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増補〈世界史〉の解体
翻訳・主体・歴史 【酒井直樹 VS 西谷修】
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2004年6月
- 書店発売日
- 2004年6月18日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2016年3月16日
紹介
〈世界〉の崩壊と〈主体〉の変容についての熱い対話!
ソ連邦の崩壊から10年。この崩壊現象は〈戦争と革命〉の20世紀が終焉することを文字どおりに象徴している。本書は21世紀を迎えるに当たり、今世紀を特徴づけたナショナリズムと世俗化の問題を根底から検討し、来る世紀に主題化しなければならない文化の翻訳と主体の変容について語る。
※【増補】9.11からみえてくる世界
目次
第一章 世界化のなかの学問と思想
学問・思想の輸入構造の終焉
アメリカのアカデミズムと移民
民族という虚構と「西洋への回帰」
第二章 世界化と国民国家
宮古島からみる世界化
アメリカ--マイノリティの「夢の国」
ナショナリズムの共時性
難民の創出--国民国家の正統性と合法性
ナショナリズムの自己演出--教育と宗教
共同体に回収されない死--宮澤賢治
第三章 翻訳からみえてくるもの
外国語で表現すること
江戸期の翻訳と日本語意識の形成
「日本語」という単位--特殊性と一般性
翻訳という無形のポリティックス
書記言語と音声言語
文字の物質性
第四章 翻訳をとおして実現する哲学
基本概念の受容と哲学
翻訳が編む普遍性
哲学の「日本における展開」
「世界化」のなかでの西田哲学
第五章 世界性を解きほぐすために
「国民的主体化」の哲学
「世界史の哲学」と戦後アメリカの極東政策
東洋的宗教哲学批判
田辺元「種の論理」とドグマ人類学
「場所」の論理と無意識
分有する思考に向けて
【増補】 9・11からみえてくる世界
9・11とアメリカ・ナショナリズム
アメリカの世界戦略と日本占領
植民地ナショナリズムの横領と内戦
世界への開き方
対談を終えて
西谷 修
酒井直樹
版元から一言
ソ連邦の崩壊と湾岸戦争をうけて「世界化」の本質を探る。その意味を主題化さるべき、翻訳・主体・歴史をめぐる視座を展開。新たに「9.11」とイラク戦争を含めた、99年刊の増補版。
上記内容は本書刊行時のものです。