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人生の住処
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2016年11月
- 書店発売日
- 2016年11月10日
- 登録日
- 2016年9月23日
- 最終更新日
- 2019年1月30日
紹介
19世紀英文学を中心に
カトリック精神史を辿り直す独特の学風。
戦後40年間の長きにわたって
上智大学で教鞭を執った英文学者・巽豊彦の遺稿集。
序章
【第一部】イギリス小説の紳士像
【第二部】上智大学とカトリシズム
英文学が示した紳士の条件とオックスフォード運動が
復興した自由教育の理念、そして著者が生涯を賭けて
研究したJ.H. ニューマンの理念は、
昨今の人文学軽視の風潮に対する抜本的な批判をも
秘めている。
【第三部】終の避暑地で
【第四部】ある伝記の試みー父・巽孝之丞
イギリスにおける最良の文化的遺産を
日本的環境にいかに具体的に受容したかを、
避暑地をめぐる随想と家族の評伝で綴る。
英文学正統のアカデミズムとともに
カトリック教会のジャーナリズムでも活躍した著者の
多角的な側面が凝縮された本書には、
真の教養人のありうる姿が描破されている。
目次
編者序文 一粒の砂のうちに 巽孝之
序章 英国と英語と英文学/偶然の世界
第一部 イギリス小説の紳士像
オースティンにおける紳士像
トロロプにおける紳士像
ウォーとカトリシズム
ディケンズにおける紳士像
ニューマンの大学論
第二部 上智大学とカトリシズム
ニューマン・岩下・吉満ー復興への軌跡
舟川一彦著『十九世紀オックスフォードー人文学の宿命』
戦後の高揚期を偲びつつー追憶の『ソフィア』
安堵の沙汰やみー刈田元司先生回想
極右と極左ー秋山健先生追悼
第三部 終の避暑地で
松目への道
ブブノワさんと富士見
ある修道士の生涯ーアロイジオ神父のこと
大学誘致の夢
第四部 ある伝記の試みー父・巽孝之丞
巽孝之丞小伝(草稿)
巽豊彦年譜
初出一覧
解説 午後の紅茶のあとさきで 小谷真理
上記内容は本書刊行時のものです。