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読書する女性たち
イギリス文学・文化論集
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2006年3月
- 書店発売日
- 2006年7月3日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2014年12月18日
紹介
小説・詩・児童文学・演劇・美術……
多彩な論考33篇が映し出すイギリス文学・文化の諸相。
■本書で論じられる主な作家■
シェイクスピア/アディスン/シャーロット・スミス/オースティン/サラ・コールリッジ/ブロンテ姉妹/ギャスケル/ジョージ・エリオット/クリスティーナ・ロセッティ/ハーディ/ジェイムズ/バリー/ドロシー・リチャードスン/ロジャー・フライ/フォード・マドックス・フォード/ウルフ/フォースター/T. S. エリオット/ビアトリクス・ポター/アンジェラ・カーター/アレスダー・グレイほか
目次
*序にかえて~読書する女性の表象(出渕敬子)
*シャーロット・スミスの『亡命者』~フランス革命論争の一テクスト(新見肇子)
*ジョーゼフ・アディスンのバラッド論~「国民文化」への指向(佐藤和哉)
*サラ・コールリッジの『ファンタスミオン』における光と影(佐藤千佳)
*クリスティーナ・ロセッティの『ゴブリン・マーケット』における「庭」(吉田尚子)
*T. S. エリオットとアーサー・シモンズ(島田協子)
*16世紀英国における大陸のエンブレムの受容~ジェフリー・ホイットニーの借用したジョルジェット・ド・モントネのエンブレム(松田美作子)
*ミッシング・リンクを求めて~『終わりよければすべてよし』に見る道化の変容(小町谷尚子)
*オランダ・シェイクスピア劇~渡来・翻訳・改作(熊倉麻名)
*イギリス文学のユーモアの伝統に見るユーモリスト・オースティン(中川澄子)
*観察者ファニー・プライスの静かな革命~『マンスフィールド・パーク』に見るオースティンの革新性(松本祐子)
*ゲイツヘッド邸の遺産~ジェイン・エアと父権(栗栖美知子)
*『ジェイン・エア』からの眺め~『ヴィレット』、『嵐が丘』、『アグネス・グレイ』における仕事と結婚(石井明日香)
*シェアード・エクスペリエンス劇団のブロンテ・トリロジー(小池久恵)
*モリーのメッセージ~エリザベス・ギャスケル『妻たちと娘たち』における新しい娘(川上真巳子)
*『フィーリクス・ホルト』にみる私生児のナラティヴ~「教養小説」の変形として(中村祐子)
*画家とモデル~ヘンリー・ジェイムズの「未来のマドンナ」(村上知子)
*ハーディの『帰郷』における悲劇の誕生と進化思想(清宮倫子)
*『キャスターブリッヂの市長』における〈視線〉の表象(野村京子)
*ヴァージニア・ウルフにおける読者意識の変遷(山本優子)
*『ダロウェイ夫人』に見るスノッブと英国社会~ヒュー・ウィットブレッドをめぐって(奥山礼子)
*『ダロウェイ夫人』における「郊外」(前 協子)
*なぜ奨学金を得たと言わないのか~ウルフの『灯台へ』における教育と奨学金(井上美雪)
*断片的意識の意味すること~『かくも悲しい話を……』におけるフォード・マドックス・フォードの語りの本質(松井恭子)
*赤ずきんちゃんの誘惑~アンジェラ・カーターによる「赤ずきんちゃん」書き換えの功罪(坂田薫子)
*現代スコットランド文学における「想像力」への挑戦~アレスダー・グレイの『ラナーク』から(茂市順子)
*「語られたこと、あるいは語られなかったこと」~世界文学の読み方(ダニエル・ガリモア)
*ロジャー・フライのオメガ工房~感性的「共同体」をめざす芸術実践の試み(加藤明子)
*ベデカーなしでサンタ・クローチェへ~ラスキン・フォースター・フィレンツェ(川端康雄)
*ドロシー・リチャードスンとツーリズム~『オーバーランド』(一九二七)考(大道千穂)
*男児用キャラクター子供服~小公子スーツ(坂井妙子)
*「ネバーランド」のリアリティ~大英帝国の子どもをめぐる文化の表象(杉村使乃)
*ビアトリクス・ポターの政治活動(三神和子)
版元から一言
(社)日本図書館協会 選定図書
上記内容は本書刊行時のものです。