東アジアとは何か漢字文化の回路
李 相哲
発行:凱風社
この版元の本一覧
四六判 424ページ 並製
定価:2,800円+税 総額を計算する
ISBN978-4-7736-2901-9(4-7736-2901-0) C1010
在庫あり
奥付の初版発行年月:2004年09月
書店発売日:2004年09月30日
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紹介

中日韓のアイデンディティを共有する著者が、東アジア文化の基層にある漢字と宗教から、現代中国韓国日本を鋭く分析。中国には「公」がなく、孔子以来「家」を一歩出ればすべて他人事。現代韓国に生きる巫俗信仰はサッカーW杯で爆発した。韓国人はこぞって街頭へ出て神と交わり踊った。日本は東アジアで最も若い。柔軟ではあるが曖昧な社会で、権力の所在はいつも霧の中に隠れている。

目次

目 次

●はじめに
 なぜ漢字文化を論ずるのか
 文化批判への視座
 儒教と漢字に注目
 中日韓——私のアイデンティティ
 本書のねらい
 参考文献について

●第1章 文化の解釈
 文化とは何か
 いくつかの課題
 文化の善悪
 文化の進化
 環境と文化
 社会と文化
 文化の構造
 象徴行為と文化
 哲学・宗教・文化

●第2章 中国文化の要
 中国人と宗教
 道に生きるということ
 農に始まる中国人の信仰
 「天」の観念
 「天子」の登場
 「人本」思想の出現
 仁は人なり
 天下に通じる人間の道
 家の機能と中国社会
 孔子と儒教の教え
 「孝」はすべてを超越する
 君子の条件
 君子は器ならず
 君子は古を好む

●第3章 中国文化の質
 中国人を不幸せにするもの
 精神世界ではいつも得意
 世間は避けて通る
 大を好む
 家族はすべてに勝る
 「公」のない中国社会
 「中国化」と民族構成
 中華意識がもたらすもの
 天の真下、宇宙の中心
 生きるために演じる
 重苦しく生きる
 中国人が破壊し尽くしたもの

●第4章 中国文化の形〈漢字〉
 言葉と文化
 漢字と中国人の世界観
 言葉と文字と漢字
 言葉とつりあわない漢字
 なぜ漢字ができたか
 漢字はどのようにつくられたか
 漢字の形態の変遷と中国社会
 漢字の属性は難解さにある

●第5章 韓国文化を問う
 文化伝播と相互作用
 ハングルと韓国文化
 ハングルと韓国人の世界観
 韓国文化の志向性
 ハングルの禁止と普及
 ハングルに見る家の文化
 「ウリ」意識と韓国社会
 基層は家族中心の文化
 巫俗信仰と韓国文化
 「シンソンノルム」と韓国人
 「ヤンバン」と韓国人
 儒教の教えと韓国文化
 現代韓国人の精神構造

●第6章 日本文化を問う
 日本的ということ
 日本人の文化受容
 美は善なり
 美は神なり
 極めることは神の道
 日本人の神々
 神々への信仰と仏教
 日本社会の構造と文化
 日本語と日本文化
 日本文化の志向性
 日本語の柔軟性
 日本語の親族呼称
 日本語の秩序

●結論に代えて
 社会問題の根源は文化にある
 新しい文化の創造が必要

●あとがき

 ◆主要参考文献
 ◆コラム——黄河と中国/甲骨文字/武帝

版元から一言

似ているようでどこかが違う日中韓を、ことばと宗教から探った意欲的文化論。漢語もハングルもネイティブとして自由に操る著者は、日本語で論文を書く大学教師でもある。この著者にして書けた漢字文化の差異。

関連リンク

まえがき
凱風社の書籍案内

著者プロフィール

李 相哲(リ・ソウテツ)

 1959年、中国に生まれる。1982年、北京中央民族大学民族語言文学部卒業。1982〜87年まで中国黒竜江日報(ハルピン)記者。1987年9月来日。上智大学国際関係研究所客員研究員などを経て、現在龍谷大学社会学部助教授。博士(新聞学)。 著書に『満州における日本人経営新聞の歴史』(凱風社)、『満州とは何だったのか』(共著、藤原書店)があり、他に、『「民族と秩序」研究序説』など論文多数。

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