ベビーサイン絵本2 なぞなぞどうぶつえん 動物をあらわすベビーサイン
たきざわ あき:作, 小澤 エリサ ヒライ:絵
発行:径書房  発売:径書房
この版元の本一覧
四六判変型 16ページ 並製
定価:600円+税 総額を計算する
ISBN978-4-7705-0187-5(4-7705-0187-0) C8771
在庫あり
奥付の初版発行年月:2004年06月
書店発売日:2004年07月02日
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紹介

1巻のところにも書きましたが、絵本を読んであげるだけじゃなく、散歩のとき蝶々が飛んでいたら「ちょうちょう」のサインを、食器や洋服にイヌやウサギが描かれていたら「いぬ」「うさぎ」のサインを、赤ちゃんに実際にして見せてあげてください。
いろいろな場面で、いろいろなときにサインをしてあげることで、赤ちゃんは物には名前があること、お母さんの手の動きに特別な意味があること、それが動物や物を表していること、などに気づいていくのです。
絵本に出てくる動物の写真などがあれば、それをトイレや冷蔵庫、赤ちゃんのベッドなどに貼り、機会があるごとに、その写真を指さしながらサインをして見せてあげるものよい方法です。テレビにその動物が出てきたときも、その動物のサインをして見せてあげるよいチャンス。そうやって、普段の生活のなかにベビーサインをどんどん取り込んでいってください。そうすれば、赤ちゃんがベビーサインを見る機会が増えますから、赤ちゃんはそれだけ早くベビーサインに慣れることができます。
また、ベビーサインを教えるときは、赤ちゃんの手をとって実際に動かしてあげましょう。バイバイを教えるとき、赤ちゃんの手をとって「バイバイ」と動かしてあげますよね。赤ちゃんはまだ手を自由に動かすことになれていませんから、そうやって、動かし方を教えてあげるのです。サインを教えるときも、それと同じことをするのです。もちろん、優しく、ゆっくりと。赤ちゃんが嫌がるようなら、無理をしてはいけません。赤ちゃんにだってプライドがありますから、無理強いされたらイヤになってしまいます。
ベビーサインを教えていると、自然に、赤ちゃんに話しかける回数が多くなります。「ほら、鳥よ。鳥が飛んでるね、鳥さんよ」と声を出して語りかけなければ、「トリ」というサインを赤ちゃんに教えることはできないからです。実は、このことも赤ちゃんの発達を促すうえで重要な意味をもっています。
『ベビーサイン──まだ話せない赤ちゃんと話す方法』のなかで、二人の博士は、「ベビーサインを教えると、赤ちゃんをまるで〈言葉のお風呂〉に入れているような状態になる」と書いています。この〈言葉のお風呂〉が赤ちゃんの発達を促すのです。だからサインと一緒に、かならず声をだして赤ちゃんに語りかけてあげましょう。
絵本のなかに赤ちゃんの好きな動物や物のサインが描かれていないときは、自分でサインを作ってみてください。ベビーサインに決まった形はありません。赤ちゃんがやりやすい、かんたんなサインを好きなように作っていいのです。
日常生活のなかで「シー」っと言って唇に指をあてたり、眠いときにネンネと言って手を頬にあてたりしますよね? 実は、あれも立派なサインなのです。だから、サインをむずかしいものだと考えないで、自由に楽しく、サインを作ってみてください。
自分でサインを作ることがむずかしいようなら、『ベビーサイン』のなかにもっとたくさんサインが載っていますので、そちらを参考にしてください。
〈『もぐもぐおいしいね』の紹介(3)のところにも、ベビーサインの教え方のコツが書いてあります〉

版元から一言

ベビーサインをしている赤ちゃんを初めて見たときは、本当に驚いた。「あなた、ほんとうに赤ちゃんなの?」と言いたくなるほど、しっかりした顔をしていたからだ。
お母さんに、いつでも自分の意志をはっきり伝えることができるという自信と安心があるからだろうか。とにかく赤ちゃんが落ち着いていて、いかにも利発な顔をしているのだ。
ある日のこと、ベビーサインをする赤ちゃんのそばで、その赤ちゃんのお母さんを交えて大人同士の会議をしていた。普通だったら、赤ちゃんが退屈してぐずりだす場面。その赤ちゃんも退屈したのか、一人で部屋のなかをぐるぐると歩きまわっていた。
と、突然、赤ちゃんが壁を指さして「さかな」のサイン。お母さんはすぐに、赤ちゃんが壁にかかっている魚の絵のことを言っているんだとわかって「うん、うん、さかなだね」と、こちらもサインとジェスチャーだけで赤ちゃんにお返事。
普通だったら言葉にならない奇声を発してお母さんの注意を引き、大人の邪魔をしてしまうはずなのに、赤ちゃんは自分の発見をお母さんに知らせただけで大満足。そのあとも、いろいろなものを見つけては、お母さんとサインを使った会話を続けていた。
会議のあとは、みんなでお茶。その赤ちゃんも、お母さんからお茶を飲ませてもらっていた。お母さんがおしゃべりに夢中になっていると、赤ちゃんが「もっと」のサイン。お母さんが、「うん? お茶?」と聞くと、その赤ちゃんはうなづいて今度は「飲む」のサイン(「もっと」「飲む」のサインは、ベビーサイン絵本3『もぐもぐおいしいね』に収録されています)。
この赤ちゃん、まだほとんど言葉は話せなかったのに、サインを使ってこれだけのおしゃべりをしていたのだ。
これが私のベビーサイン初体験。『ベビーサイン』の編集を終えたばかりのころで、ベビーサインのことは十分にわかっていたし、アメリカの赤ちゃんがサインをしているビデオもすでに何度も見ていた。けれど、目の当たりにしたのはそのときが始めてだったのだ。
正直言ってホントにびっくりした。わかっていたはずなのに、実際に赤ちゃんがベビーサインをしているのを見たら、なんだかわけのわからない感動に襲われてしまった……。
あの感動はいったいなんだったのだろうと、いまでもよく考える。たぶんあの感動は、赤ちゃんが一人前の人間であることを、まさに実感してしまったことが原因だったのだろう。すごいよ、赤ちゃんて!
育児をしていると、疲れ果てて「もういや! 子どもなんて産むんじゃなかった」と叫んでしまいそうになることが何度もある。育児の大変さを理解してくれる人が身近にいれば少しは癒されるが、残念ながら育児の大変さはなかなか理解してもらえない。理解されないからよけいに、母親にとって育児はつらいものになってしまう。育児のつらさは、孤独感にあると言ってもいいだろう。
だからこそ、赤ちゃんと「心を通わせること」が必要だと思う。
あなたの赤ちゃんは、あなたのことが大好きだ。どんなに失敗ばかりの親であっても、どんなに未熟な人間であっても、赤ちゃんはいつもあなたを受け入れ、許してくれる。……考えてみれば、それってすごいことだよね!?
(3)に続く。

関連リンク

『ベビーサイン──まだ話せない赤ちゃんと話す方法』(径書房web)
BABY SIGNS BOOKS 1『グーとパーでなにができるかな』(径書房web)
BABY SIGNS BOOKS 3『もぐもぐおいしいね』(径書房web)
BABY SIGNS BOOKS 4『でたでたうんち』(径書房web)
ベビーサイン特集コーナー(径書房Web)

著者プロフィール

たきざわ あき(タキザワ アキ)

兵庫県出身。筑波大学卒業後、アメリカに留学。ギャローデット大学で教育学(ろう教育専攻)の修士号を取得。アメリカ滞在中に『BABY SIGNS』と出会い、自らもベビーサインをつかった子育てを実践。その経験をもとに径書房『ベビーサイン まだ話せない赤ちゃんと話す方法』の編訳をてがけ、日本で初めてベビーサインを紹介する。現在は、手話通訳や翻訳の仕事をしながら、一男一女の子育てにあわただしい毎日を送っている。

小澤 エリサ ヒライ(オザワ エリサ ヒライ)

アルゼンチン出身。作業療法士。1989年結婚の為、来日。娘3人の母。『ベビーサイン まだ話せない赤ちゃんと話す方法』のイラストを担当し、自ら実践。その後、東京・神奈川・千葉・埼玉県でベビーサイン講座を開き、この育児方法を紹介する。

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