「学校の怪談」はささやく
一柳 廣孝:編著
発行:青弓社
この版元の本一覧
四六判 272ページ 並製
定価:1,600円+税 総額を計算する
ISBN978-4-7872-9177-6(4-7872-9177-7) C0095
在庫あり
奥付の初版発行年月:2005年09月
書店発売日:2005年09月14日
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紹介

1990年代にあらゆるメディアを巻き込んで一大ムーブメントを築き上げ、ホラー・ジャパネスクの原風景を立ち上げた「学校の怪談」。いまや日常の空間に入り込み増殖を続けるそれを多様な視座から揺さぶって、現代の〈闇〉の磁場と怪異へのまなざしを探査する。

目次

はじめに──「学校の怪談」という問題系 一柳廣孝 第1章 「学校の怪談」に始まる──一九九〇年代ホラー小説ブームと都市伝説の関係をめぐって 東 雅夫 第2章 「学校の怪談」の映像誌 吉田司雄  1 関西テレビ・宝塚映像版「学校の怪談」シリーズ  2 東宝映画版「学校の怪談」シリーズ  3 関西テレビ・アルタミラピクチャーズ版「学校の怪談」スペシャル・シリーズ  4 「トイレの花子さん」シリーズ 第3章 「学校の怪談」と児童文学 宮川健郎  1 「学校の怪談」の発見  2 「学校の怪談」の再話  3 「学校の怪談」の創造  4 「学校の怪談」批判 第4章 「怪談の学校」がなくなったあとで 難波博孝  1 最初の仮説──学校の事件が「学校の怪談」を駆逐した?  2 「盛り上がり図式」への疑問  3 「学校の怪談」はなぜ起こるのか──児言態の枠組みから考える  4 「学校の怪談」を分類する  5 「学校の怪談」がないということ  6 「怪談の学校」はどこに  7 「怪談の学校」がなくなったあとで 第5章 「花子さん」と呼ぶとき──学校とリテラシーの近代から 戸塚ひろみ  1 「花子さーん」  2 わたしの名前は「花子さん」  3 「呼びかけられる」花子さん 第6章 「社交」と「ふるまい」──学校という舞台 山田厳子  1 新しい「子ども」論と「噂」  2 「口承文芸」という枠組み  3 「児童社交」という枠組み  4 演じられる「怪談」  5 「場所」の意味づけ 第7章 民話運動と「学校の怪談」──その思想性をめぐって 野村典彦  1 「都市伝説」と「大先生」  2 「現代民話」の類義語  3 「現代民話」の生い立ち  4 「現代民話考」  5  都市民俗学、そして「学校の怪談」──一九八〇年代  6  読者からの情報提供  7 「学校の怪談」というメディア 第8章 怪談の階段 高木史人  1 「怪談」はどこにあるか  2 柳田國男と「怪談」──派生昔話という位置づけ  3 折口信夫と「怪談」(1)──お伽話の中心は怪談である  4 折口信夫と「怪談」(2)──なぜ夏に怪談をするのか  5 幽霊と妖怪と──今野圓輔『日本怪談集』の可能性と限界  6 常光徹「学校の世間話」から始まったこと──「怪談」の不在  7 〈口承〉としての「学校の怪談」へ──怪談の階段 おわりに 一柳廣孝 「学校の怪談」資料

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青弓社

著者プロフィール

一柳 廣孝(イチヤナギ ヒロタカ)

1959年、和歌山県生まれ。横浜国立大学教育人間科学部助教授。専攻は日本近代文学・文化史。著書に『〈こっくりさん〉と〈千里眼〉』(講談社)、『催眠術の日本近代』(青弓社)、編著に『心霊写真は語る』(青弓社)、共著に『探偵小説と日本近代』(青弓社)、『日本妖怪学大全』(小学館)、『ジブリの森へ』(森話社)、『近代日本心霊文学誌』(つちのこ書房)など。

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