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煮干しの解剖教室
初版
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2010年7月
- 書店発売日
- 2010年7月26日
- 登録日
- 2010年7月13日
- 最終更新日
- 2023年3月1日
受賞情報
児童福祉文化賞推薦作品受賞(2011年)
書評掲載情報
2010-08-22 | 朝日新聞 |
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紹介
「解剖」というと,結構大変で手間のかかるイメージがありませんか。しかし,「煮干しの解剖」は,子どもたちだけでもできます。なんといっても煮干しを手で割りほぐすだけでいいのですから。
あの,10センチほどのカタクチイワシの体の中に,ちゃんと,目玉も脳も,背骨,筋肉,えら,さいは,心臓,胃,肝臓,卵巣(精巣)もあります。でも,カタクチイワシが煮られたときにゴチャゴチャになってありますので,注意深くばらして見ないと,なかなか見つかりません。
でも,本書があれば大丈夫です。頭や胴体をを割ったところの写真や各種臓器の写真をいっぱい掲載しています。煮干しの時の写真だけでなく,生のカタクチイワシの写真も載っていますので,エラやサイハの仕組みなどもよくわかります。
ぜひ,本書を見ながら煮干しを解剖してみてください。こんな小さな煮干しも,しっかりと生きて泳いでいたんだなあと思えてくること間違いなしです。ぜひお子様たちとともに,そんな気持ちを味わってください。
目次
ようこそ煮干しの解剖教室へ
用意するもの
煮干しをまるごと見てみよう
煮干しを2つに分ける
頭の中身
脳・目・耳
さいは・えら
心臓
胴体を2つに分ける
胴体
消化管
食べる・食べられるカタクチイワシ
肝臓
卵巣・精巣
背骨・せきずい・血管・筋肉
見分けにくいもの
もしも見ることができたら
解剖で見えてくるもの
謝辞ーあとがきにかえて
参考文献
前書きなど
「えーっ,煮干しの解剖?」
そう,この本で解剖するのは,料理のだしに使う,そのまま食べてもおいしい,あの〈煮干し〉。カタクチイワシという魚の〈煮干し〉です。
といっても,特別な道具はいりません。大きめの煮干しが数匹,そしてこの本があれば,あなたも魚の体についてたのしく研究することができます。
この小さな魚から,生きものの体と暮らしについていろいろなことが見えてきます。もちろん,解剖したあとは,おいしくいただきましょう。たかが煮干し,されど煮干し。目でも口でも味わいつくす煮干しの解剖です。
たのしいおどろきの時間を,さあ御一緒に。
版元から一言
小中学校の理科では,カエルやフナやイカなどが解剖の教材として使われてきましたし,いまも使われています。しかし,これらの生き物を解剖するのはなかなか大変なことです。メスなどの専用の器具が必要ですし,血が飛び散って服が汚れたりするおそれもあります。
その点,煮干しを解剖すれば,道具はつまようじかピンセットがあれば大丈夫ですし,血が飛び散る心配もありません。
「煮干しの解剖」は,解剖入門,生物の体の仕組み入門教育として,もっと学校教育に取り入れられてもいいのではないでしょうか。
上記内容は本書刊行時のものです。