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「連合赤軍は新選組だ!」 鈴木 邦男(著) - 彩流社
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「連合赤軍は新選組だ!」 (レンゴウセキグンハシンセングミダ) その〈歴史〉の謎を解く (ソノレキシノナゾヲトク)

社会科学
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発行:彩流社
四六判
縦188mm 横128mm 厚さ15mm
重さ 240g
224ページ
並製
定価 1,800円+税
ISBN
978-4-7791-1987-3   COPY
ISBN 13
9784779119873   COPY
ISBN 10h
4-7791-1987-1   COPY
ISBN 10
4779119871   COPY
出版者記号
7791   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
品切れ・重版未定
初版年月日
2014年2月
書店発売日
登録日
2013年12月27日
最終更新日
2023年1月31日
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紹介

なぜ右翼運動家が?
「連合赤軍は新選組だ!」といい続ける鈴木邦男は、左翼運動の壊滅後、連合赤軍問題を現在まで検証し続けてきた唯一の人物なのだ。

「五〇年後には連合赤軍は新選組になるでしょう」と僕は植垣康博さんに言った。僕らが子どもの頃は、新選組は悪の象徴だった。それが子母澤寛や司馬遼太郎の小説によって見直され、新選組ブームさえ起った。連合赤軍も今は「悪の象徴」だ。でも、必ず見直されるし、NHKの大河ドラマにもなるだろう。隊規が厳しく、小さなことでも次々と切腹させた新選組。武士出身ではなかったが故に、かえって「武士道」にこだわった新選組。連合赤軍も似ている。(「まえがき」より)

目次

収録内容
   はじめに 
   第1章 全体像を知るために 
    中上健次は「あれは右翼の運動に見える」と言った 
      ① 中上健次と激論した 
      ② これが「朝まで生テレビ!」の原点だった 
      ③「整理・整頓」の先に「殺人」が…… 
      ④「内ゲバ国家・日本」の象徴ですよ。連赤は 
    「初めて事件を語った」対談・植垣康博(赤軍派)     
      ① 二七年ぶりに獄外へ 
      ② 包丁を使って銀行強盗 
      ③ 南アルプスの拠点で軍事訓練 
      ④「共産主義化」と「総括」 
      ⑤一線を越えて相次いだ「処刑」 
      ⑥ 処刑宣告に全員が「異議なし」 
      ⑦ 総括から逃げてはいけないと皆が思っていた
      ⑧ 玉砕覚悟の自滅願望 
      ⑨ 死ぬことに抵抗はなかった
      ⑩ 逮捕後、多くが自己崩壊 
      ⑪ 殺した相手の人生も引き受ける 
      ⑫ 連合赤軍とオウムの類似点と違い 
    三島由紀夫・野村秋介・永田洋子、そして『悪の華』
      ① 塀の内と外で連合赤軍と民族派が交流 
      ② 野村秋介の見た永田洋子の素顔と苦悩 
      ③ 三島由紀夫と連合赤軍事件にみる『悪の華』       
    謎解き・あさま山荘事件「ストックホルム症候群」     
      ① 右翼・左翼の「血気」「行動」の源流 
      ② よど号ハイジャックとあさま山荘事件 
      ③ あさま山荘の中の出来事 
   
   第2章 対談・連合赤軍兵士よ己を語れ
    「あさま山荘へ立てこもったのは誤りだった」加藤倫教(革命左派) 
      ① 最初は立てこもる気はなかった 
      ② 今思うと中途半端な闘い方だった 
      ③ 菓子をつまみ食いして自己批判 
      ④ 銃の方が人間より偉かった!? 
      ⑤ 籠城中に知った電撃的なニクソン訪中 
      ⑥ 革命運動の挫折と連合赤軍事件 
      ⑦ 兄弟三人とも父親に反発 

    「森恒夫の“自己の共産主義化”は信じてなかった」
     前澤虎義(革命左派)        
      ① 逃げる勇気について前沢さんとぜひ語りたい 
      ② 森が「自己の共産主義化」を言った時、そういう言い訳を…… 
      ③ 謝る勇気を持つ難しさ。鈴木邦男の場合 
      ④ 諸悪の根源は川島豪の発した「自己奪還指令」だった 
      ⑤ 人間的な、きわめて人間的な永田と坂口の童貞話 

    「なぜ同志殺しに陥ったのか」青砥幹夫(赤軍派) 
      ① M作戦では懲役一五年も覚悟した 
      ② なぜ同志殺しに陥ったのか 
      ③ 最初から革命的な労働者なんていないのに 
      ④ 僕は森恒夫さんが大好きだった 
      ⑤ なぜ山から脱走しなかったか 

    「『共同幻想』の中で」岩田平治(革命左派) 
      ① 森恒夫さんがいなかったら私は運動から身を退いていた 
      ② ビスケット一枚がなぜそんなに問題になったのか 
      ③ 共同幻想の中での別れと結婚 
      ④「地の果てで飢えている人のことは分らない」 
   
   第3章「連合赤軍の作品」を語る 
    あえて『実録・連合赤軍』という題名にした若松孝二の心意気  
    若松孝二監督「映画は国家への反逆である」 
    『光の雨』立松和平も高橋伴明も暗中模索した
    『兵士たちの連合赤軍』(植垣康博)はまさに教科書だ 
    『連合赤軍物語 紅炎』(山平茂樹)は反対の立場だから書けた
    「連合赤軍化」する現代日本――ニュースの本棚 
    「連合赤軍化」する日本Ⅱ 

   
   第4章 四〇年後に考える連合赤軍事件 
    座談会「“みんな”で行う革命は失敗する」金廣志・植垣康博 
      ① 運動はどこから起こる
      ②「公」ではなく「私」を 
      ③ 100人の仲間の向こうに語れ 
    連合赤軍事件は「内ゲバ」や「殺人事件」と違うのか! 
      ①「追悼」ではなく、「学ぶ会」にしろ…… 
      ②「殉難者」の解釈をめぐって紛糾 
      ③ やはり「連合赤軍化」する日本ですよ 
      ④ あの「教訓」は生かされなかった! 
    永田洋子さんを悼む 
    シンポジウム「当事者が語る連合赤軍」に出演した 
    現場を歩いて考えた連合赤軍事件の本質 
      ① テレビ出演を見て婚約者の父親が激怒 
      ②「革命家の息子」は連れていけない 
      ③ 集団狂気を煽り立てて仲間を総括 
      ④ あの戦争も、オウム事件も、どこか似ている 

    

著者プロフィール

鈴木 邦男  (スズキ クニオ)  (

1943年、福島県郡山市生まれ。早稲田大学時代から右翼・民族派運動に関わる。産経新聞社勤務を経て、1972年「一水会」を結成、代表に。1999年12月に一水会代表を辞し、顧問になる。以降、一貫して言論を武器として執筆、テレビ・ラジオ、講演活動に精力的に取り組んでいる。
著書には『新右翼』『テロ』『読書大戦争』『鈴木邦男の読書術』(以上、彩流社)、
『公安警察の手口』『右翼は言論の敵か』(ちくま新書)、『愛国者は信用できるか』(講談社現代新書)、『愛国と米国』(平凡社新書)、『「日本の分」について考える』(鈴木宗男、中島岳志との共著、柏艪舎)、『思想の混迷、迷走の時代に―鈴木ゼミin西宮報告集』(鹿砦社)、『愛国者の憂愁』(坂本龍一との共著、金曜日)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。