機械=身体のポリティーク
中山 昭彦:編著, 吉田 司雄:編著
発行:青弓社
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四六判 268ページ 並製
定価:1,600円+税 総額を計算する
ISBN978-4-7872-3267-0(4-7872-3267-3) C0336
在庫あり
奥付の初版発行年月:2006年11月
書店発売日:2006年11月27日
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紹介

人造人間文学と優生学、映画=複製技術、『PLUTO』の破壊されるロボット、『イノセンス』の〈ゴースト〉……。表象の領域に立ち現れる「機械と身体」の節合と軋みに目を向け、その差異に照準して、私たちの身体を取り巻くメカニズムと可能性を解読する。

目次

はじめに 吉田司雄/アンヌ=バヤール・坂井  1 「機械=身体」を見つめかえすために 吉田司雄  2 「からだ」が海を渡るとき アンヌ=バヤール・坂井 第1章 モダニズム文学と「破砕される身体」──江戸川乱歩・葉山嘉樹・宮沢賢治 押野武志  1 一九二〇年代前後のユートピア思想と実践  2 「パノラマ島奇談」──エロスとしての身体  3 「セメント樽の中の手紙」──商品としての身体  4 未来派的身体  5 「グスコーブドリの伝記」──供儀としての身体  6 ファシズムの身体 第2章 マッド・サイエンティストの子供たち──昭和初期の人造人間文学と優生学 中村美理  1 フランケンシュタイン的な想像  2 「マッド・サイエンス」文学におけるジェンダー・プレー  3 「恋愛」が欠けている出産  4 優生学における矛盾 第3章 瀧口修造の手──シュルレアリスムの「機械」のために 齊藤哲也  1 「目」と「手」  2 「手」と「機械」  3 「機械」の倫理  4 「機械」と「人間」  5 「機械」、この不透明なもの 第4章 〈差異〉の身体=機械学──藤枝静男『空気頭』論 佐藤淳二  1 日本零(ルビ:ゼロ)年──重層的空虚  2 天皇制と親密さ──浮遊する無意味  3 〈存在論〉的、〈私小説〉的──純粋周縁的機械学  4 『空気頭』──身体=機械のグロテスク・カーニヴァル  5 可視性の系譜学から善悪の彼岸へ 第5章 光の使者=成瀬巳喜男──『鶴八鶴次郎』論 中山昭彦  1 “亡霊”の出現  2 映画の原初的な光景  3 愚鈍な差異の輝き  4 光に感応する情動  コメント 「亡霊」と出合ったとき 応 雄 第6章 日本の〈怒れる若者〉と女性身体をめぐる闘争 水溜真由美  1 「反抗する若者」の出現  2 若者と大人のヘゲモニー闘争  3 男同士の闘争と共犯関係 第7章 ロボット物語における記憶と死──『プルートゥ』試論 馬場伸彦  1 不完全な人間  2 代理の身体  3 探偵するロボット  4 家族と生  5 兵器としてのロボット  6 プルートゥとは何者か  7 機械の情動  8 記憶と身体 第8章 ピグマリオン神話の現在形──押井守『イノセンス INNOCENCE』の向こうに 吉田司雄  1 「萌える男」の登場  2 「ゴースト」を求めて

著者プロフィール

中山 昭彦(ナカヤマ アキヒコ)

1959年、山形県生まれ。北海道大学教員。専攻は日本近現代文学、日本近現代文化、日本映画。共編著に『文学年報1 文学の闇/近代の沈黙』『文学年報2 ポストコロニアルの地平』(ともに世織書房)、共著に『ディスクールの帝国』(新曜社)、『近代知の成立』(岩波書店)、論文に「身を翻す女たち/端座する二つの影」(「早稲田文学」第29巻第1号)など。

吉田 司雄(ヨシダ モリオ)

1957年、東京都生まれ。工学院大学教員。専攻は日本近代文学、文化研究。編著に『探偵小説と日本近代』、共編著に『幻想文学、近代の魔界へ』『ホラー・ジャパネスクの現在』(いずれも青弓社)、『ディスクールの帝国』(新曜社)、『文化のなかのテクスト』(双文社出版)など。

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