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出版者情報
在庫ステータス
在庫あり
取引情報
直接取引:あり
裁かれた進化論
A5判
縦210mm
横148mm
厚さ4mm
重さ 85g
48ページ
並製
定価
700円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2013年12月
- 書店発売日
- 2013年12月20日
- 登録日
- 2013年11月29日
- 最終更新日
- 2013年12月26日
紹介
1920年代,アメリカ南部のテネシー州で一つの法律が施行された。学校で「進化論」を教える事を禁じるこの法律は激しい論争を巻き起こし,アメリカのみならず全世界の注目を浴びる事になる。
学校で進化論を教えた事で教師が告訴されるという,アメリカで実際にあった裁判(通称「モンキー裁判」)を通して,アメリカを中心に今も続く「進化論」と「創造論」の戦いに迫る。(解説:清水龍郎)
目次
はじめに
進化論を禁止したテネシー州法
青年教師の挑戦
モンキー裁判をめぐる人々
信仰と理性の対決
奇抜な大論戦
つわものどもの夢のあと
「裁かれた進化論」解説
前書きなど
「裁かれた進化論」はふつうの少年少女向きの科学読み物にはあまり見られない変わった読み物です。それもそのはず、これはもともと科学読み物という規制の枠で少年少女のみなさんの読み物として書かれたものではないからです。これは実は『週刊朝日』(朝日新聞出版)の一九五四年春季増刊号のために書かれたものなのです。著者の中野五郎さんは当時新聞記者で、海外事情、とくにアメリカについてくわしい腕ききのジャーナリストです。
十九世紀なかばにダーウィンらの努力によって樹立された進化学説が、二十世紀になってもまだ社会的な大騒動を起こしたということは笑ってすまされぬ問題で、科学と迷信、科学と偏見との根強い対立を物語っています。この作品は新聞記者らしい軽いタッチで底に笑いをひそめながらも、この深刻な問題を平易に読者に訴えているといってもよいでしょう。少年少女の科学読み物としてこれからどしどしこんな読み物が書かれると良いと思います。
上記内容は本書刊行時のものです。