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子どもというレトリック
無垢の誘惑
- 出版社在庫情報
- 品切れ・重版未定
- 初版年月日
- 1993年7月
- 書店発売日
- 1993年7月1日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2011年7月4日
紹介
子どもは無垢だから保護しなければならないというイメージは、近代社会の発明品だ──。有害図書・ポルノ追放運動から少年司法までの「まなざし」の読解をとおし、子どもを取り巻く現代社会の言説の政治性を浮き彫りにする。
目次
はしがき1 「有害環境」の所在──子どもをめぐる空間とメディア 永井良和 (1)「有害」とは何か (2)行動規範の空間的布置 (3)メディア環境──不可視領域の出現 (4)パターナリズムと子ども2 “悪書追放運動”の頃 竹内オサム (1)はじめに (2)子どもマンガ=俗悪論 (3)「悪書追放運動」の前夜 (4)時代状況と運動の動向 (5)雑誌記事における意見の対立 (6)ひとつの論争──国分一太郎と指万龍二 (7)編集者やマンガ家の反応3 「脅かされる」子どもたち──「有害」コミック問題の構築 中河伸俊 (1)犠牲者としての子ども像 (2)「有害」コミック問題の展開 (3)有害図書の存在論 (4)対抗クレイムと「問題」のポリティクス (5)「無垢」の行方4 コミック・キャンペーン──イギリス・アメリカにおける一九五〇年代のコミック規制の動向 木股知史 (1)はじめに (2)コミック・キャンペーン (3)アメリカン・ホラー・コミック (4)無垢への誘惑 (5)ルーシーの秘密 (6)ティーチング・パラドックス (7)コミックの場所5 差異をめぐる闘争──近代・子ども・ポルノグラフィー 赤川学 (1)有害コミック問題 (2)ポルノ有害論のロジック (3)女性差別と規制運動 (4)子どもの権利対立 (5)差異の極大論と極小論 (6)性的対象としての「少女」 (7)ロリコン系から美少女系へ (8)言説の交錯としての〈近代〉6 少年司法のポリティクス 鮎川潤 (1)少年司法の視界 (2)「少年法改正」 (3)警察庁──フロンティアへの挑戦 (4)家庭裁判所──「司法的・社会防衛的機能」への軌跡 (5)弁護士会──「保護」と「少年の権利」との狭間で (6)少年司法の将来
関連リンク
上記内容は本書刊行時のものです。