望んだわけです。そこで改訂版では、10のコラムを加筆・修正し、このような最近の国際情勢の変化を説明しておきました。以下に、旧版の「はじめに」を再掲してありますので、ご一読いただければ、幸いです。

ー初版よりー
 「音大生・音楽家のための英語でステップアップ」と題したとてもユニークな本を、皆さんにお届けします。題名からわかるように、この本は、英語でレッスンを受けたり、海外に留学したり、あるいはそこでビジネスを立ち上げたりするときに必要となる英語の音楽用語や表現を学んでいただくことを、目的に書かれたものです。しかしこの本をレッスン室に持ちこんで、レッスンを受けることは考えていません。いわゆる用語集や会話本ではないからです。本当のことを言えば、この本を読んで、英語でレッスンを受けたり、またそのために英語を勉強したりする、きっかけにしてほしいと思っています。
 全体は10章からなり、各章は5節から構成されています。つまり、本書には50の場面がありますが、これらはひとつの物語になっています。ある年の3月に日本の音楽大学を卒業したばかりの主人公、絵美が、半年間の予定でアメリカの音楽大学に留学するという話です。もし英語が大の苦手だという人は、日本語だけを読んで、物語の展開を楽しんでいただければと思います。英語に自信がある人は、日本語を見ないで、英語だけで読み進めてもらってもいいでしょう。
 各場面には、その場面に話題になったことやその背景について、解説してあります。音楽に関することだけでなく、学校での演奏会の仕方、音楽と社会との関わり、音楽とキャリア、音楽とビジネスなど、これから音楽に関わる人に必要なことが書かれています。また各章の最後にコラム欄があり、本書の内容をより広い視野から解説してあります。英語にはあまり関心のない人は、解説やコラムだけを読んでも勉強になると思います。また高校生なら、本書を使って英語の勉強もできると思います。ただし、文法的なことはいっさい説明してありませんので、それについては、英語の教科書や参考書を見てください。
 では、これから絵美といっしょに、アメリカでの留学生活を体験してみましょう。

版元から一言

音楽を勉強する人や演奏活動する人がヨーロッパではなくアメリカなど英語圏に進出するケースが増えています。また、国際的な音楽祭や講習会では英語でのコミュニケーションが中心になるケースが多くなっています。ところが、日本の音楽現場での外来語は、イタリア語やドイツ語が日本語化したものが主流。英語で表現するとなるとわからなくなってしまう人が多いようです。
この本では、アメリカに音楽留学をした主人公が、どのような会話をしていくか、ストーリー形式になっており、見開きで英語と日本語を対照させています。そして、各シーン毎にテーマに沿った解説を入れました。さらに、巻末には英語の音楽関連用語集や図解による英単語紹介も入っています。
本書は、音楽表現や音楽レッスンを英語でどう会話していくかというだけの本ではありません。世界的に広まりを見せる音楽家と社会との関わり方、また、音楽家として国際社会でどう行動していくかといった、音楽キャリアアップについての解説書という側面も持っています。ただ演奏が出来るだけではなく、自ら演奏する機会を作って、自らアピールする必要があるという考え方も入っています。現代社会で生きていく音楽家について考えるきっかけを得ることができるでしょう。
音大生、音高生はもちろんのこと、音楽活動をしている方、音楽愛好家の方にも楽しんで読んでいただける内容です。
2014年に旧版『音大生・音楽家のための英語でステップアップ』は刊行されました。それからも時代は変化していき音楽をとりまく環境も変わっています。英語表現をより現代的で自然な表現に修正するとともに、コラムも時代に合わせて内容を変更し、より時代に即した1冊へと生まれ変わりました。

著者プロフィール

久保田 慶一  (クボタ ケイイチ)  (

東京藝術大学音楽学部、同大学大学院修士課程を修了。芸術学修士(1981年東京藝術大学大学院)、音楽学博士(1999年東京藝術大学大学院)、カウンセリング修士(2006年筑波大学大学院)、経営学修士(2009年首都大学東京大学院)。ドイツ学術交流会の奨学生として、ドイツ連邦共和国のフライブルク大学、ハンブルク大学、ベルリン自由大学に留学。東京学芸大学教授を経て、現在、国立音楽大学副学長。

大類 朋美  (オオルイ トモミ)  (

ジュリアード音楽院卒業。イェール大学音楽学部修士課程修了。マンハッタン音楽院博士課程博士号取得。音楽芸術学博士(1995年マンハッタン音楽院)。
現在、洗足学園音楽大学講師、国立音楽大学講師。

上記内容は本書刊行時のものです。