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綺想の表象学 伊藤博明(著) - ありな書房
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綺想の表象学 (キソウノヒョウショウガク) エンブレムへの招待

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発行:ありな書房
A5判
544ページ
上製
定価 7,200円+税
ISBN
978-4-7566-0798-0   COPY
ISBN 13
9784756607980   COPY
ISBN 10h
4-7566-0798-5   COPY
ISBN 10
4756607985   COPY
出版者記号
7566   COPY
Cコード
C0070  
0:一般 0:単行本 70:芸術総記
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2007年12月
書店発売日
登録日
2010年2月18日
最終更新日
2015年8月22日
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紹介

詩句が図像の意味を説明し、図像が詩句の内容を図解するエンブレムは、「絵は黙せる詩、詩は語る絵」の理想的表現であり、そこに湧出する機知に満ちた綺想は、「諸表象間の照応を表現する知解力の働き」であった。本書はこのエンブレム/綺想についての世界に類を見ない入門書である。

目次

序 章 詩は絵のごとく――クラーナハとアルチャーティ
第1章 ヒエログリフ
1 ヒエログリフの伝説――古代からルネサンスへ
2 ヒエログリフの発見――ホラポッロ『ヒエログリフ集』
3 ヒエログリフの再生――アルベルティとフィチーノ
4 ヒエログリフの創出――コロンナ『ポリーフィロの夢』
5 ヒエログリフの興隆――エラスムス、デューラー、ヴァレリアーノ
第2章 インプレーサ
1 インプレーサの起源――中世の紋章的伝統
2 インプレーサの背景――『ピュシオロゴス』と動物誌
3 インプレーサの成立――ジョーヴィオ『戦いと愛のインプレーサについての対話』
4 インプレーサの展開――パラダン『英雄的ドヴィーズ集』
5 インプレーサの集成――ルシェッリ、アンミラート、バルガリ
第3章 エンブレム155
1 エンブレムの原型――『教訓版聖書』、『貧者の聖書』、『人間救済の鑑』
2 エンブレムの範例――「図解版オウィディウス」、「図解版聖書」、『ケベスの奉献画』
3 エンブレムの誕生――アルチャーティ『エンブレム集』
4 エンブレムの搖籃――アルチャーティ『エンブレム集』(諸版)
5 エンブレムの成長――ラ・ペリエールとコロゼ
第4章 エンブレム
1 エンブレムの完成――サンブクス、ユニウス、ロイスナー
2 エンブレムの流布――ファン・デル・ノートとボッキ
3 エンブレムの大鑑――ホイットニー『エンブレム選集』
4 愛のエンブレム――ヘインシウスとウェニウス
5 キリスト教的エンブレム――モントネーとフーゴー
第5章 エンブレム
1 哲学的エンブレム――ブルーノ『英雄的狂気』
2 倫理的エンブレム――ウェニウス『ホラティウスのエンブレム集』
3 自然的・錬金術的エンブレム――カメラリウスとマイアー
4 神話的エンブレム――カルターリ『古代の神像』
5 寓意的エンブレム――リーパ『イコノロジーア』
終 章 絵は詩のごとく――ポッツォとイエズス会
あとがき
文献案内
エンブレム・ブック 年表 1496-1640
人名/著作名/美術作品名 索引

前書きなど

「詩は絵のごとく」(Ut pictura poesis)という、文芸と絵画の類似性、あるいは等価性を説く理論の興隆があり、この定言は、古代ギリシア人の詩人シモニデス(前五五六頃︱四六八)の言葉として伝えられる、「絵は黙せる詩、詩は語る絵」に起源をもち、ホラティウス(前四︱後六五)の『詩論』(Poetica)に見える表現であった(松本・岡訳、二五一ページ)。それはルネサンスの人々に強く訴えかけ、また「絵は詩のごとく」と読み変えられて受容された。

著者プロフィール

伊藤博明  (いとうひろあき)  (

日本のエンブレム研究の第一人者

上記内容は本書刊行時のものです。