書店員向け情報 HELP
出版者情報
書店注文情報
在庫ステータス
取引情報
社会心理学研究の新展開
社会に生きる人々の心理と行動
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2014年3月
- 書店発売日
- 2014年3月21日
- 登録日
- 2014年2月19日
- 最終更新日
- 2017年8月28日
紹介
現代の社会心理学研究の動向を分野毎にまとめ,第一線の研究者が現在進めている研究テーマについて,その領域における位置づけと関連する理論的アプローチや実証的展開を,最近の研究動向とともに概観。さらに,その分野の最新動向や研究課題の展望を行う。好評であった「シリーズ21世紀の社会心理学」の新展開編。
目次
序章 社会心理学の理論の在り方と本書の構成
1 はじめに
2 社会心理学の対象と抽象化
3 社会心理学の理論枠組みと研究対象の複雑性
4 本書の目標と構成
第1部 対人的自己から対人関係の構築へ
1章 自己呈示と対人関係:「自己と対人関係の社会心理学」の視角から
1 はじめに
2 「自己と対人関係の社会心理学」における自己呈示
3 自己呈示研究の動向
4 自己呈示と対人関係
5 自己呈示研究の今後
2章 場を活性化する:対人コミュニケーションの社会心理学
1はじめに
2 コミュニケーションのチャネル
3 コミュニケーション場の活性化
4 場の活性化を促す心理的要因
5 アンビエント情報環境に組み込まれる人と装置
6 二者および三者以上による相互作用場面におけるコミュニケーションの特徴
7 二者の場から三者の場へ
8 多人数相互作用場面における場の活性化――6人によるコミュニケーション場
9 まとめ
3章 インターネット行動研究の新展開:情報行動の社会心理学
1 はじめに――「ゼロ年代」以降の情報行動研究の展開
2 ゼロ年代前史――メディアの特性をめぐって
3 対人関係と社会関係資本に対する影響
4 ソーシャルメディア研究と自己
5 マスメディアとしてのインターネット――選択的接触とマイクロブログ
6 おわりに
4章 装い行動の心理を探る:被服行動の社会心理学
1 はじめに――装いの動機,意味,形態,および社会・心理的機能
2 装いの社会心理学――被服行動研究の意味と重要性
3 装いの2つのパワー――内的パワーと外的パワー
4 装いの内的パワー――被服による自己拡張をめぐって
5 装いの外的パワー――被服による他者との関わりをめぐって
6 装い行動研究の動向と今後の展望
5章 対人関係の有無は人に何をもたらすのか:「ソーシャル・サポートと排斥の社会心理学」の視角から
1 はじめに
2 ソーシャル・サポート研究の動向
3 社会的痛み研究の動向
4 社会的痛みへの対処
5 社会的痛み研究の展望
第2部 社会的ダイナミズム:社会的活動,組織化
6章 消費場の意思決定過程の基礎的研究:消費者行動の社会心理学
1 はじめに
2 消費者の意思決定研究の意義とその理論枠組み
3 消費者の意思決定の理論的枠組み
4 消費者の意思決定理論としてのプロスペクト理論とその関連研究
5 状況依存的焦点モデルと関連理論
6 消費者の状況依存的焦点化の機序
7 結論
7章 子どもと高齢者のリスクテイキング行動:交通行動の社会心理学
1 はじめに
2 「交通行動の社会心理学」におけるリスクテイキング行動
3 リスクテイキング行動研究の動向
4 リスクテイキング行動の概略と研究の流れ
5 リスクテイキング行動研究の今後の展望
8章 集団間葛藤研究の新展開:葛藤と紛争の社会心理学
1 はじめに
2 集団間接触仮説の可能性
3 集団間葛藤解決の内的障壁――認知的バイアス
4 アタッチメントと集団間葛藤
5 結語
9章 学際的な学問の限界と可能性:「組織の社会心理学」の視角から
1 はじめに
2 「組織の社会心理学」――その学会的,学界的位置づけ
3 私にとっての「組織の社会心理学」
4 回顧的に,理論的アプローチはどのようにして成り立つのか
5 今後の展望
6 私の場合,言い訳も含めて
10章 ネットワーク・価値・政治参加:政治行動の社会心理学
1 はじめに
2 「政治行動の社会心理学」におけるネットワーク・価値・政治参加
3 ネットワーク・価値・政治参加研究の動向
4 政治行動における異質な他者・異質な文化
5 ネットワーク・価値・政治参加研究の今後の展望
第3部 持続的な社会を求めて:環境・文化
11章 社会的迷惑行為:迷惑行為の社会心理学
1 はじめに
2 社会的迷惑行為研究の意義
3 社会的迷惑行為研究の拡がり
4 社会的迷惑研究の展望
12章 文化と認知研究の新展開:「文化行動の社会心理学」の視角から
1 はじめに
2 文化心理学の学問的背景
3 「分析的認知傾向」と「包括的認知傾向」
4 文化と注意
5 文化と表情認知
6 文化的産物(カルチュラル・プロダクツ)
7 今後の展開――発達科学と神経科学から
上記内容は本書刊行時のものです。