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つながりと権力の世界史 小沢 弘明(編著) - 彩流社
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つながりと権力の世界史 (ツナガリトケンリョクノセカイシ)

歴史・地理
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発行:彩流社
A5判
縦215mm 横155mm 厚さ23mm
重さ 480g
272ページ
上製
定価 3,500円+税
ISBN
978-4-7791-1988-0   COPY
ISBN 13
9784779119880   COPY
ISBN 10h
4-7791-1988-X   COPY
ISBN 10
477911988X   COPY
出版者記号
7791   COPY
Cコード
C0020  
0:一般 0:単行本 20:歴史総記
出版社在庫情報
在庫僅少
初版年月日
2014年2月
書店発売日
登録日
2013年12月28日
最終更新日
2020年3月2日
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紹介

本書は、これまでの「西洋史学」や「世界史」研究を批判的に継承しながら、新たな方向を模索する論集。
 「権力」を国家権力の問題としてのみ把握するのではなく、人間集団の相互作用と国家権力との複雑な関係性においてとらえようとする視点から、権力が作動する空間の存在に光を当てる第一部「交渉する権力」。
 国民国家という歴史的存在を把握するための新たな視点を打ち出すべく、ネーション・ステイトという静態から把握するのではなく、国民化し続ける国家(ナショナライジング・ステイト)という動態からとらえ、そうした「ちから」の作動形態の分析が伝統的な歴史学のあり方にも新風を送る第二部「近代国家のちから」。
 世界史はたんなる国民史の総和ではなく、地域世界史の総和でもない。さまざまな連関・関係・接続を問うことは、人々の生活世界に接近したところで世界史を構想する視点になり、同時にそれを支えている結合やネットワークが形成されるさいの権力関係を明らかにすることで新たな世界史像を模索する第三部「結合とネットワーク」。

目次

総 論──世界史から、世界史へ……小沢弘明(千葉大教授)
第一部 交渉する権力
 第1章 近世国制とディアスポラ――18 世紀トランシルヴァニアのカトリック・ブルガリア人…………秋山晋吾(一橋大准教授)
 第2章 混じり合う王権と地域権力――18 世紀フランスにおける国王裁判所の人的構成…………仲松優子(東京外語大非常勤講師)
 第3章 国家の経済政策と地方都市――17 世紀後半のリヨン絹織物業ギルドと「コルベールの規則」の制定
 …………鹿住大助(島根大講師)
第二部 近代国家のちから
 第4章 総力戦下の国民化と体育――第一次世界大戦期ハンガリーにおける兵士養成政策の成否 
 …………姉川雄大(千葉大特任助教)
 第5章 近代化のもとでの日常――19 世紀後半イギリスの官僚生活史……………………………水田大紀(大阪大助教)
 第6章 戦後日本の対東欧外交――1959 年日本ハンガリー国交回復に至る交渉過程……近藤正憲(国際交流基金 上級専門家)
第三部 結合とネットワーク
 第7章 葡萄酒の消費と商業圏の拡大――18 世紀フランス・ブルターニュ地方と大西洋世界
 ……………………君塚弘恭(Université de Bretagne-Sud 非常勤講師)
 第8章 『佳人之奇遇』における国家観――留学生柴四朗の経験したアメリカとアイルランド系移民との接触
 …崎山直樹(千葉大特任講師)
 第9章 闘う移民と支援ネットワークの形成――1926 年のパセーイク・ストライキにおけるアメリカの東欧移民労働者
 …………山本明代(名古屋市立大教授)

著者プロフィール

小沢 弘明  (オザワ ヒロアキ)  (編著

千葉大学大学院人文社会科学研究科 教授
小沢弘明・三宅芳夫編『移動と革命―ディアスポラたちの世界史』(論創社,2012年)/「新自由主義下の社会―同意調達の諸相」,安田常雄編『変わる社会、変わる人びと―20世紀のなかの戦後日本』(岩波書店,2012年)ほか。

山本 明代  (ヤマモト アキヨ)  (編著

名古屋市立大学大学院人間文化研究科 教授
『大西洋を越えるハンガリー王国の移民―アメリカにおけるネットワークと共同体の形成―』(彩流社,2013年)/「アメリカ合衆国スロヴァキア系集団の祝祭」,土屋勝彦編『反響する文学』(風媒社,2011年)ほか。

秋山 晋吾  (アキヤマ シンゴ)  (編著

一橋大学大学院社会学研究科 准教授
「貴族の自治の誕生―中・近世ハンガリー史のなかの県制度―」,篠原琢・中澤達哉編『ハプスブルク帝国政治文化史』(昭和堂,2012年)/ロビン・オーキー(三方洋子訳・山之内克子・秋山晋吾監訳)『ハプスブルク君主国 1765-1918』(NTT出版,2010年)ほか。

仲松 優子  (ナカマツ ユウコ)  (

東京外国語大学ほか 非常勤講師
「18世紀フランスの権力秩序と裁判管轄争い―1783年ラングドック地方におけるマスクの蜂起の事後処理過程―」『歴史学研究』(869号,2010年)/「18世紀後半フランスの地方統治と地域秩序―トゥルーズ高等法院の巡回任務―」『史学雑誌』(第121編第12号,2012年)ほか。

鹿住 大助  (カズミ ダイスケ)  (

島根大学教育・学生支援機構教育開発センター 講師
「18世紀前半のフランスにおけるギルドと王権の経済政策―リヨン絹織物業ギルドの規約改定をめぐる国家の積極的介入について―」『公共研究』(第4巻第3号,2007年)/「18世紀リヨンの絹織物業ギルド―「コルベールの規則」とその変化―」博士学位論文(千葉大学),(2009年)ほか。

姉川 雄大  (アネガワ ユウダイ)  (

千葉大学アカデミック・リンク・センター 特任助教
「二重君主国期ハンガリーにおける体育と自由主義ナショナリズム―育てるべき市民の道徳と軍事化―」『東欧史研究』(第33号,2011年)/「自由の限界、福祉の境界」,大津留厚・水野博子・河野淳・岩崎周一編『ハプスブルク史研究入門―歴史のラビリンスへの招待』(昭和堂、2013年)ほか。

水田 大紀  (ミズタ トモノリ)  (

大阪大学文学部 助教
「19世紀後半イギリスにおける官僚制度改革とクラミング―自助による「競争精神」の浸透 ―」『西洋史学』(第219号,2005年)/「近代イギリス官僚制度改革史再考―調査委員会と官僚たちの同床異夢―」『史林』(第94巻第6号,2011年)ほか。

近藤 正憲  (コンドウ マサノリ)  (

独立行政法人国際交流基金 日本語上級専門家
「20世紀初頭ハンガリーで出版された日本語教科書とその時代背景」 『世界の日本語教育』(2005年)/「シベリア出兵期、日本軍管理下捕虜収容所で発生した捕虜射殺事件の研究」 『スラヴ研究』(No.53,2006年)ほか。

君塚 弘恭  (キミヅカ ヒロヤス)  (

Université de Bretagne-Sud 博士後期課程・同大学非常勤講師
「実業家と教養 近世フランス商人の世界」,南川高志編著『知と学びのヨーロッパ史』(ミネルヴァ書房,2007年)/« Le commerce du vin dans l'évêché de Vannes au XVIIIe siècle», Bulletin et Mémoires de la Société Polymathique du Morbihan (Tome CXXXVII, 2011)ほか。

崎山 直樹  (サキヤマ ナオキ)  (

千葉大学普遍教育センター 特任講師
「リピール運動の勝利者たち―『アイルランド都市法人法』とダブリン商工業者―」,法政大学比較経済学研究所・後藤浩子編『アイルランドの経験』(法政大学出版局,2009年)/「両義性の克服―19世紀アイルランドにおけるアングロ・アイリッシュの挑戦―」『エール』(第31号,2012年)ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。