発行:青弓社
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四六判 256ページ 並製
定価:2,000円+税 総額を計算する
ISBN978-4-7872-3254-0(4-7872-3254-1) C0036
在庫あり
奥付の初版発行年月:2006年03月
書店発売日:2006年03月19日
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紹介
人格権侵害と報道・出版・言論の自由にからむ重要判例をすべて網羅して統計的に処理し、司法が名誉の毀損やプライバシーの侵害をどのような基準で判断してきたのかを分析する。判決一覧は便覧としても使え、マスコミだけではなく法律関係者にも便利な1冊。
目次
はじめに序章 日本の名誉毀損法の成り立ち 1 名誉毀損の法的枠組みを概観すると 2 名誉毀損制度の目的は支配階級の擁護 3 ゼンガー事件と事実証明制度の発生 4 日本も事実証明の制度を採用 5 戦後の改正で生まれた刑法二三〇条の二第1章 役割を担っていた刑事の名誉毀損事件 1 刑事の名誉毀損事件がたどった軌跡 2 名誉を毀損する表現を分類すると 3 刑事の名誉毀損事件は役目を終えた第2章 刑事名誉毀損事件で明らかになったこと 1 犯罪の成立には虚偽性の認識が必要 2 名誉毀損罪の成立に必要な故意とは 3 公務員に対する名誉毀損と侮辱 4 「公然と事実を摘示する」の意味 5 言論・表現の自由と名誉毀損 6 人の噂と真実証明の対象 7 「真実と信じる相当の理由」を承認 8 「公的人物」とされる人の存在を承認 9 「プライバシー」は刑法上保護される 10 身体障害の事実の摘示は名誉毀損 11 名誉毀損と情報提供者の責任第3章 民事事件が人格権侵害訴訟の主流に 1 民事訴訟は年代を追って確実に増加 2 大きく変わった口頭事件の扱い 3 口頭事件とメディア事件の相違点 4 一九九〇年代の人格権侵害訴訟激増の原因第4章 人格権を侵害するとはどういうことか 1 名誉毀損訴訟でいう「名誉」とは 2 名誉を毀損する記事・放送の判断基準 3 「真実と信じる相当の理由」を承認 4 主要な部分に真実証明があれば足りる 5 裏付け取材の重要性を最高裁が強調 6 逆転無罪判決があった事件と真実相当性 7 通信社記事に真実相当性は認められるか 8 立候補者や政治家の前科は公表できる 9 許されない私人の前科の公表 10 匿名記事・モデル作品と人格権侵害 11 投書が名誉を毀損した場合の責任 12 法人に対する名誉毀損と慰謝料 13 人格権侵害と差し止めができる要件 14 異性関係の暴露は原則として違法 15 訴訟事件と訴訟の当事者名の扱い 16 新聞の性質は名誉毀損には無関係 17 事実の摘示と意見の表明 18 「公正評論」の法理を承認 19 少年法が禁じる「推知報道」の範囲 20 死者の名誉毀損と「敬愛追慕の情」 21 慎重を要する謝罪広告と訂正放送 22 同一記事での二重訴訟は可能か 23 高騰傾向を示す名誉毀損の慰謝料第5章 「プライバシー」騒動がやっと決着 1 日本にはないという前提で紹介 2 私生活上の行状の暴露は名誉毀損 3 三つのタイプの訴訟が併存 4 法廷意見にプライバシーが登場 5 「プライバシー」の採用を撤回? 6 プライバシー侵害は名誉毀損を補完 7 名誉とは関係のない個人の情報 8 最高裁のプライバシー像を推測すると 9 プライバシーという言葉の運命は?第6章 日本独自の肖像権が完成 1 肖像権関係の事件を数字で見ると 2 法律をもたない国としてスタート 3 最高裁大法廷判決で無法状態が解消 4 最高裁の撮影の要件を一般私人にも拡張 5 撮影と公表が問題になった民事事件 6 酷評を受けたが次第に名判決に 7 肖像権侵害事件は急展開を示し始めた 8 無断で撮影・公表ができる場合の要件 9 明らかになった最高裁の肖像権像 10 受忍限度を超える撮影・公表とはおわりに人格権侵害事件判決一覧【刑事の人格権侵害事件】【口頭・行為・文書による民事の人格権侵害事件】【メディアによる民事の人格権侵害事件】
著者プロフィール
村上 孝止(ムラカミ タカシ)
1933年、愛媛県生まれ。早稲田大学文学部卒業。主な職歴は日本新聞協会審査室長、マスコミ倫理懇談会事務局長。著書に『勝手に撮るな!肖像権がある!増補版』(青弓社)、『プライバシーvsマスメディア』(学陽書房)、『プライバシーと出版・報道の自由』(共著、青弓社)、『現場からみた新聞学』(編著、学文社)ほか。
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