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やらないか! 伊藤 文学(著) - 彩流社
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やらないか! (ヤラナイカ) 『薔薇族』編集長による極私的ゲイ文化史論 (バラゾクヘンシュウチョウニヨルキョクシテキゲイブンカシロン)

社会一般
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発行:彩流社
四六判
縦188mm 横128mm 厚さ17mm
重さ 250g
254ページ
並製
定価 1,800円+税
ISBN
978-4-7791-1582-0   COPY
ISBN 13
9784779115820   COPY
ISBN 10h
4-7791-1582-5   COPY
ISBN 10
4779115825   COPY
出版者記号
7791   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫僅少
初版年月日
2010年11月
書店発売日
登録日
2010年10月24日
最終更新日
2020年12月4日
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紹介

ゲイよ、差別に生きる者たちよ、己を信じ堂々と生きろ!

書名を《やらないか!》としたのは、何かいやらしいコトバともとれるが、今の日本、不況続きで、日本中が元気をなくしている、とくに若者は将来への希望がもてず、行動する気力さえない若者たちに「行動せよ」という提言の意を込めたのである。そして約40年にわたってゲイ文化を世に喧伝してきた歴史的証言の書として本書を先達たちに捧ぐ!

目次

下北沢のオッチャンの新刊を推す(丹尾安典)

はじめに

[1]「やらないか!」と声を大にして叫ぼう
 山川純一の劇画の名セリフ「やらないか!」を今こそ声を大にして叫ぼう!
 ヤマジュンの未発表作品が本になるぞ!
 山川純一の「やらないか!」は今も昔も
 ついに山川純一の未発表作品を見つけ出したぞ!
 日中、警官に呼び止められる若者たち
 眠っているものを掘り起こすという仕事
 トイレで食事!? なんてひどい世の中になったものだ

[2]祖父の血を受け継いで
 お奉行さまに訴えて自由の身に
 半死半生の目に合わされても
 損をするのは弱い立場の人だけか!
 貧しいということは悲しい話です
 「昭和初期救世軍廃娼運動記録」がついにみつかった
 吉原掟にしばられた女たち

[3]『薔薇族』創刊以前のゲイ事情
 今も昔も変わらない
 先人の苦労を忘れてはいけない
 四十年前の精液の飛び散った雑誌
 刑務所の中での同性愛
 手さぐりで夜道を歩いてきたような『アドニス』
 物足りないと言われてしまった『薔薇』
 同性愛者の先達の思いは?
 「偉大なる構想」が夢と消えた!
 古いゲイ雑誌『同好』を読んで思うこと
 江戸の時代は「通話散」、平成の時代は「ラブオイル」
 戦後のゲイバーをのぞく/銀座「ブランスウィック」(1)
 戦後のゲイバーをのぞく/銀座「ブランスウィック」(2)
 ゲイを「そどみあ」と呼んでいた時代

[4]『薔薇族』から拾った誰も知らない話
 子供部屋での出来事
 ああ、「M検」物語
 『兵隊画集』は何を語りかけているのか?
 ノンケ紳士、乳首を吸われて、あっという間に昇天!
 元警察署長のつらい告白
 交番から電話があって、やってきた少年
 イスラム教は同性愛を禁じている
 公衆トイレの壁面はゲイの広告頁だった!
 イイ男を求めての撮影苦労話
 鍛えた身体は芸術作品である
 ぼくの青春と共に歩んできた『薔薇族』
 ぼくの青春に勇気と快楽を与えてくれた『薔薇族』
 男子生徒にキスした助教授のその後は?
 ゲイの人は見るところが違う
 外ヅラは恐く、内心はニタニタ
 三十五年前の『薔薇族』創刊号がピカピカのままで届いた

[5]『薔薇族』を支えてくれた人たち
 雑誌にゲイ文化を取り入れた藤田竜
 間宮浩はナゾのおじさんだ!
 下町育ちのおじさん、間宮さん
 小さな縁が波紋のように
 ホモ・ポルノ写真の草分け的存在だった「大阪のオッチャン」
 幻のSM作家、笹岡作治
 波賀九郎とオカマちゃんの出会い
 波賀さん、オカマちゃんに誘われて
 波賀さんとオカマちゃんのその後
 大作家と地方出の青年が
 親しくなったばかりの福島次郎さんが逝く
 高校生が書いた小説と信じていたが
 胸には真っ赤な薔薇の刺青
 つわものどもが夢のあと/渋谷「千雅」物語
 元ヤクザのKさんに助けられて

[6]ぼくが出会った忘れ得ぬ人びと
 シャンソンはゲイの感性にぴったり
 病院で出会ったイイ男
 英語がしゃべれなくても、目と目で心が通じあって
 サンフランシスコから杖をついて
 横山やすしさんは本当は男好きか?
 互いに秘密を共有すること
 押収されたブルーフィルムの行方は?
 テレビを持って行かれちゃった!
 ヌードショーの終わるのを待って
 大原麗子さんの孤独死に思うこと
 まばゆいばかりの白いセーラー服
 お年寄りを大事にした丸尾長顕さん
 ヤクザと思われるからやめて!

あとがき

版元から一言

若者よ、
元気を出して、行動を起こせ!
下北沢のオッチャンの
新刊を推す 丹尾安典(早稲田大学教授)

「本書を読み、伊藤の祖父・伊藤冨士雄が娼妓解放に力を尽くした人であることを知り、
この下北沢のオッチャンの体内にうけつがれてきた血の質にはじめてふれた気がした」

著者プロフィール

伊藤 文学  (イトウ ブンガク)  (

1932年、東京生まれ。駒澤大学文学部国文学科卒業後、父が設立した第二書房に入社。1971年7月、日本初の同性愛専門誌「薔薇族」を創刊。爾来30年以上に亘り編集長を務めた。著書には、心臓病で夭折した実妹の闘病生活を描いた『ぼくはどうして涙がでるの』(第二書房)、『薔薇ひらく日を、薔薇族と共に歩んだ30年』(河出書房新社)、『編集長「秘話」』(文春ネスコ)、『裸の女房』(彩流社)等がある。「薔薇族」は400号をもって閉幕。

上記内容は本書刊行時のものです。