ブラボー！ 歌うボヘミアン 今里 哲(著) - 明石書店
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ブラボー！ 歌うボヘミアン
在日コリアン、ゲイのシャンソン歌手・今里哲の歌物語
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2015年5月
- 書店発売日
- 2015年5月27日
- 登録日
- 2015年5月21日
- 最終更新日
- 2015年5月21日
紹介
在日コリアンとして生まれ社会の差別にさらされても、同性愛者として偏見に悩み苦しんでも、奇跡のような素敵な出逢いがいつも私を救ってくれた──魂のシャンソン歌手・今里哲が30年にわたる歌手人生を振り返る。本書のために収録された7曲のCD付。
目次
自由と孤独と放浪と まえがきにかえて
1 ブルージュの森の中で
私は旅が大好き。
たとえ貧しくとも
こいつにはかなわない
勉強して大企業に入るぞ！
2 初恋のニコラ
もしかして恋？
同性愛の苦悩
思うように生きるとは
会社をやめ大学受験
飲んでばかりの新入生
学生からスナックのマダム・テッチャンへ
3 夢のベネチ
前世はイタリア人？
お客様は神様
刑務所の慰問コンサート
サンジャンの私の恋人
一度しかない人生だから
4 今、今、今
過去にサヨナラ
芸名の由来
迷子の夢
大熊町の人たちと出逢って
5 もしもあなたに逢えずにいたら
出逢いの奇跡
下積み時代
モンデュー＝私の神様
無償の愛に支えられて
6 人生に乾杯
一生の不覚
逮捕、そして10日間の拘留
拘置所での生活
それでも人生は美しい
自由のありがたさ
7 私のパリ
初めてのパリで
本場のパリで歌えた幸運
シャンソンの祭典をプロデュース
伝えたいのは愛
在日の吟遊詩人が紡ぐ愛の世界～ムスタキと今里哲を繋ぐもの（朴一）
前書きなど
自由と孤独と放浪と まえがきにかえて
まさかここまで来るとは思いませんでした。
1987年に岐阜市文化センターで手探りの初コンサートを開いて以来、じつに30年近く、大好きな歌を歌い続けられてきたのが夢のようです。
そのあいだにはたくさんの人びととの出会いがありました。打ち震えるような感動と喜びを分かち合い、ときには衝突をし、しかし奇跡のようなひとつひとつの出会いがあったからこそ、今の「今里哲」があることに深い感謝の念を感じずにはいられません。
私は在日コリアン2世として生まれました。社会の差別にさらされ、青年期には同性愛者としての偏見に苦しみ悩みました。
「自分ってなんなんだろう？」
そんな折れてしまいそうな心を支えてくれたのは歌でした。
歌によって生かされ、歌によって生きてきたひとりのマイノリティ――自由と孤独と放浪を愛する私の歌物語をまとめたのがこの本です。
いま私は自信をもってこう言うことができます。
「人生って素晴らしい！」
本書の刊行を力強く後押ししてくださった大阪市立大学大学院教授・朴一先生、刊行を引き受けてくださった明石書店の森本直樹さんにあらためて感謝申し上げます。
2015年5月 今里哲
上記内容は本書刊行時のものです。
