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海辺の恋と日本人
ひと夏の物語と近代
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2013年8月
- 書店発売日
- 2013年8月1日
- 登録日
- 2013年6月14日
- 最終更新日
- 2022年7月8日
書評掲載情報
2013-10-20 | 読売新聞 |
2013-09-08 |
東京新聞/中日新聞
評者: 酒井順子(エッセイスト) |
2013-09-08 | 朝日新聞 |
2013-08-11 | 日本経済新聞 |
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紹介
明治・大正期以降に海水浴が広がるにつれて、海辺は男女の出会いや別れ、恋愛の物語を織り成す空間になっていった。戦後にはアメリカ・湘南・南国などのブームを経て、多様なひと夏の物語を描き続けている。海辺と恋愛の100年にわたる物語をたどる文化史。
目次
はじめに――はじまりとしての海水浴
第1章 物語の発生――夏の海辺と出会い
1 身体への欲望と物語
2 海水浴の快楽
3 「木屑録」の形式
4 正岡子規の「叙事文」
5 江見水蔭『鉄道写真汽車の友』『避暑の友』
6 『海水浴』の物語構造
7 出会いと身体
第2章 明治後期の海辺の物語――口絵と演劇に見るイメージ
1 尾崎紅葉「金色夜叉」
2 熱海の海岸
3 「不如帰」と憂える女性
4 イメージの伝播
5 イメージの延命
第3章 男たちの海辺――文学作品から感性を読む
1 海辺の三角関係
2 「劇」への自己言及
3 須永の手紙
4 島崎藤村『春』の口絵
5 青年たちの海辺
6 「行人」の海辺
7 「こゝろ」の冒頭
8 絆の揺らぎ
第4章 映画・スポーツと〈肉体〉――大正期のまなざし
1 泳ぐ女性
2 男性の肉体
3 男性美
4 〈エクササイズ〉の紹介
5 『アマチユア俱楽部』と「痴人の愛」
6 映画のなかの海辺と肉体
7 肉体を表象する映画
8 女性スポーツとしての水泳
9 まなざしと接近
10 まなざしの振れ幅
第5章 不良から太陽族へ――海辺と〈アメリカ〉
1 海水浴場の不良たち
2 湘南の戦中・戦後
3 「太陽の季節」の商品性
4 映画化の適性
5 肉体表現と海
6 キャスティング
7 流行語としての太陽族
8 湘南イメージの蔓延
第6章 カリフォルニアと南の島――イメージとしての一九八〇年代
1 「POPEYE」の創刊
2 夏のレジャー
3 片岡義男のノスタルジー
4 「メイン・テーマ」
5 鈴木英人の〈アメリカ〉
6 表象としてのリゾート
7 松本隆の歌詞
8 海辺の変容
おわりに――性差の反転と日常
あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。