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増補〈世界史〉の解体 酒井 直樹(著) - 以文社
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増補〈世界史〉の解体 (ゾウホセカイシノカイタイ) 翻訳・主体・歴史 【酒井直樹 VS 西谷修】 (ホンヤクシュタイレキシ)

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発行:以文社
四六判
374ページ
上製
定価 2,600円+税
ISBN
978-4-7531-0235-8   COPY
ISBN 13
9784753102358   COPY
ISBN 10h
4-7531-0235-1   COPY
ISBN 10
4753102351   COPY
出版者記号
7531   COPY
Cコード
C0010  
0:一般 0:単行本 10:哲学
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2004年6月
書店発売日
登録日
2010年2月18日
最終更新日
2016年3月16日
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紹介

〈世界〉の崩壊と〈主体〉の変容についての熱い対話!

ソ連邦の崩壊から10年。この崩壊現象は〈戦争と革命〉の20世紀が終焉することを文字どおりに象徴している。本書は21世紀を迎えるに当たり、今世紀を特徴づけたナショナリズムと世俗化の問題を根底から検討し、来る世紀に主題化しなければならない文化の翻訳と主体の変容について語る。
※【増補】9.11からみえてくる世界

目次

第一章 世界化のなかの学問と思想
  学問・思想の輸入構造の終焉
  アメリカのアカデミズムと移民
  民族という虚構と「西洋への回帰」
第二章 世界化と国民国家
  宮古島からみる世界化
  アメリカ--マイノリティの「夢の国」
  ナショナリズムの共時性
  難民の創出--国民国家の正統性と合法性
  ナショナリズムの自己演出--教育と宗教
  共同体に回収されない死--宮澤賢治
第三章 翻訳からみえてくるもの
  外国語で表現すること 
  江戸期の翻訳と日本語意識の形成
  「日本語」という単位--特殊性と一般性
  翻訳という無形のポリティックス
  書記言語と音声言語
  文字の物質性
第四章 翻訳をとおして実現する哲学
  基本概念の受容と哲学
  翻訳が編む普遍性
  哲学の「日本における展開」
  「世界化」のなかでの西田哲学
第五章 世界性を解きほぐすために
「国民的主体化」の哲学
  「世界史の哲学」と戦後アメリカの極東政策
  東洋的宗教哲学批判
  田辺元「種の論理」とドグマ人類学
  「場所」の論理と無意識
  分有する思考に向けて
【増補】 9・11からみえてくる世界
 9・11とアメリカ・ナショナリズム
  アメリカの世界戦略と日本占領
  植民地ナショナリズムの横領と内戦
  世界への開き方
対談を終えて
 西谷 修 
 酒井直樹 

版元から一言

ソ連邦の崩壊と湾岸戦争をうけて「世界化」の本質を探る。その意味を主題化さるべき、翻訳・主体・歴史をめぐる視座を展開。新たに「9.11」とイラク戦争を含めた、99年刊の増補版。

著者プロフィール

酒井 直樹  (サカイ ナオキ)  (

1946年生まれ.東京大学文学部卒業。1983年シカゴ大学人文学部極東言語文明学科博士号。同大学人文科学部助教授を経て,現在コーネル大学教授。日本思想史、文化理論、比較思想論、文学理論など広範な領域で活躍。学問・思想の額域のみならず,現在,世界各国を横断する雑誌『トレイシーズ』を刊行して世界各地の研究者と交流し、優れて実践的な活動を展開している。
 著書に、Voices of the Past;The Status of language in Eighteenth-Century Japanese Discourse、Cornell U.P、1991(酒井直樹監訳『過去の声』以文社)のほか、『死産される日本語・日本人』(新曜社),『日本思想という問題』(岩波書店),Translation and Subjectivity-On ゛Japan゛and Cultural Nationalism,University of Minnesota Press,1997,編著に『ナショナリティの脱構築』(柏書房),『総力戦体制からグローバリゼーションヘ』(平凡社)などがある。

西谷 修  (ニシタニ オサム)  (

1950年生まれ.東京大学法学部卒業,パリ第Ⅷ大学留学。現在、東京外国語大学大学院地域文化研究科教授。バタイユなどの難解な異文化思想を日本の読者の感覚が届くところまで越境させ、外国思想の紹介のみならず批評精神溢れる作品は、多くの若い読者への香り高い贈り物である。
 著書に『不死のワンダーランド』(増補版,青土社),『戦争論』(講談社学術文庫),『夜の鼓動にふれる-戦争論講義』(東京大学出版会),『離脱と移動』(せりか書房),『世界史の臨界』(岩波書店),『「テロとの戦争」とは何か』(以文社),『アメリカ・宗教・戦争』(鼎談,せりか書房)などがあり,訳書にM・プランショ『明かしえぬ共同体』(ちくま学芸文庫),E・レヴィナス『実存から実存者へ』(講談社学術文庫)、G・バタイユ『〈非-知〉-閉じざる思考』(哲学書房),F・ペンスラマ『物騒なフィクション-起源の分有をめぐって』(筑摩書房),P・シャモワゾー&R・コンフィアン『クレオールとは何か』(平凡社),ピエール・ルジャンドル〈ロルティ伍長の犯罪-〈父〉を論じる』(人文書院),ジャン=リュック・ナンシー『侵入者』(以文社),ジャン=リュック・ナンシー『無為の共同体』〈以文
社),ピエール・ルジャンドル『ドグマ人類学総説』(平凡社)など多数。

上記内容は本書刊行時のものです。