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オットリン・モレル 破天荒な生涯
ある英国貴婦人の肖像
原書: Ottoline Morrell: Life on the Grand Scale
- 出版社在庫情報
- 在庫僅少
- 初版年月日
- 2012年7月
- 書店発売日
- 2012年7月9日
- 登録日
- 2010年12月14日
- 最終更新日
- 2019年7月26日
紹介
「完全無欠に生まれついた女性」(ヴァージニア・ウルフ)
「オットリンの屋敷──それはイングランドそのものだ」(D. H. ロレンス)
「レディ・チャタレー」のモデルとされる女性
「貴婦人の異端児」と言われ、毀誉褒貶にさらされながら、20世紀前半のイギリス社会に特異な足跡を残した英国貴族レディ・オットリン・モレル(1873-1938)の破天荒な生涯。
当時の知識人たちは、その強烈な個性に惹かれて彼女の邸に集い、作品のなかで戯画化した……
長年、ブルームズベリ・グループの中傷にまみれ、「バートランド・ラッセルの愛人」として語られてきたオットリンの実像を描く。
目次
序
◉第1部 ヴィクトリア朝に生まれて
1 箱入り娘だった少女時代 1873-92
2 娘から妻へ 1893-1902
◉第2部 自由への歩み
3 結婚そして母親となること 1902-7
4 画想を誘う女性像
5 ブルームズベリ、愛と芸術 1907-10
6 利己主義者を惹きつけて 1909-11
7 噴出する情熱 1911年3 月
◉第3部 オットリンとバーティ
8 ある恋愛の肖像 1911-16
9 信頼と背信 1911年4月
10 イプスデンの危機 1911-12
11 三角関係 1912-13
12 小春日和 1913-14
13 新しい友、新しい敵 1914-15
◉第4部 ガーシントン邸
14 ガーシントン邸の肖像 1915-28
15 ガーシントンの最初の年 1915-16
16 悲しみの時 1916-17
17 一時代の終焉 1917-18
18 ダブリン、トロントとタイガー 1919-22
19 母としての試練 1922-25
◉第5部 ガウワー・ストリート10番
20 回想録と勇気の試される時 1925-28
21 友情と再生 1
22 友情と再生 2
23 最後の一年 1937-38
版元から一言
英国貴族の名門ポートランド公爵家の血を引くオットリン・モレルは、その特異なファッションと自由奔放な交友関係から、「貴婦人の異端児」と称され、数多くの知識人たちに衝撃と影響を与えた。
長年、恋愛関係にあったバートランド・ラッセル(哲学者)のほか、ハーバート・アスキス(首相)、ロジャー・フライ(美術評論家)、オーガスタス・ジョン(画家)、リットン・ストレイチ(伝記作家)、ヴァージニア・ウルフ(小説家)、D. H. ロレンス(小説家)、ヘンリ・ラム(画家)、キャサリン・マンスフィールド(短編作家)、T. S. エリオット(詩人)、ジーグフリード・サスーン(詩人)、オールダス・ハクスリー(小説家)……。
彼女をめぐる華やかな交遊図は、20世紀初頭のイギリス社会・文化史を形成している。
(社)日本図書館協会 選定図書
上記内容は本書刊行時のものです。