図書館の政治学
東條 文規
発行:青弓社
この版元の本一覧
四六判 256ページ 並製
定価:1,600円+税 総額を計算する
ISBN978-4-7872-3253-3(4-7872-3253-3) C0336
在庫あり
奥付の初版発行年月:2006年01月
書店発売日:2006年01月16日
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紹介

戦前・戦中期の図書館界は、文部省などの行政組織の意向を受け、検閲や思想善導、選書を積極的におこないながら、天皇制を利用して全国に図書館を設置しようと試みていた──。図書館界発展の欲望の高揚と挫折の歴史から、彼らの戦争責任・戦後責任を問う。

目次

序章 行幸啓と図書館  1 「御進講」と行幸  2 皇太子が訪問した図書館  3 行啓記念に設立された図書館  4 嘉仁皇太子と地方改良運動  5 「御成婚記念」の図書館 第1章 大正大礼と図書館  1 日本図書館協会の大礼記念への取り組み  2 『文部省第四十一年報』のなかの図書館  3 大正天皇の即位大礼  4 記念事業の種類  5 大正大礼記念につくられた県立図書館  6 大礼以後の図書館の増加と零細化  7 臨時教育会議 第2章 昭和大礼と図書館  1 大礼を控えて  2 日本図書館協会の大礼記念への取り組み  3 「図書館雑誌」のなかの記念図書館  4 記念事業勧奨の通牒 第3章 「紀元二千六百年」と図書館  1 五日間の祭典  2 全国図書館大会での文部大臣諮問  3 図書館界の取り組み──大図書館そして府県立図書館の設立を!  4 植民地にも記念図書館を!  5 事実上の敗北宣言──戦時の影響を受ける  6 政府の公式事業──図書館は善戦?  7 政府が認めた各地の記念事業  8 記念事業としての図書館建設  9 幻の大阪市立中央図書館  10 閉鎖騒ぎの日比谷図書館  11 政府の公認以外の図書館設立──実現したのはわずか?  12 植民地でも同じように  13 ほとんどが計画倒れに あとがきにかえて

著者プロフィール

東條 文規(トウジョウ フミノリ)

1948年、大阪府生まれ。同志社大学大学院経済学研究科修士課程修了。1975年から四国学院大学・短期大学図書館勤務。「ず・ぼん」編集委員。著書に『図書館の近代──私論・図書館はこうして大きくなった』(ポット出版)、共著に『日本の植民地図書館──アジアにおける近代図書館史』(社会評論社)、論文に「図書館が「紀元二千六百年」にかけた夢」(「ず・ぼん」第8号)、「お年寄りとともに──四国学院短期大学の試み」(「短期大学図書館研究」第22号)など。

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