戦後思想のポリティクス
大越 愛子:編著, 井桁 碧:編著
発行:青弓社
この版元の本一覧
四六判 304ページ 上製
定価:2,800円+税 総額を計算する
ISBN978-4-7872-3251-9(4-7872-3251-7) C0336
在庫あり
奥付の初版発行年月:2005年11月
書店発売日:2005年11月20日
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紹介

既成の戦後論/民主論/占領論は何を語らないのか──。いま・ここの構造的暴力に抗うために、敗戦後という時空間、ジェンダーというまなざし、東アジアという問題領域を照射し「戦後」を歴史化して、戦後思想の政治性を射抜くフェミニズム文化批評。

目次

「戦後・暴力・ジェンダー」全三巻の刊行にあたって 大越愛子/井桁 碧 はじめに──ジェンダーから読む「戦後」 大越愛子 第1部 戦後とは何か  第1章 戦後思想のパラドックス 大越愛子   1 敗戦後から戦後へ   2 「家父長制」デモクラシー   3 大日本帝国の崩壊、民族差別・人種差別の隠蔽   4 象徴天皇制という欺瞞   5 ジェンダーの「戦後」   6 パラドックスは超えられるか  第2章 敗戦/占領とジェンダーのポリティクス 井桁 碧   1 「大きなアメリカ人」   2 挑発する〈ジェンダー〉   3 〈性〉の未来に   4 占領軍兵士の「慰安」   5 書くことの/読むことの〈位置〉   6 占領と「性的比喩」   7 GIの日本と「日本の女」   8 従属の象徴としての「パンパン」   9 戦後思想の特徴としての「男性的」   10 敗戦/占領と〈性〉の修辞/ポリティクス  第3章 沖縄から広がる戦後思想の可能性──戦場における女性の体験を通じて 洪★王偏に允★伸   1 人種化された体──「朝鮮人従軍慰安婦」と「辻遊郭の女性」   2 住民の統治手段となった女性の体と「強かん恐怖」   3 「慰安婦」たちの戦後と拠点としての沖縄──結論に代えて  第4章 リブの可能性と限界──主婦と娼婦の分断 菊地夏野   1 女性と国家   2 抵抗の「場」をずらす   3 主婦的状況の意識化   4 娼婦と主婦の分断   5 主体化を超えるエロス   6 臨界点  第5章 女性学の戦後──よりよく〈わたし〉を生きるために  大橋 稔   1 男性と女性学   2 ブラック・フェミニズムと日本の女性学   3 女性学の現在 第2部 戦後思想を外部の視点で捉える  第6章 リドレス不可能性について──サイゴン、広島、フランツ・ファノン 米山リサ   1 解放とリハビリの米国神話──フィリピン、日本人女性、ヴェトナム難民   2 戦争犯罪を銘記することの意味   3 リドレス不可能性の意味と可能性  第7章 大虐殺の後で──済州島における女性の痛みと生存の連帯 金成禮[藤枝 真 訳]   1 アンティゴネーと悲嘆する権利   2 歴史の廃墟のなかの女性の地位   3 国家暴力という統治体の「アカ」大量虐殺   4 反共産主義という見せ物における性化された身体   5 家父長的言語に対する沈黙の身体   6 連帯と痛み──夢、哀しみ、霊魂憑依   7 生き残るための連帯──「寡婦」ネットワーク   8 トラウマの消えない記憶と女性の人権 第8章 東アジアの戦後の歴史を考える──日韓を横断する視点は可能か 権憲益/金成禮/大越愛子/井桁 碧 おわりに 井桁 碧

関連リンク

青弓社

著者プロフィール

大越 愛子(オオゴシ アイコ)

近畿大学文芸学部教員。専攻は、女性学、哲学、宗教学。著書に『フェミニズムと国家暴力』(世界書院)、『フェミニズム入門』(筑摩書房)、『闘争するフェミニズムへ』(未来社)など。

井桁 碧(イゲタ ミドリ)

筑波学院大学教員。専攻は、ジェンダー論、フェミニズム批評理論、共同体論、宗教学。編著に『「日本」国家と女』、共著に『宗教のなかの女性史』(ともに青弓社)、『女神』(平凡社)など。

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