女は変身する
一柳 廣孝:編著, 吉田 司雄:編著
発行:青弓社
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A5判 220ページ 並製
定価:2,000円+税 総額を計算する
ISBN978-4-7872-9185-1 C0395
在庫あり
奥付の初版発行年月:2008年05月
書店発売日:2008年05月23日
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紹介

美しくも悲しく「変身」する女たちに、人はなぜ魅了されつづけるのか。直木賞作家・桜庭一樹へのインタビューを筆頭に、江戸文芸からシェイクスピア、宝塚歌劇、小説、マンガ、アニメなどを対象に、「怪異」の視点も絡めて「女の変身」を批評する第6巻。

目次

「闇」への想像力をかきたてるために――「ナイトメア叢書」刊行にあたって 一柳廣孝

はじめに 吉田司雄


第1章 なぜ、いま女の変身譚なのか――桜庭一樹インタビュー
 なぜ、いま女の変身譚なのか――桜庭一樹インタビュー 聞き手:一柳廣孝/吉田司雄
 1 幽閉された、闘う少女
 2 閉鎖空間からの移動
 3 鎖を解かれた犬はだんだんと遠くへ
 4 土着的世界とゴシック文化
 5 感性の増幅装置としての「少女」
 6 少女のドッペルゲンガーとしての「お父さん」
 7 濃厚なる血と土地の香り
 8 永劫回帰の場所


第2章 変身する女たち
 ラフカディオ・ハーンにおける女の変身 堀江珠喜

 変身する歌舞伎の女たち――阿国、お岩、そして風鈴お姫 津金規雄

 『キャット・ピープル』のために 吉田司雄


第3章 女の変身の歴史
怪説『妖尼公』――上田秋成における女の変身 高田 衛
 1 女はどこまで変われるか
 2 スキャンダルについて
 3 則天武后というモデル
 4 畠山重忠誅殺
 5 お春と弥勒と命禄

ジェンダーと書記作用――シェイクスピア演劇における〈男装〉 本橋哲也
 1 シェイクスピア演劇と〈変装〉
 2 友情と恋愛――『ヴェローナの二紳士』
 3 逸脱と包摂――『十二夜』
 4 裸体と服装――『シンベリン』


第4章 現代日本と女の変身
少女から女王へ――宝塚歌劇『ベルサイユのばら』と女性の男性性 東 園子
 1 もう一つの“女の変身”
 2 アントワネットの変遷
 3 人形の城
 4 アントワネットたちの群れ――「宝塚」と女性の男性性

汝、何ゆえ怪物となりしか――綾波レイについて 進藤洋介
 1 時に、西暦一九九五年
 2 補完に至る病、そして
 3 レイ、空虚さのむこうに
 4 『エヴァ』の形式(ルビ:かたち)、レイの形式(ルビ:かたち)
 5 『エヴァ』の前で「萌え」を叫んだけもの

美醜と整形のマンガ学――岡崎京子『ヘルタースケルター』試論 成田大典
 1 統一される顔
 2 描かれる醜
 3 宙づりにされる醜
 4 整形されるマンガ

戦うアニメ少女たちの〈実験〉――「変身」後の日常を生きること 村瀬ひろみ
 1 戦う美少女小史
 2 女の子の「変身」――強さ
 3 『グレンラガン』のヒロインたち
 4 ヨーコの「変身」
 5 「変身」ではなく「成長」
 6 「変身」しない女の子たち
 7 女の子の「変身」はどこにいくのか

わたしは犬になり、あなたはわたしになり、わたしに触れる――松浦理英子『犬身』をめぐって 内藤千珠子
 1 背反する欲望
 2 触れ合いと欠如
 3 幸福な裏切り


[連載]
真夜中のセクシュアリティ(第5回)
「変身」するヒーローの行方――錯綜するジェンダーとサブカルチャー 久米依子
 1 「武装」と「メイクアップ」
 2 「女の子の国」の逆襲
 3 最弱なヒーローの活躍――『仮面ライダー』新シリーズとライトノベル

書棚の隅に何かいる(第3回)
その後の太霊道――日本霊道会と機関誌「霊界」をめぐって 一柳廣孝

オカルト・アカデミックス(第2回)
義経=ジンギスカン説と黄禍論 橋本順光


第5章 書評&ブックガイド
『紙芝居と〈不気味なもの〉たちの近代』について、あるいは越境する〈民俗学的知〉 川村清志
 1 〈不気味なもの〉との邂逅、ほどよくゆっくり
 2 本の概要、それなりにはしょりながら
 3 若干の考察、やや批判的に

[特別寄稿]『西鶴と浮世草子 研究』第2巻特集[怪異]が目指すこと 佐伯孝弘

ブックガイド 成田大典/諸岡卓真/川崎公平/横濱雄二/井上貴翔

著者プロフィール

一柳 廣孝(イチヤナギ ヒロタカ)

1959年、和歌山県生まれ。横浜国立大学教員。専攻は日本近代文学、日本近代文化史。著書に『〈こっくりさん〉と〈千里眼〉』(講談社)、『催眠術の日本近代』、編著に『オカルトの帝国』『「学校の怪談」はささやく』『心霊写真は語る』(いずれも青弓社)など。

吉田 司雄(ヨシダ モリオ)

1957年、東京都生まれ。工学院大学教員。専攻は日本近代文学、文化研究。編著に『探偵小説と日本近代』、共編著に『機械=身体のポリティーク』『映画の恐怖』『幻想文学、近代の魔界へ』(いずれも青弓社)、『ディスクールの帝国』(新曜社)など。

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