日本武道のダイナミズム海を渡った柔術と柔道
坂上 康博:編著
発行:青弓社 この版元の本一覧
四六判 304ページ 並製
定価:2,000円+税 総額を計算する
ISBN 978-4-7872-3315-8 C0036
在庫あり
奥付の初版発行年月:2010年06月 書店発売日:2010年06月16日
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紹介

柔道と柔術はどのようにして世界各国に伝播し国際化していったのか。柔術とレスリング、ヨーロッパでの受容、ロシアのサンボ、柔道強国グルジア、アメリカに渡った女性柔術家、移民とブラジリアン柔術誕生などを軸にして、武道のダイナミズムを描く文化史。

目次

はじめに 坂上康博

第1章 柔術vs.レスリング――変容する柔術と継承される“Jiu-Jitsu” 薮 耕太郎
 1 「外国人ポリス」の誕生と大統領への柔術指南
 2 日露戦争と「柔術ブーム」
 3 柔術vs.レスリング
 4 柔術から“Jiu-Jitsu” へ

コラム1 海を渡ったヤマトナデシコ――柔道家福田敬子 形の探求とやわらかい文化発信 名久井孝義

第2章 柔術家シャーロック・ホームズ、柔道家セオドア・ルーズベルト――英米における柔術/柔道ブームの位相と身体文化 岡田 桂
 1 イギリスにおける柔術
 2 世紀末イギリスの「身体文化」
 3 イギリスにおける柔術観:柔術⊆「身体文化」
 4 アメリカにおける柔術/柔道
 5 アメリカにおける柔術観:「身体文化」≠柔術?
 6 イギリス・アメリカにおける柔術/柔道ブームの位相と「身体文化」
 7 黄色い禍:身体文化の終焉と柔術

コラム2 ボクシングにも「投げ技」があった? 松井良明

第3章 パリの巴投げ――フランス式柔道への道 高木勇夫
 1 格闘技の系譜
 2 イギリス経由で輸入された柔術
 3 合理性の追求
 4 メトード・カワイシ
 5 国際化への道のり

コラム3 柔道と文化の混淆――パリ郊外の柔道場のフィールドワークから 磯 直樹

第4章 ドイツの柔術・柔道 市場俊之
 1 柔術の普及と変容
 2 柔道の導入
 3 柔道の普及とナチスによる利用――ナチス期の柔道
 4 第二次世界大戦後のドイツ柔道
 5 「ドイツ流」の柔術/柔道

コラム4 柔道発祥の地は本当に日本か 小野勝敏/水野博介
 1 柔術は中国人から伝来か
 2 柔道の起源は韓国か

第5章 ロシアのサンボ――「柔術の理論」 古賀 徹
 1 サンボとはどういう競技か
 2 ユーラシアのバリバー
 3 日本柔道との邂逅
 4 「護身術」としての発展――サンボの名称の意味と柔術の影響

コラム5 知られざる柔道強国グルジア  西森 大
 1 知られざる柔道強国グルジア
 2 グルジア柔道の強さの原点「チダオバ」
 3 もう一つの強さの源、ハングリーさ
 4 ヨーロッパで広がる新しい「JUDO」

第6章 柔術、南米にいたる!――ある柔術家の生涯をたどって 薮 耕太郎
 1 日本からアルゼンチンへ
 2 スポーツクラブと柔術
 3 パラグアイ社会と柔術
 4 異種格闘技試合とその後の福岡の足跡

コラム6 戦後日本、「プロ柔道」誕生――柔道と大衆娯楽 塩見俊一

第7章 還流するJiu-Jitsu――「移民」とブラジリアン柔術 川越和人
 1 ブラジリアン柔術の誕生と発展
 2 日系ブラジル人移民と日本ブラジリアン柔術連盟
 3 日系ブラジル人移民によるブラジリアン柔術活動実践

コラム7 「高専柔道」という異端 大久保英哲

おわりに 坂上康博

著者プロフィール

坂上 康博(サカウエ ヤスヒロ)

1959年、大阪府生まれ。一橋大学社会学研究科教授。専攻はスポーツ史、スポーツ社会学、社会史。著書に『スポーツと政治』(山川出版社)、『にっぽん野球の系譜学』(青弓社)、共著に『幻の東京オリンピックとその時代』(青弓社)など。

上記内容は本書刊行時のものです。
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コメントとトラックバック 1件 »

  1. 薮耕太郎氏の柔道の普及が欧米諸国の帝国主義下での軍備強化と関係しているという説は面白い。ショーン・コネリーが主演した「風とライオン」の中のセオドア・ルーズベルトを見るとこの説の正しさが、理解できる。

    コメント by 蓮尾克彦 — 2011/3/10 木曜日 @ 12:01:12

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