「韓日、連帯21」の試み東アジア歴史認識論争のメタヒストリー
小森 陽一:編著, 崔元植:編著, 朴裕河:編著, 金哲:編著
発行:青弓社 この版元の本一覧
A5判 298ページ 並製
定価:2,800円+税 総額を計算する
ISBN978-4-7872-3290-8 C0036
在庫あり
奥付の初版発行年月:2008年11月
書店発売日:2008年11月14日
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紹介

「従軍慰安婦」問題や靖国問題、竹島(独島)問題、教科書問題など、東アジア、とりわけて日韓の歴史認識をめぐる対立はますます激化している。この局面を打開して真の和解をめざすために、日韓の有志が真摯な討論を重ねてきたシンポジウムの成果をまとめる。

目次

本書刊行にあたって
 日本語版の刊行によせて  「韓日、連帯21」
 韓日関係の相互進化のために  崔元植
 「韓日、連帯21」の役割と課題――発案者の一人として  小森陽一

I 韓国、日本、東アジア――新たな未来への構想のために

 ポスト一九六五年を点検するメモ  崔元植
 「居心地の悪さ」に直面するということ――「日中・知の共同体」プロジェクトの経験から  島村 輝
 抵抗と絶望  金哲
 韓日間の過去の克服はいかに可能か  朴裕河

II 教科書問題再論

 「つくる会」の歴史歪曲教科書と「二〇〇五年問題」  俵 義文
 国史教科書に描かれた日帝の収奪の様相とその神話性  李栄薫
 日本における憲法・教育基本法改悪の現段階――自閉的ナショナリズムとメディアの壁  小森陽一
 「東アジア史」の可能性――日本・中国・韓国=共同編集『未来をひらく歴史』(二〇〇五年)をめぐって  成田龍一

III 「慰安婦」問題をどうとらえるか

 アジア女性基金問題と知識人の責任  和田春樹
 アジア女性基金の歴史的総括  上野千鶴子
 韓日問題を解く第三の道を模索するために  金恩実
 韓日社会のなかの日本軍「慰安婦」問題とトランスナショナルな女性連帯の可能性――「二〇〇〇年女性国際戦犯法廷」を中心に  姜ガラム

IV 「靖国」問題を問い直す

 天皇と靖国  高橋哲哉
 記念の政治学――銅雀洞国立墓地の形成とその文化・政治的意味  金鐘曄
 朝鮮青年エリートの皇国臣民アイデンティティの遂行――アジア・太平洋戦争期の朝鮮人学徒兵に関するノート  黄鍾淵

V 加害と被害の記憶を越えて――『ヨウコ物語』波紋を契機として

 満洲の記憶  韓錫政
 帰還の物語を再読する――集団的記憶を超えて  辛炯基
 「日本人妻」という問題――韓国家父長制との関連で  加納実紀代
 日本植民地主義の歴史記憶とアメリカ――『ヨウコ物語』をめぐって  米山リサ

あとがき  金哲/朴裕河

初出一覧

著者プロフィール

小森 陽一(コモリ ヨウイチ)

東京大学大学院総合文化研究科教授。専攻は日本近代文学。「九条の会」事務局長。著書に『ことばの力 平和の力』(かもがわ出版)、『レイシズム』(岩波書店)、『ポストコロニアル』(岩波書店)、『日本語の近代』(岩波書店)など。

崔元植(チェ ウォンシク)

仁荷大学校人文学部教授。専攻は韓国文学(現代小説)。「韓日、連帯21」代表。著書に『文学の帰還』(チャンビ)、共著に『発見としての東アジア』(文学と知性社)、『韓国の民族文学論』(御茶の水書房)など。

朴裕河(パク ユハ)

世宗大学校日語日文学科教授。専攻は日本近現代文学。著書に『ナショナル・アイデンティティとジェンダー』(クレイン)、『和解のために』(平凡社)、『反日ナショナリズムを超えて』(河出書房新社)、共著に『座談会 昭和文学史』第5巻(集英社)、『文学の闇/近代の「沈黙」』(世織書房)など。

金哲(キム チョル)

延世大学校国語国文学科教授。専攻は韓国文学(現代小説)。著書に『復話術師たち』(文学と知性社)、『〈国民〉という奴隷』(サミン)、共著に『文学のなかのファシズム』(サミン)、論文に「韓国現代文学研究に関する一つの略図」(「日本近代文学」第71号)、「韓国の民族・民衆文学とファシズム」(「現代思想」2001年12月号)など。

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