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日本古代国家の秘密
隠された新旧二つの朝鮮渡来集団
- 出版社在庫情報
- 在庫僅少
- 初版年月日
- 2015年10月
- 書店発売日
- 2015年10月7日
- 登録日
- 2015年7月21日
- 最終更新日
- 2020年1月27日
紹介
だれが日本をつくったのか?!
どんでん返しの日本古代史。通説とは150度異なる日本誕生の真相!
初期律令国家(八世紀初頭)の「記紀」編纂の総責任者藤原不比等は、
朝鮮の加羅から渡来した崇神・垂仁+倭の五王「讃・珍・済・興・武」と、
百済から渡来した兄弟王子(昆支と余紀)を秘密にした
(兄は伝応神陵、弟は伝仁徳陵の被葬者)。
その秘密をカモフラージュするため、「記紀」は分身・虚像
(実在しない天皇や皇子)・代役・伝説上の人物をたくさん創作したのだ。
例えば、卑弥呼には神功皇后、昆支=倭武に応神天皇・日本武尊・神武天皇、
継体に仁徳天皇、ワカタケル大王に雄略天皇や蘇我稲目、
大王馬子に推古天皇や聖徳太子などだ。
「記紀」編纂の主要な目的の一つは、日本古代史上の最大の
ワカタケル大王(欽明)による「辛亥(しんがい)= 531 年のクーデタ」を
なかったことにすることだった。
しかし二一世紀の今、私たちは東アジアの古代史の5 W 1 H
「だれが、いつ、どこで、なんのために、どうしたのか」を明らかにする
金石文をもっている。
七支刀(369 年)、好太王碑(414 年)、隅田八幡鏡(503 年)、
武寧王墓誌(512年)、稲荷山鉄剣(531 年)などだ。
本書は、先学の研究や歴史・考古学的資料にもとづいて検証したが、
その内容は通説(「記紀」)とは180 度異なる世界になった。
しかしこれが本当の東アジアの中の古代日本の姿なのだ。
目次
はじめに
序 章 誰が日本神話をつくったか
第一章 倭の五王と加羅系崇神王朝
景行・成務・仲哀は架空の天皇だった
倭の五王「讃・珍・済・興・武」
崇神・垂仁および倭の五王の墓
倭の五王の「済」の墓
第二章 応神天皇と「日十大王」の正体
百済王子昆支はいつ渡来したか
応神陵はいつ造られたか
隅田八幡鏡銘文の「日十大王」
神人歌舞画像鏡
第三章 隠された継体天皇の出自
継体天皇の出自
継体天皇の后妃と安閑・宣化・欽明
任那分割における倭国と百済
磐井の反乱はなぜ起こったのか
第四章 辛亥のクーデタとワカタケル大王
稲荷山鉄剣銘文はいかに読まれか
辛亥年= 四七一年か?
王武の子ワカタケル
継体王統と昆支・蘇我系王統
第五章 蘇我馬子は大王だった
蘇我氏と物部氏の仏教戦争
『隋書』倭国伝とアメノタリシヒコ
“日出ずる処の天子”の国書
見瀬丸山古墳墳の被葬者はだれか
第六章 真実と虚構の『日本書紀』
大王馬子の長子蘇我蝦夷
舒明・皇極は即位しなかった
舒明の子天武天皇の正体
蘇我大王家の飛鳥
あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。