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ブライアン・メリマン『真夜中の法廷』
十八世紀アイルランド語詩の至宝
原書: Cúirt an Mheán Oíche (The Midnight Court)
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2014年11月
- 書店発売日
- 2014年11月25日
- 登録日
- 2014年9月26日
- 最終更新日
- 2015年7月10日
紹介
「アイルランドのオルフェウス」
「18世紀文学のもっとも独創的な傑作」──シェーマス・ヒーニー
知られざるアイルランド語文学史上の傑作を、原詩からの本邦初訳でおくる。
18世紀末、アイルランド語詩の伝統が衰えゆくなかで、アイルランド語で書かれた幻想的パロディ──ブライアン・メリマン(1750頃-1805)の『真夜中の法廷』。
アイルランドのノーベル文学賞詩人シェーマス・ヒーニー(1939-2013)は、『真夜中の法廷』を「18世紀文学のもっとも独創的な傑作」として「世界文学」のなかに位置づけ、メリマンを「アイルランドのオルフェウス」と高く評価した。
本書は、『真夜中の法廷』の日本語訳とともに、英語による文法解釈、メリマン論を集約した類例がない貴重な内容となっている。
◉あらすじ
7月のある夏の日、アイルランド西部クレア県で「妖精の法廷」が開かれる。
裁判を司るのは「妖精女王イーヴァル」。
結婚できないアイルランドの状況を嘆く若い女(原告)と、若い妻の不倫を糾弾する老人(被告側証人)。
「被告」として出廷させられた「詩人」の前で繰り広げられる「真夜中の法廷」とは──。
目次
第1部 ブライアン・メリマン『真夜中の法廷』
あらすじ
『真夜中の法廷』翻訳
日本語翻訳方針/シェーマス・ヒーニーによる評価
第2部 解説
第1章 ブライアン・メリマン伝記
第2章 写本・テクスト・英訳
第3章 『真夜中の法廷』の韻律
第4章 アシュリングの枠組み
第5章 英語文学・スコットランド文学との関わり
第6章 同時代アイルランド詩人の影響
第7章 エニス詩人会議と政治・社会背景
第8章 英語文学への影響のはじまり
──W. B. イェイツとフランク・オコーナーにとってのメリマン
第9章 『真夜中の法廷』の歴史的、社会的意義
【巻末横組み】
PART III Texts(第3部 テクスト解説)
Abbreviations(省略記号)
Introductory Notes(まえおき)
Text (Ó Murchú, 1982) and Syntactical Interpretations with Notes(アイルランド語テクスト・英語による文法的解釈・注解)
『真夜中の法廷』語彙ノート・付主要な文法特徴
版元から一言
◉原詩と英語解釈、語彙ノートもついて、アイルランド語の学習にも最適!
上記内容は本書刊行時のものです。