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3・11とメディア
徹底検証 新聞・テレビ・WEBは何をどう伝えたか
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2013年3月
- 書店発売日
- 2013年3月5日
- 登録日
- 2013年2月8日
- 最終更新日
- 2022年3月24日
書評掲載情報
2013-03-24 | 朝日新聞 |
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紹介
新聞・テレビなど従来のマスメディアの役割を、個の集合体である新興のWEBメディアはどこまで担えるか。
あのとき以来、二つのメディアはどのように融合し進化したのか。
政府とメディアの危険な関係を論じ、来たるべき〈希望のメディア〉を構想する。
目次
序 章 紙面の見方―いま何が伝えられ、伝えられていないのか―
1 市民デモはどう報道されたか
2 原発再稼働の伝え方
3 一年後の紙面を比較する
第Ⅰ部 震災報道の何が問題なのか
第1章遮断された情報アクセス
1 伝統メディアの問題点
2 誤ったイメージを広める
3 取材自主規制と情報空白地域
第2章 伝統メディアの果たした役割―初期報道を検証する― 58
1 初期報道における瞬発力
新聞・放送が強みを生かす
被災者に何を伝えるか
2 〈二の矢の〉のつまずき
広すぎて伝えられない
現場にいない記者
3 テレビはどう役に立ったのか
面から個への転換
被災地向け東京情報の矛盾
4 放送の特性と危うさ
緊急災害放送の限界
放送の特性を検証する
第3章 新興メディアは何を担ったか
1 多様な役割を果たす
インターネットメディアの存在感
ポータルメディアの力強さ
ソーシャルメディアの急速な浸透
2 二つのメディアはどう連携したか
連携は自然にはじまった
使われ方と受け手の評価
3 新興メディアの新たな課題
検証なき報道
プラットフォームかメディアか
第4章ジャーナリズムを検証する
1 立場が問われる
各紙の基本的な立場
反原発・脱原発、原発容認・原発維持
メディアの特性による違い
2 被災者に寄り添う報道とは
何が距離を縮めるのか
『週刊ポスト』と『週刊現代』の大特集
3 伝えないという選択
悲惨さをどう伝えるか
信頼関係をどう築くか
4 監視能力が試される
膨れ上がる懐疑心
公共メディアの役割とは何か
第Ⅱ部 政治とメディア
第5章 政府広報の壁を超えるために
1 情報非開示への執念
2 行政の危険な広報活動
形式だけのパブリックコメント
原子力広報のからくり
3 ジャーナリズムの加担
電力と報道の一体化
みんなで祝う「原子力の日」
第6章 公文書を市民の手に
1 メディアの力
監視する力
活用する力
探求する力
継承する力
2 メディアが役割を果たすための条件
好奇心と想像力
いくつかの阻害要因
情報公開制度の底上げ
第7章緊急事態という強権
1 発信された政府要請
文書による政府指示
「予防」という名の統制
2 有事の情報伝達義務
政府発表を放送する義務
広がるメディアへの適用
議論不足だった新インフルエンザ法
3 法による義務づけと行政災害情報サービス
災害放送の義務づけ
ミクロな情報発信の必要性
終 章 希望の公共メディア
1 ローカルメディアの有用性
メディアの三層構造――ナショナル/ローカル/コミュニティ
地方情報発信力を支援せよ
2 マスメディアと法・社会制度
特異な日本のマスメディア
市民の知る権利のために
あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。